半コンデンサーの電場で | コッククロフト・ウオルトンの装置 |
電束電流(その4) E-33
No74 07年11月29日(木)
(1) 摩擦電気の静電気を使って、
電束電流(その1)の方法をやり直してみました。
(2) 発泡スチロールを乾いたティッシュで摩擦しておきます。
その上で、 電束電流(その1)の(3)、 (4)の操作をします*。 OKです。
(3) 電気盆のアルミ鍋<静電気(その2)No26 参照>を充電して、 不導体の上に置いて、 *の操作をします。 これでもOKです.
(4) もっと簡単にできました。
塩ビの棒(発電棒の長い方)を摩擦して、 その上で、 *の操作をします。 これでOKです。
蛇足
[1] 電束電流(その1)でも書きましたが、 平行平板コンデンサーの電荷が変化するのは、
電極間の電場が変化することで、 電流が流れているのと同じ現象です。
とすると、 帯電している物体の周囲の電場が変化する時にも、電流と同じはたらきをしていて、磁場を作っている筈です。 電流がその周囲に磁場Hを作るのはアンペールの法則です。
[2] 電場を変化させる代わりに、 電場内で導線を運動させても同じことになろうというのがこの実験の考え方です。
"磁束線を横切ると電場が見える”というのはファラデーの表現です。 だとすると
"電束線を横切ると磁場が見える”ということになりそうです。
つまり、マックスエルの方程式 rotH=dD/dt
を「成分的」に書けば dH/dr=dD/dt dH=dr/dt・dD
H=vD この意味はDがvで動くということです。 DとHは相対的なので、 Hv'=D としても同じことで、
この実験の場合には、 鉄のリングが回転運動することで、 D(Eとしても同じ)ができ、
コイルに電流が流れてコンデンサーが充電したということです。
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石井信也 |