リニア・ローター(その1) E-39 No83 08年1月31日(木)
(0) 金属棒の回転
(1) 長さ50cm程度の垂木(木の細い角材)を2本用意し、 これに同じ長さの銅のパイプ2本を、 それぞれ両面接着テープで貼りつけ、 よく磨いてローターを走らせるレールにします。
(2) 銅のパイプを長さ15cm程度に切って、 よく磨いたものをローターとします。
(3) 上面をN極にしたフェライト磁石数個を間に挟んで、 レールを横向きで平行に並べます。
(4) 電源は直流の3Vで、 電極をレールの右端につなぎ、 手前のレールがプラスになるようにしておきます。
(5) レールに直角に横切らせて乗せたローターは右向きに動き出します。
蛇足
[1] レールとローターはTVアンテナで作ることもできます。
[2] 磁石の上下を逆にすると、
ローターは逆向きに動きます。
乾電池に切り替えスイッチをつけて、電流を逆に流すと、ローターは逆向きに動きます。
<逆々の法則>です。
[3] ローターは鉄以外の金属の棒やパイプなら何でもOKです。 うまくやれば4Bの鉛筆も走らせることができます。
レールの幅を狭くして「シャーペン」の芯を走らせてみましょう。
[4] 電流が磁場から受ける力の方向・向きに関しては<フレミングの左手の覚え方>があります.左手の1指(親指)、 2指(人差指)、 3指(中指)を互いに直角になるように伸ばします。 3指を電流、 2指を磁場の方向にすると、 1指が電流(導線)が受ける力の方向を表します。それぞれの向きは指先の向きです。 指の3・2・1を電・磁・力と覚えます。
[5] アルミの鉛筆サックを2本突き合わせ、 アルミホイルを巻いて繋いだローターは、
短くてもテイパーがあるので、運動方向を自動制御して走ります。
[6] 図は今年のセンター試験物理Tの問題です。
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石井信也 |
リニア・ローターその1 |