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石井信也 |
大きい電気振子 | 片方の電極にタッチ |
電束電流(その6) E-56
No129 08年12月18日(木)
1 電束電流のその後について述べてみます.
2 直径10cmの鉄製のペーパーリングに, 0.4mmφのエナメル線を600回巻いたコイルをCDケースの内部に収めます.
CDケースの裏表にアルミホイルを貼って電極コンデンサー(C1, ピコorナノ級)にしました. C1に溜まった電荷を変化させ, これから出る磁束を利用しようというのです.
3 高圧装置で充電されたコンデンサーC2(中央下の緑色のもの)をC1につなぎます. セットの上は交流用です。
4 コイルの端子を3段アンプにつなぎます. C1=C2=C の片方ずつを指で触れると,アンプのLEDが点灯します. (LEDは写真
の上から外れてしまっていますが)
5 Cに指を触れると, 電気量に少量の変化が起きて, その分だけ電束電流が変化し, これを取り囲んでいる鉄芯に磁束の変化が起きて,
コイルに電流が流れるという次第です. これが3段アンプによって電流増幅されてLEDを点灯させるのです.
蛇足
1 電源側と電流増幅(3段アンプ)側が,
電気的に直接つながらないように注意します.
2 前にも述べましたが, Cの片方ずつに指を触れる場合, 十分に注意をします. 両電極を同時に手に触れると, かなり強い電撃を受けます.
3 直径1cmくらいの発泡スチロールの球に, 1滴の洗剤を垂らした墨汁を塗って乾かしておきます. 1本の水糸を瞬間接着剤でスチロール球につけ, これを針金に吊って電気振子(右上)とします.
C2に棒状の電極を立て, この間で電気振子を振らせると, 徐々に電荷が放電されて, LEDが点灯します. 球は激しく動いているので、像がボケテいます。
4 この電極に指を触れる時に, 放電が起きて電波発振し, これが3段アンプを作動させる可能性があります.