理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

乗り物の中の実験(その1) M-19  No50    2007614()

(0) 汽車の中の気圧。

(1) 修学旅行の際、 車中で行なった実験です。

    駅で買ったお茶の容器が気密になっていたので、 蓋に穴をあけ、ストローをさし込んで、

    ご飯粒で透き間を埋めました。 ストローから息を吹き込むと、 容器の中に空気が入って、

    お茶がストローを上がっていきます。 でも、 すぐに水位(?)が落ちてしまったのは、

    容器を手で持って作業をしていたため、 容器中の空気が温まってしまったからでしょう。

    その点に注意して、 もう一度準備をやり直しました。 そして、トンネルに入るのを待ちました。

(2) 汽車がトンネルに入って、 耳が変になるころ、 水位はどんどん上がって、 ついには、

    水がストローからこぼれ落ちました。トンネルから出ると、 水位は徐々に下がって、

    しまいには、 ストローを通して外の空気がポコポコと容器の中に入っていきました。

(3) さて、トンネルに入ると、 車中の気圧は上ったのでしょうか、下ったのでしょうか。

[蛇足]

[1] 修学旅行へは、 何度か行く機会があったので、 或る場合には、

    生徒と話し合いながら実験しました。

    :ストローにお茶を上げるにはどうする?  生徒1:吸う。  生徒2:バカ! 吹く。

    ざっと、こんな調子です。

[2] トンネルの中で、 列車がすれ違うときには、 どうなるでしょうか。 

    なかなか機会はありませんが。 この修学旅行の時には, まだ、 新幹線がありませんでした。 

    新幹線になってからは、 この実験はどうなったでしょう。

[3] この種の気圧計は簡単にできるので、高層マンションに住んでいる生徒に、エレベイターの中の、

    気圧の変化を実験してもらいましょう。

理科実験についてのお問い合わせ等はメールにてお願いいたします。
shinya@aqua.dti2.ne.jp. 石井信也