ガリガリとんぼ(その4) M-8 No24
2006年12月14日(木)
(1) レーザーにバイブレイターを押しつけて、振動を与えると、壁や天井にレーザーの軌跡が赤く映ります。
両者の位置関係で、直線だったたものが、楕円になったり、円になったりします。
普通、単振動と呼ばれるものは、1次元の振動ですが、2次元になると、こうなるのです。
(2) ひとさし指を出して、単振動させてみましょう。いつのまにか、楕円振動になっていることに気がつくでしょう。
この方が「自然」なのです。意識しないと1次元に保つことは困難です。
蛇足
(1) ガリガリとんぼで羽が回るのは、棒の先端が円(楕円)運動をしているからです。
(2) 以前、フラフープというおもちゃがはやったことがあります。腰の運動で輪を回すというものです。
ガリガリとんぼの回転も、原理的にはこれと同じことです。
(3) 私たちのサークルでは、<振動は回転、回転は振動>というテーマで、1年間遊んだことがあります。
(4) 県立千葉高校にはフーコー振子があります。階段の空間を利用して天井からおもりを吊したものです。
これを作動させる時には、球の真中あたりに貼りつけた糸を、水平に引いて壁などに取りつけ、安定した時点で、
炎で糸を焼き切るのです。
球を手で引いて離したりするような方法では、細長い楕円振動になってしまいます。
ちなみに、フーコー振子には<運動のモード>がいくつあると思いますか。
利用している(利用したい)のは、そのうちの一つです。