リードスイッチごま(その4) E-6 No9 2006年8月31日(木)
(1) リードスイッチごまは、電源・リードスイッチ・電磁石 を直列にしたステイターと、ロータ−としての
磁石ごまから成っていす。
この電磁石の鉄芯を省いて、中空のコイルの中でローターを回すことを考えました。
(2) プラスチックのスプーンの裏にリードスイッチを貼りつけました。このスプーンが入る大きさのコイルと、
電源(単3乾電池1個)と、このリードスイッチを直列につなぎます。
スプーンの上で磁石ごまを回してコイルの中に入れると、こまは回り続けます。
リードスイッチを(スプーンではなく)コイルの中(底)に貼りつけると、つくりはもっと簡単になります。
(3) リードスイッチを使う意味は、電流を断続するということです。
その代表的なものがクリップモーターです。だから、クリップモーターの回路の一部にコイルを入れて、
そこで磁石ごまを回すことができます。<クリップモーターごま>と名づけました。
(4)
低周波発振器の回路の一部にコイルを入れても、磁石ごまを回すことができます。
<発振器ごま>と名づけました。
(5) (2)の電源回路に切り替えスイッチをつけました。こまを回転させておいて、電源の正負を逆にしても、
こまは回り続けました。ということは、交流電源でもOKということです。スライダックの極々(ごくごく)
低圧でこまは回りました。
注意
(1) クリップモーターはすぐれた教材です。このアイデアは小林卓二さんのものです。これに関して小林さんは、
1986年にこう述べています。”(この整流子は)私が30ほど年前に<電気の歴史(58年刊)>にのせた
モーターのしかけです”
しかし、この本ではクリップが使われていないので、クリップを使うアイデアと、そのネーミングは、後日、
どこかでなされたものと思われます。
いずれにしても、オリジナリティーは尊重したいものです。
(2) 上記(3)では、100円ショップで買った1mmΦのアルミ線を、直径7cmに巻きなおした93回巻の
コイルを、直列にして使いました。このタイプのものは同調ごまです。こまの回転数を、モーターや発振器の
周波数と一致させる「手加減」も楽しみの一つです。
(3) 今回で<リードスイッチごま>は終わりです。次回からは<3段アンプ>です。