3段アンプ(その5) E-8
No14 2006年10月5日(木)
(1)
静電気の実験をしやすいように、3段アンプの台のあいているところに、数センチ角のアルミホイルを
貼りつけ、その一部を赤のクリップで咥えてプラスの電極にします。机の上に置いた湿らせたティッシュを、
黒のクリップで咥えてアースとします。静電気のような高電圧では、机と地球は一体です。
(2) ポリプロピレンのストローをティッシュで擦って電極に近づけてみましょう。遠ざけるときに、
LEDが光るのがわかるでしょう。
(3) アクリル棒をティッシュで擦って電極に近づけてみましょう。LEDが光ります。
(4) いろいろなものをティッシュで擦って、たまった摩擦電気のプラ・マイを調べてみましょう。
毛、皮、布、プラスティックなどで擦ったらどうなるでしょう。
金属や木や竹などは、擦っても電気が起きないようにみえます。これらは、電気の良導体なので、
電気が起きても、手から身体を通してアースされてしまうのです。
アースされないで、電気がそこに溜るようにするには、どうしたらよいかを考え、
そのような「装置」を作ってみましょう。
(5) 鍋焼うどんのアルミの鍋の中央に、両面テープでプラスティックのコップを貼りつけて「もちて」とします。
この装置は電気盆という発電器です。使い方は…
a よく洗って乾かした大きめのトレイを、乾いたティッシュで擦ります。
b もちてで持った盆をこの上に置きます。
c 指を、一瞬、盆に触れます。
d もちてで盆を持ち上げます。
e 別の方の手で持ったネオン球を盆に触れると光ります。
(6) それぞれの段階で、溜っている電荷、逃げ去る電荷のプラ・マイを調べてみましょう。
注意
(1) ここでは3段アンプを<電荷の正負判定器>として使ってみました。
(2) ネオン球は使い捨てカメラを壊すと入手できます。コンデンサーをショートさせて、
溜っているかもしれない電気を放電させてから、仕事を始めます。
(3) このネオン球は暗いので、黒いフィルムケースにセットして使いましょう。
(4) 3段アンプの黒の端子で電極を咥え、赤のクリップをアースするとどうなるでしょう。
切り替えスイッチをRにするとこうなります。