3段アンプ(Part2)その3 C-5 No70 07年11月1日(木)
(0) 炭素
(1) 金属のイオン化傾向を測ることについては、
前に述べました。
ちなみに繰り返すと、
異なる2種の金属を3段アンプの入力につないで、
その金属を両手の指で触ると、 人体が溶液のはたらきをして電池になります。 金属の繋ぎ方によって、
LEDが点灯したりしなかったりします。 これで、 金属をイオン化列の順に並べてみようというのでした。
(2) 「炭素」は金属の1種と考えたいと思っています。 ファックス原紙の裏紙、 鉛筆の芯、 シャープ替え芯、 乾電池の炭素棒、備長炭、書道の墨、
グラファイト、 など手軽に入手できる炭素がイオン化列のどこに位置するかを調べてみました。
(3) 炭素の位置@またはAは、
イオン列で …<Ag<Au<@<Pt<A でした。
(4) 炭素も種類によって格差がありました。
Aの炭素では (Pt)<ファックス原紙の裏紙<乾電池の炭素棒<備長炭<書道の墨<グラファイト
@のドイツ製の鉛筆では 5B<6B<7B<8B (Bは鉛筆の濃さblack)
同じくシャープ替え芯では 台湾製<中国製<三菱製
蛇足
[1] 理科のデータ・ブックでは …Cu<Hg<Ag<Pt<Au になっていますが、手持の資料による実験では …Cu<Hg<Ag<Au<Pt でした。
[2] グラファイト(KOKENTO CARBONS 黒田製作所)は群馬の野口朋代さんの提供です。 銀・金・白金のシートは石川の四ケ浦弘さんに貰いました。
高濃度の鉛筆(ドイツ製)は銀座のイトウヤで購入しました。
デッサンの画用木炭は電気伝導がなくて実験に乗りませんでした。
[3] 炭素が電池になるということは、
炭素が水に溶けるということです。 溶解の概念を変えなければなりません。
ちなみに、 ダイアモンドを合成している日本工業大学(現東海大)の広瀬洋一教授の研究室をお訪ねしたとき、 炭素を鉄に溶かして(炭素鋼にする意味)再結晶させれば、
結晶質の炭素、 即ダイアモンドが析出するのではないか…、 というアイデアに感動したものです。
[4] 石炭や石油の燃焼で、
大気中の二酸化炭素濃度が増えています。 それを減らせる方法は、 炭素を固定することです。 植林を増やして、 木炭にして、 生活に使う(燃料ではなく)のはどうでしょうか。 気体(水蒸気や匂い物質、広く化学物質)を吸着するのでの、
健康生活にも役立ちそうです。床下や天井裏に置いたりして…。
[5] 金属のイオン化傾向を書いておきます。
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石井信也 |