測定器の材料(その2) | 放射線測定装置(その2) |
放射線測定(その1) R-1 No94 08年4月17日(木)
(0) 手作りの放射線測定器です。
(1) 放電管:トイレット・ペーパーの紙筒の芯を長さ8cmほどに切り、これに合うプラカップの底を切り取って嵌めます。
より線のビニル線から素線(0.18φ)の1本を抜き出し、中央から2つに折って、プラカップの底から筒の中央まで刺します。外側はゼムクリップをはんだづけして,セロテープで底に貼りつけます。これが正の電極になります。
紙筒の外側に、ゼムクリップをセロテープで貼りつけて、負の電極とします。
紙筒自体が電極になっています。
正負の電極に耐圧の高いコンデンサー(キャパシター)を、 はんだづけします。
(2) 発電棒(静電気(その3) No27
参照):外径13mmの塩ビパイプを50cmに, 外径26mmの塩ビパイプを10cmに切ります。
ウールの布とアルミ箔を、
ともに長さ10cm、 幅8cmに切り、 筒状にして、
太いパイプの両端に、それぞれ長さ半分ほどに巻きつけて、セロテープで軽く貼りつけます。
ただし、ウールの布の方は太いパイプの内部に入れておいて固定します。こうすると、布と箔の距離が短くなって(約5cm)、発電能率がよくなります。
ウールには赤のミノムシクリップのついた被覆導線を、アルミ箔には黒のミノムシクリップのついた被覆導線を、
絶縁テープで貼りつけます。 この両者は高圧の電極になるので、 テープ同士も触れないにようにします。
(3) 測定:発電棒の導線をコンデンサーにつなぎます。 放電管にガスライターのガス(ブタンガス C4H10)を入れて、
ポリエチレンシートの蓋をして輪ゴムで止めます。
放電管の近くにラジオを置き、
選局をしない状態でAMをかけておきます。
放電管の口近くに放射性物質を置いて、コンデンサーを充電します。
発電棒を100〜300回しごいて、ラジオがコツコツと鳴り出したら、 導線を外します。
蛇足
[1] 耐圧2.5kV、 容量が4.7nFの無極性コンデンサーは、秋葉原の鈴商で1個100円で買えます。
[2] 発電棒のコードをコンデンサーから離すときには、
一方の手で塩ビ棒を持ち、他方の手でクリップの片方ずつを注意深く持って離します。 キャパシターが高圧に充電しているの、電気ショックを受けないようにします。
[3] 放射能としては、
カリ肥料を袋に入れて使います。 K40 で半減期は42×108(10の8
乗)年です。
特に放射線源を用いなくても、
自然放射能でカウンターは鳴ります。
ゴム風船を膨らませて何日か放置します。壁から出る埃にはラドン由来の放射能があるので、これが静電気で風船に付着するのです。
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石井信也 |