回転磁界(その2) E-21 No44 2007年5月3日(木)
(1) 交流電源の電圧を、スライダックで10V程度に落として、大型コイルに電流を流します。
このコイルを横向きにして使います。
(2) この中に、鉛筆サックのローター(No34の(2)参照)を立てます。
(3) 鉄の棒を、コイルの磁場に平行にして、その一端をローターの左側に近づけると、
ローターは時計回りに回ります。右側に近づけると、反時計回りに回ります。
(4) ローターに、U字ボルトを被せてみましょう。その方向によって、回転の速さと向きが決ります。
(5) アルミ缶やスチール缶に真ちゅう棒の軸をつけた大型ローターを作ってみましょう。
コイルの中に入らない時には、コイルの外で回します。
蛇足
[1]
写真のコイルは、3mmφのアルミ線を130回巻いたもので、内径は16cm、外径は20cmです。
10Vで約9Aの交流が流れました。
ちなみに、オーム抵抗は1.2Ω、インダクタンス(誘導)は2mH(ヘンリー)です。
ホームセンターで、屋内配線用のコードで、長さ10m(2芯)、断面積1.25平方ミリメーターの
ものが1000円弱で買えます。300V、12Aまで使えるので、適当な大きさに巻き直して使います。例えば、
直径を15cmにすると、 10・2/0.15=133[T] になります。
[2] 鉄の棒はボルトで、直径15mm、長さ200mmのものです。
[3] U字ボルトあるいはコの字ボルトはホームセンターで100円程度です。
[4] 鉄棒による誘導では、位相が遅れた磁界ができ、本体の磁界と合成されて回転磁界ができるようです。
[5] いろいろな鉄を使ってみましょう。いろいろなローターを見つけましょう。