理科実験を楽しむ会

帰還回路(その4) E-38  No79 0813()

 

(1) 帰還回路(その2)1石増幅器を使って、 音の高さを測定してみました。 コイルは、 1(入力)側に0.2mmφ, 800T 2(出力)側に0.6mmφ, 100Tのものを使いました。

(2) 可変抵抗を加減すると、スピーカーが鳴り出すので、 この音の高さを<発音(はつね)>というソフトの音と比較しました。

(3) 増幅器のボリウムを加減して出る低い方の音は百ヘルツ前後、 高い方の音は数十キロヘルツであることがわかります。 

(4) 音が出てLEDが消えた状態で、 コイルの中で磁石ごまを回すと、 LEDが点灯し、 スピーカーの音が変化して行きます。 可変抵抗を加減しながら、 回転数を上げていきます。 

  ストロボ・スコープをつけてあるので、 これも参考にします。 こまを反時計回りに回した場合、 ストロボの縞が反時計回りに移動していくときには、 こまが加速しているということです。  

(5) 途中で、 スピーカーをショートさせると、 LEDの明るさがぐっと増します。 スピーカーの音は消えますが、 注意すると、 こまの回転数が上っていくのが、 微かな音でわかります。 適当な時点でショートを解除して、 音の高さを確認します。  

  

蛇足

[1] ソフトの音の高さを加減しながら、 スピーカーの音との間の<うなり>をよりどころにして、 音の振動数を「同定」しました。  

[2] 磁石ごまが安定した時点で、 その振動数は268ヘルツと測定しました。 ただし、 こまを取り去っても、 この音が鳴り続けていたところをみると、 こまはコイルによるフィードバック回路の音に同調していたものと思われます。

  ちなみに、 国際標準は A=440Hz で、  こまの回転数による音は c1のC(262Hz)に近い高さでした。

[3] このソフトは都立高島高校の山村俊樹さんの作品で、 千葉科教協の朝生邦夫さんに教えてもらったものです。

発音(はつね)「Function Generator」 磁石ゴマの回転数
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石井信也