理科実験を楽しむ会

フィードバック回路(その2) E-36 No77 071220()

 

(1) 使い捨てカメラから取り出せるトランジスタは2SDタイプで、これを使って1石の増幅器を作りました。 ベースのバイアス電圧は10kΩ可変抵抗で加減しました。 配線図は写真の通りです。

(2) コイルには電源トランスを使ってみました。

  1(高圧)側は820mH2.4kΩ、2(低圧)側は25mH2.4kΩでした。

(3) 可変抵抗を加減すると、スピーカーが鳴り出します。

(4) この状態(発振中)で、1次コイルに並列に「往復LED」をつけると、両方とも点灯します。 発振周波数が少し落ちるのは、スピーカーの音でわかります。

(5) 上記の状態で、1次側(のLEDを取りはずして)にネオン球をつけると点灯しました。電流不足らしく、スピーカーをショートさせると明るく灯きました。 2次側にネオン球をつけても点灯しません。

 

蛇足

[1] (5)で、ネオン球が点灯しないトランスもありました。例えば 1次側17H、200Ω、 2次側27mH、2Ω。 

[2]  電源トランスと3Vの乾電池を直に使うと、 自己誘導でネオン球がつきます。 相互誘導では1次側にネオン球を結んだ場合(昇圧のパタン)では点灯、 逆(降圧のパタン)では点灯しませんでした。    

[3] コイルを入れる場所にミノムシクリップをつけておいて、 種々なコイルで確かめてみてください。 

[4] この装置(写真)では往復LEDを、2次側コイルに並列につけてあります。

  2次側のコイルを外すと黄のLEDが灯きます。 ただし、 点滅していません。 このLEDは順向きにつながっているのです。

  2次側にコイル入れて、 可変抵抗を加減すると、 スピーカーから発振音が出て、 緑のLEDが点滅します。 こちらは逆向きにつながっています。ただし、同調の具合では両方一緒に点滅することもあります。

帰還回路用コイル 1石アンプ 1石アンプ配線図
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石井信也