帰還回路(その3) E-37 No78 07年12月27日(木)
(1)
3石の帰還回路で永久ごまを回してみましょう。
コイルは共に直径6cmのもので、 1次側コイルは 0.2mmφ, 400T、 2次側コイルは0.6mmφ, 100T です。
可変抵抗器を回して、バイアス電圧を変えると、 発振状態になってスピーカーが鳴り、LEDが点灯します。 発振状態にならないときには、 どちらかのコイルの向きを変えます。
(2) 左右がNSの薄い円筒形で、 中央に穴があいている磁石に、 楊枝を刺してこまにします。 この<磁石ごま>をプラスチックのスプーンの中で回してコイルに入れると、
LEDが点灯し、スピーカーが鳴り出します。こまの回転が加速していくのが、 スピーカーの音でわかります。
スピーカーをショートさせると、
スピーカーの音は消えますが、 回転速度は増します。 回路の電流が強くなるからです。
(3) ローター(回転子)には種々のものがあります。
@球形磁石
Aラグビーボール状の磁石 B裏表がNSの薄い円筒形磁石 C左右NSの方形磁石を糸で吊ったもの等。
(4) 写真のコイルは、 1次側が 0.2mmφ, 350T、 2次側が 0.6mmφ,150T です。 ローターは時計皿の上で回しています。
(5) ラグビー状の磁石は中国製で、 2個セットで100円程度で売られています。 2種類あって <RATTLESNAKE EGG>(ガチャガチャ蛇の卵)という方は1個20g、 <NOISE
MAGNET>という方は26gです。
ローターとしては質量が大きいので、初速を与えるのが難かしいかもしれません。 はじめは横に(少し斜めに)回っていますが、 速度が大きくなると立ち上がります。
蛇足
[1] この実験は、 もちろん、 1石アンプでもOKです。
[2] (3)のBの磁石は円筒形の底(テイ)を横向きにして回します。
[3] 糸で吊るものは、糸がよじれないように、サルカン(魚釣りのねじれ止め)を介してたこ糸で吊ります。
ラグビーボールごまを回す | 磁石ゴマを回す |
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石井信也 |