(1) 同じフィルムケースに二つの赤のLEDをセットしてLED1(L1)、LED2(L2)とすると、二つが相互作用して、点灯し続けるという実験を、帰還回路(その5)で記述しました。
(2) これと同じ実験を、別の方法で行ってみました。LEDは4本とも赤色です。
L1とLED0(L0)の頭を向き合わせてセットしました。L0の明るさを加減できるように、電源回路に可変抵抗器を入れました。他の光が入らないように実験は暗い場所で行いました。
L0を点灯させると、L1が作動してL2とLED2'(L2')が点灯します。可変抵抗器を加減してL0の光を弱くしたり、L1からの距離を大きくしたりして、 L2とL2'の明るさを出来る限り弱くしました。この状態で、L2をL1に近づけると、L2とL2'が赤々と点灯し、L0を取り去ってしまっても、 同じ明るさで点灯し続けました。
(3) 今回はL0、L1、L2の色を変えて実験してみようというのです。
L0、L1の選択については、L0の色の波長がL1のそれより短いか等しくなければならないことは前に述べました。今回はそれに加えて、L2の色も変化させようというのです。
いろいろやってみましたが、L0とL1をどのように変えても青のL2は点灯しませんでした。勿論、このときL2'の回路は開いておきます。
(4) L0とL1の頭を向かい合わせてセットし、青のL0を光らせるとL2'が点灯します。L2'の回路を開いてもL2が発光しないことは前の項で述べました。それでもと思ってL2をLO、L1の近くに持ってきましたが何の変化もありませんでした(写真3)。
L2'の回路を閉じても、赤い光の明るさに変化はありませんでした。
(5) 青や緑の光によるフィードバックは駄目だったのです。
蛇足
[1]
L0とL1に関しては、赤、 黄、
緑、 青 の列の、左側の色のL0で、右側の色のL1を発電させられないといことを前の実験で確かめました。
ここでは、 左側の色のL1で、右側の色のL2を点灯させて…、と思ったのでしたがこれが駄目だったのです。というのは…
[2] 色の異なる2本のLEDの負極同士をはんだづけして、これに白色光を当てれば、2本の乾電池を<逆直列>にした状態になります。これを3段アンプの入力に繋ぐと、出力側のL2'を点灯させることができます。実験では、理論通りに波長の長い色の側が負極になりました。
ところが…です。青と緑のLEDの組み合わせでは、当然、青の側が正極になる筈ですが、実際には、緑の側が正極になりました(写真1、2)。 このことがあったので、L2の緑の光をフィードバックして、青色のL1を作動させるという帰還回路を考えた訳でしたが…。
[3] これとは全く別のことですが、L2'を開いておいて、L1のマイナスの脚と、L2のプラスの脚を指で触ると、L2の青色が強く光りました。バイアス回路の開閉には関係ありません。以後の課題です。
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石井信也 |