リニア・ローター(その4) E-42 No86 08年2月21日(木)
(0) 究極
(1) ところが…です。
携帯電磁石の装置で、電磁石を吊るさないまま、 つまり、 無携帯でローターを線路に乗せてみたらローターが走ったのです!
磁束場なしの交流で!
(2) どこか近くに磁束場を作るものがあるに違いないと思って、近くにある鉄の製品を全部取り去ったりしたのですが、
それでもローターは走るのです。家のどこへ持っていっても走るのです。 庭に出しても走るのです。地磁気かと思ったのですが、 線路の方向にも関係ありません。
そもそも、
そのような磁束場には無関係なのです。電源が交流なのですから。
(3) ただ、 ひとつ条件がありました。
電流を強くすることです。 スライダックを使用して電圧を徐々に上げていくのです。
(4) 結論はこうでした。
線路の直線電流がローターのコイルの場所に磁束場を作ったのです。 交流のアンペール磁束場です。
蛇足
[1] この装置では、ローターを丁寧に作ることが必要です。
そこで外径1.2mm, 内径0.8mmの真鍮パイプを東急ハンズで買って来て、
短く切った2本を細い竹ヒゴで繋ぎ(導通をなくすため)、真っすぐなローターの軸を作りました。
[2] ローターの走る向きは、
整流子の位置で決まります。
[3] このローターを効率的に走らせるには、
線路の間隔を短くすることです。 こうするとローターのコイルの位置に強い磁束場ができるからです。
線路の電流がつくる磁束場が、ローターのコイルに被さるようにすると具合がよいようです。
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石井信也 |
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