理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

Space Spin KOMAで遊ぶ 石井さんの発表
 石井さんは、5月例会で喜多さんから譲り受けたSpace Spin Koma(SSK)をさっそく料理した。
 SSKのステイターの上に置いたアルミ缶の底を床にしてローターを回すと、回転は続くが、LEDは消える(右)。2種類の場があると推測できる。
 

 そこで、LEDをつけた100回巻きのコイルをステイターの上に置いてみると明るく点灯した。フェライト磁石にコイルを巻くと、SSKもどきが自作できる。
 

 さらに、コイルだけにして巻数を少なくしていくと、なんと3ターンでも点灯した。ステイターの変動磁場はよほどの高周波のようだ。そこで、周波数を調べるために、スピーカーにつないでみたが音は聞こえない。左の写真のようにコマの回転周波数ならサイレンのような音が聞こえるのだが、それよりはるかに高周波だということだ。オッシロスコープでチェックすると約1MHzだった。1MHzといえばAMラジオの周波数帯に近い。はたせるかな、うまくチューニングすると、ステイターの発する電磁波と、ラジオの局部発振器とのビート音を聞くことができた。
 

 石井さんのインスピレーションはよどみなくわいてくる。次は使い捨てカメラのストロボ回路の電源を発振器に使ったみた。周波数は1.5kHz で、スピーカーは高音で鳴る。SSKほどではないが少ない巻数のコイルでLEDが点灯する。石井さんはそのうちに、蛍光灯のインバーター回路(40kHz)の電源を使ってみたいと考えているそうだ。

 次はこまの回転の測定だ。このこまは数十ヘルツの回転数で回り続ける。メガ級、キロ級の振動数では同調できない。何らかの方法で回転磁界ができているに違いないが、装置の中は複雑なIC回路でわからなかったという。しかし、マグネットクリップ(下左)や磁石の回転子(下右)はよく回る。

 

YPC(その11)   E-59          No119      2008年10月9日(木)
 
   
 

  YPC 6月例会(11)  桜陽高校   08622()    

 

  Space Spin KOMA(装置A*)にかかわるExpQuiz 

 

Exp1 Aのステイターの上のアルミ皿でローターを回す。

Exp2 Aのステイターで磁石を回す。

Exp3 Aのステイターで、 コイル・LED を灯す。

Exp4 Aのステイターで、 自作ローターを回す。[0.1mm800TLED/0.280TLED]

Exp5 水平磁場の加速装置(装置B)で磁石ごまを回し、スピーカーを鳴らして、    回転数を測定する。 [100Hz以下? 低周波発振器でうなりを]  

   鉛直磁場にして磁石ごまを回す。 Aのローターも。

Exp6 Aではスピーカーは鳴らない。

Exp7 Aの発振周波数を測定し(オッシロで約1MHz)、ラヂオを鳴らす。 [1000kH付近][変調されている?]

Exp8 インバーター蛍光灯(装置C、周波数は40kHz 1MHz という説も)の近くでLEDを灯す。 [0.1mmφ・1000TLED]

Exp9 使い捨てカメラ(装置D)の発振周波数を測定し(オッシロで1.3kHz)、 スピーカーを鳴らす。[高抵抗の可変抵抗とスピーカーを直列にして, 1.5V]

Exp10 Dでトランス効果をチェックする。 [0.2mmφ・400T/0.1mmφ・50T, 自作ローター]

 

*装置A:例会速報08年5月参照。この装置を喜多さんから譲ってもらった。

高周波ではトランス効果が高い。 DAに似ている。 Cが使えれば…、Dでは自作ローターは点灯するが、 回転は続かない。

Aの特性。 パワーが大きく(36本使用)周波数が高いので、 磁石ごまはゆっくり(20Hz程度?)回り、 LEDが明るく点灯する。

1MHz程度の発振器で電流増幅したら、 Aのローターが回るかもしれない。

雷の発振周波数。 光って、 電波を伝えて、 ラヂオを鳴らして、 …。 

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石井信也