帰還回路(その4) E-38 No79 08年1月3日(木)
(1) 帰還回路(その2)の1石増幅器を使って、 音の高さを測定してみました。 コイルは、
1次(入力)側に0.2mmφ, 800T、
2次(出力)側に0.6mmφ, 100Tのものを使いました。
(2) 可変抵抗を加減すると、スピーカーが鳴り出すので、
この音の高さを<発音(はつね)>というソフトの音と比較しました。
(3)
増幅器のボリウムを加減して出る低い方の音は百ヘルツ前後、
高い方の音は数十キロヘルツであることがわかります。
(4) 音が出てLEDが消えた状態で、 コイルの中で磁石ごまを回すと、 LEDが点灯し、
スピーカーの音が変化して行きます。 可変抵抗を加減しながら、 回転数を上げていきます。
ストロボ・スコープをつけてあるので、
これも参考にします。 こまを反時計回りに回した場合、
ストロボの縞が反時計回りに移動していくときには、 こまが加速しているということです。
(5) 途中で、
スピーカーをショートさせると、 LEDの明るさがぐっと増します。 スピーカーの音は消えますが、 注意すると、
こまの回転数が上っていくのが、 微かな音でわかります。 適当な時点でショートを解除して、 音の高さを確認します。
蛇足
[1] ソフトの音の高さを加減しながら、
スピーカーの音との間の<うなり>をよりどころにして、 音の振動数を「同定」しました。
[2] 磁石ごまが安定した時点で、
その振動数は268ヘルツと測定しました。 ただし、 こまを取り去っても、 この音が鳴り続けていたところをみると、 こまはコイルによるフィードバック回路の音に同調していたものと思われます。
ちなみに、 国際標準は A=440Hz で、 こまの回転数による音は c1のC(262Hz)に近い高さでした。
[3] このソフトは都立高島高校の山村俊樹さんの作品で、 千葉科教協の朝生邦夫さんに教えてもらったものです。発音(はつね)「Function Generator」 | 磁石ゴマの回転数 |
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石井信也 |