砂山の傾斜は35度 | 貨幣に積もる砂の山 |
遊ぶ(その2) M-25 No59 07年8月16日(木)
(0)
砂の山
(1)
多摩川が東京湾へ注ぐあたりの羽田の島に育ったので、浜辺の砂地が遊び場の一つでした。
(2)
みんなで砂山を作って遊んでいたある日、
高さが2倍の山を作ってやろうと思ったことがありました。
(3)
ところが、なかなかできないのです。 ええ! どうしてだろう…。たった2倍の山なのに?
(4)
乾いた砂の山は、
ほぼ相似形になるので、 高さが2倍の山を作るにには、
8倍の砂を集めなくてはならないのです。 6年の私には、 そんなことはわかりませんでした。
[蛇足]
[1]
当時、
私は、 餓鬼集団の大将でしたから、 みんなより、勝(マサ)ったことをやってのける必要があった(?)のです。
みんなより高い山にはなったのですが、 2倍の山にはならなかったのです。
[2]
今回、
云(ウン)十年ぶりに、
その実験をしてみました。 九十九里の砂を硬貨に積もらせて、 その高さ(1桁しか測れませんでしたが)と重さを測って見ました。 結果は下表の通りでした。
硬貨 直径(半径)[cm] 砂の高さ[cm] 体積[cm3] 質量[g] 密度[g/cm3]
1円
2.0(1.0) 0.7 1.7 2.6 1.5
10円 2.4(1.2) 0.8 1.2 1.8 1.5
500円 2.7(1.35) 0.9 0.7 1.1 1.6
[3]
理科のハンドブックによると、
乾いた砂の比重は1.4〜1.7とあります。
[4]
tanαの値は 0.70(=0.7/1.0), 0.67(=0.8/1.2), 0,67(=0.9/1.35) で、
理科実験についてのお問い合わせ等はメールにてお願いいたします。 | |
---|---|
shinya@aqua.dti2.ne.jp. | 石井信也 |