3段アンプ(その2) C-1      No11  2006年9月14日(木)   
 
(1) 電解液に浸した2種類の金属の間には電位差を生じます。化学電池の原理です。
     1円硬貨と10円硬貨で調べてみましょう。
     主電源のスイッチをon、バイアス電源のスイッチはoffです。切り替えスイッチはNにしておきます。
     赤のクリップで10円硬貨を、黒のクリップで1円硬貨をはさみます。両方が接触しないようにして、
      指でつまむとLEDが点灯します。切り替えスイッチをRにすると消えます。
     指の湿気が電解液(溶液)のはたらきをしています。
(2) 手近にある2種の金属(鉄、銅、アルミニウム、鉛亜、鉛、銀、…)で試してみましょう。
      金属のイオン化列を作ってみましょう。
(3) 金属とその酸化物ではどうなるでしょう。
      10円硬貨の錆びたものと光ったもので、調べてみましょう。
      電位差が小さくて判別が困難なときには、バイアス電源を使います。
     バイアス電源をonにします。入力クリップをつないで、可変抵抗でバイアス電圧を変え、
      LEDが点灯寸前の状態にします。これで準備ができました。クリップを離して試料をはさみます。
      LEDが点灯しなかったら、スイッチを切り替えます。
(4) バイアス電源を使って、50円硬貨と100円硬貨を比べてみましょう。
(5) 両側を削った鉛筆を炭素として使います。炭素を「金属」としてイオン化列に位置づけてみましょう。
(6) 墨汁で紙に理科と書きました。理の偏の部分(王)と旁(ツクリ)の部分(里)を電極として乾電池で充電し、
      燃料電池として使ってみました。紙の裏を僅かに湿らせて「溶液」にしてあります。
      水素と酸素はどこにあるのでしょう。
 
注意
(1) 切り替えスイッチの正常な位置にN(Natural or Normal)と書いてあります。
       反対側はR(Reverse)です。通常はNの状態で使います。
(2) 金属を指で持つときには、指がクリップに触れないようにします。クリップが試料にならないように!
(3) 50円硬貨、100円硬貨は白銅で、Cu75%、Ni25%です。
(4) 2本の鉛筆同士でも、その質の違いで電圧が出る場合があります。
     消しゴムがついた鉛筆は、そのものが電池であることについて考えてみましょう。実験で確かめてみましょう。
(5) 銀としては仁丹を、亜鉛としては使用済みの乾電池を使いました。
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