電束電流(その1) E-30 No71 07年11月8日(木)
(1)
1辺5cmの正方形のアルミホイル(接着剤つき)をトレイに貼って半コンデンサーC2にします。 安定性を持たせるために、
これを更に木の板に貼りつけますが、 これはアースを兼ねた、 もう一つの電極(地球)の役割を果たしています。
(2) 秋葉原で買ってきた除塵機のパーツだと云う高圧装置(300円)は、006Pを2個使うと数千ボルトの電圧が得られます。このプラス電極を半コンデンサーにつなぎ、マイナス電極はアースしておきます。
(3) 直径4cmの鉄製のペーパーリングに0.2mmφのエナメル線を1000回巻き、 2個の高圧ダイオードで整流して、 4μFの小型のコンデンサーC3につなぎます。 そして、 この全体をブンブンごまにします。
(4) このブンブンごまを(1)の電場で20回ほど回したら、 高圧装置の電源を切ります。
充電したコンデンサーC3の電極を、
3段アンプの入力につなぐ(向きに注意を)とLEDが点灯します。
(5) ちなみに、 このブンブンごまは、
磁石の上で回してもコンデンサーC3は充電しません。
蛇足
[1] 前に作った電束電流の装置(回路(その2)
No49)は、 高圧の交流電源を使用したので、
3段アンプが高周波を受信してしまう不具合があったので、今回のものは直流電源で作り直したのです。
[2] コイルの電圧を直に3段アンプに繋げるように、 導線をブンブンごまのたこ糸に絡ませてみましたが、エナメル線が細いと切れてしまうし、
太いとブンブンごまが回りません。 そこで、 導線を引き出すのを止めにして、 コンデンサーC3を取りつけたという次第です。
[3] LEDの点灯時間を長くしようと、 放電回路に高抵抗を入れてみましたが、 あまり変わリませんでした。 C3の容量を大きくするのがよいようです。
[4] コンデンサーC2の電束場Dは一定ですが、 鉄のリングがこれを横切るので、 ∂D/∂tが変化して rotH
を発生するというわけです。 これで、 鉄のリングの中の磁束場Bが変化して、
コイルに誘導電流が流れ、 C3が充電するのです。
容量ブンブンごま
|
高圧で充電 | 3段アンプでチェック |
理科実験についてのお問い合わせ等はメール・掲示板にてお願いいたします。 | |
---|---|
shinya@aqua.dti2.ne.jp. 掲示板 |
石井信也 |