(1) 前回の(2)の理解では、ローターの2つの磁石を、磁極が逆になるように貼ったもの(接着面を
NとSにする)では、 2つの磁石が電磁石から受ける力が逆向きになるので、ローターの回転は
続かないのではないかと考えられます。 ところが、電磁石の位置を、試行錯誤的に選ぶと、
この状態でもローターが回るのです!
(2) それなら、左右がN・Sの磁石ごまが回るはずです。
上記の装置のカップの底を切り取った中で、プラスプーンに乗せた磁石ごまが回りました。
(3)
こうなれば、電池と電磁石もカップの中に入れよう、と思うのは必然のプロセスです。
電磁石、リードスイッチ、電池を直列につないでコップに入れ、その上の時計皿で磁石ごまを
回すことができます。
(4)
回転の継続を確かめるために、電磁石と並列にLEDをつなぐと点滅します。
写真は磁石の左側が電池、リードスイッチの手前が電磁石で、右手にLEDの赤い光が見えています。
聞き耳をたてると、リードスイッチの断続している音が聞こえます。
(5) 磁石ごまの代わりに、球形の磁石も回ります。
注意
(1)
磁石ごまは、左右がN・Sの薄い円筒形磁石の中央の穴に、竹串をさしたものです。このタイプの
磁石は教材屋で入手できます。80円程度です。
(2)
ここで使用する電源は単3乾電池1個です。電圧1.5Vでは点灯しないはずのLEDが明々とつくのは、
誘導電圧で点灯しているからです。従って、LEDのマイナスを電池のプラス側につなぎます。
(3)
プラスプ−ンでこまを回すのは、金属のスプーンでは、渦電流を起こしてしまうからです。
(4) 写真の装置は、岩手のシビックセンターで改良されたものです。