『ライトノベルに思うところ』


 これから書くことは、すべてのライトノベル(以下「ラノベ」表記の場合あり)ファンを敵に回すことを意味するかもしれないし、多くの小説家の怒りを買う失礼極まりない言動かもしれない。
 しかし、私が実際に思っていた事実であるし、第一ネタの無い自分が書けるようなことがこれくらいしかないから、正直に書かざるを得ない。
 別に批判をしたい訳でもないし、世の中の人々を敵に回したいとも思っていないので、そのことを理解した上でここから先の文章を読んで欲しい。

 過去、これまで私はラノベと呼ばれるジャンルの本を避けてきた。

 まず、作品のほとんどが会話によって構成されている。 登場人物が言葉を掛け合っている様を読み進めていくのは好きだが、時間とスペースを稼ぐだけになって心理描写や風景の厚みがなくなるのでは思う。
 次に、絵柄で読者を誘惑し、内容をカバーしようとしている。 可愛い挿絵や美しい絵画を見ることはもちろん好きだが、文章あっての小説だし折角の想像を打ち消して欲しくない。
 最後に、それらが寄り集まって『なんとなく』の部分が多くなる。 やっぱり、なんとなくそうならざるを得ないんじゃないだろうかと、私はなんとなく思う。

 このようなことを、ラノベなど読んだこともないのに、偉そうな見解で偏見の塊でしかない屁理屈をこねて、ラノベを避けてきた。
 ところが、この見解を覆さなければならないことに、つい最近気付いてしまった。


 ここで、話は去年の今頃、正確には10月中旬まで遡る。

 私は高野和明著の『グレイヴディッガー』を読み終わり、昼休みの暇を持て余していた。 不意に、校舎近くのビルの地下に書店があったことを思い出し、行ってみることにした。 本を探すついでに店の品揃えなども確認して、今後の利用に役立てようなどと考えて。
 新宿の高層ビルの地下にある割には広々とした店舗は小奇麗で、小説・雑誌はもちろんのこと、マンガや実用書、参考書の他に一部専門書も取り扱っている品揃えの豊富さだった。
 店内の偵察も終えて、じっくりと小説を探していたとき、ふと目に止まった題名があった。

 『失踪HOLIDAY』

 私はこの題名に、文字通り「一目惚れ」した。 理由はいろいろあるような気もするが、『グレイヴディッガー』の影響が相当に大きかった。
 かく言うのも、グレイヴディッガーのあらすじが「ある一人の男が罪滅ぼしの為に骨髄バンクに登録し、移植相手と手術が決まった。 ところが、手術前の入院が迫ったある日、謎の集団に命を狙われることになる。 彼らの目的は何なのか? そして追手を振切り病院へ逃げ込むことはできるのか!?」という大逃走劇を描いたサスペンス小説だった訳です。
 なんとなく『グレイヴディッガー』との共通点があるように見受けられたし、「失踪」と「疾走」が掛けられていることは明らかだった。 そして、緊迫感ある「失踪」と開放感ある「HOLIDAY」の組み合わせはなんとも興味をそそらたのだった。

 気付いた頃には、学生生協の前のベンチに座って、つい今し方買った本を貪り読んでおりました。
 そして、授業も忘れるほどに。 実際には、いつの間にか教室には移動していたけれど、先生の話しそっちのけで本を読んでたので同じことだろう。

 『失踪HOLIDAY』には『しあわせは子猫のかたち』と表題の『失踪HOLIDAY』の2つの短編小説が収録されていた。
 簡単にあらすじを紹介すると、『しあわせは子猫のかたち』は「主人公はコミュニケーションが苦手の内気な大学生。 伯父に紹介してもらった家で一人暮らしをはじめたが、そこには殺された少女の幽霊が住んでいた。 奇妙な共同生活の中で変化していく主人公の心。 そして判明する衝撃の事実。 青年の成長と別れを描いた、心温まるミステリアスストーリー。」
 一方の『失踪HOLIDAY』は「再婚した義母に不満を抱く少女。 冬休みのある日、些細な喧嘩から家出して狂言誘拐を思いつき実行する。 使用人の部屋から家の様子を見ながら狂言誘拐を続けるが、何故か計画はズレ始める。 裏で動く陰謀と少女の後悔。 家族愛と少女の成長を描いたサスペンス風味なストーリー。」

 私は前者の『しあわせは子猫のかたち』がとても気に入った。 幽霊との共同生活という面白い設定や、必死に生きる主人公の漏らしたホロリとくる心の叫び。 人物の設定も生活感も語り口も、そして土壇場でのタネ明かしも。 どれもこれもが私の好きにならざるを得ない作品だった。 そしてこれを機に、作者であられる乙一氏は私のお気に入り作家になった。
 しかし、その後に運悪く、体調不良や情緒不安定などの要因から本を読まなくなっていた。


 話はそれから1年近く経過した9月19日、今日から2日前に一足飛びする。
 私が使っている通学路線の乗継駅近くに割りと大きな古本屋があるのだが、その店で店舗移動に伴う在庫処分の為に半額セールを行っていることを友人から聞いていた。 この機会にTOEIC対策の参考書購入や、ふたたび読み始めていた小説のストック補充のため、店内を彷徨っていた。

 参考書の方は目ぼしい物がなかったので早々に諦めて、高野氏や乙一氏など見知った作者の名前を必死になって探していた。 高野氏の作品は『13階段』しか在庫が無く、それもつい先日読み終わったばかりだったので買う必要は無かった。 宮部みゆき氏など他の名前が思い浮かぶような作家の作品は、目ぼしいものが見当たらなかった。 その間、店内を何巡も不審者のようにうろうろしながら探していたのだが、どうした訳か乙一氏の本だけは見当たらなかった。 手に持っていたのはパトリシア・コーンウェル著の『検屍官』シリーズ(1〜5)だけだった。

 なんとなくジャンルの偏りが気になったので、一先ず感動できそうなものや恋愛小説っぽい作品を捜していくことにした。 とりあえず、題名で気になった2冊、『水辺のゆりかご』(柳美里著)と『せつない時間』(藤堂志津子著)を手に取った。 しかし、何かが物足りなかった。

 ふと、この際ライトノベルにも手を出してみようと思い立ち、それらの作品が並ぶ一画へと足を運んだ。 まず、『LAST KISS』(佐藤ケイ著)という本が目に止まった。 重病を患う妹と幼馴染の少女と主人公の話らしい。 なんとなく聞いたことのあるような題名は気にかかったが、設定から感動物であるには違いないだろうし、同作者は『天国に涙はいらない』という本をシリーズで6本も出している人気作家のようだったので、購入決定。
 次に目に止まったのは『奇蹟の表現』(結城充考著)だった。 おそらく近未来を舞台にした、互いに心に傷を持つサイボーグと少女の話らしかった。 巻頭の紹介文を見た限りでは感動物で間違い無さそうだったし、第一にSF好きの血が疼いた。 購入決定。
 2冊を手に取って、他には気になる表題の本は無かったし、相当量の本を抱えていたので満足していたこともあって、「帰宅」の二文字が頭に浮かび始めた頃、薄い本の背表紙に書かれた文字を見て驚愕した。

 『 乙一  失踪HOLIDAY 』

 ライトノベルを手に取ることが、今回で初めてということではなかったのだと、この時気付いたのだった。
 そういえば、表紙絵が「妙に可愛らしげ」だったような気がするし、出版社が角川「ナントカ」文庫だったような気もする。 振り返ってみると、「題名」に一目惚れした私は、出版社はおろか、同じ棚に鎮座していたであろう他の作品には目もくれず、取り付かれたかのようにレジに向かっていた。 生まれて始めての衝動買いだったのかもしれない。

 しかし、おかげで私は『乙一』という作家に出会うことができた訳だし、すばらしい作品に触れることもできた訳だ。 ライトノベルに抱いていた先入観は誤りだったのだろうと直ぐに気付けたし、今後はおそれずにそのジャンルの本を手に取ることができるだろう。


 すべては結果オーライ! ハッピーエンドだ!





 みたいなことが先日ありました。
 今回の日記は多少チャレンジしているところがあったりします。 時系列が3つもあったり、語り口がいつもと違ったり、改行回数が極力減らされていたり。
 いつもの日記もこんな風に書けるとカッコいいのかなぁとか思ったりしながら書いてみましたが、若干・・・っていうかかなり背伸びしてる感が見えて恥ずかしい。
 今更書き直すのは面倒なのでこのまま掲載しますが、ぶっちゃけ締めの言葉も思い浮かばなかったので没にしたかったですね。

 それから、かなり偉そうな口を利いておりますが、私は読書家と言えるほど本を読んでません。 偉そうに書いてて申し訳ないです。
 あと、誰かを批判したりするために今回の日記を書いたわけじゃないということを、改めて念を押させていただきます。
 ただ単に、毛嫌いしてたのに実は既に染まっていた、ってオチの話を書きたかっただけなんです。


2008/09/21




『Web拍手返信ページ』


 以前、Web拍手の仕様変更に伴って、コメント送信を複数行にしようとして、サーバー設定だったので断念していました。
 ところが、昨日の仕様変更で コメントボックスを複数行に設定できるようになったようなので、10月1日まで導入できるかどうかを検討しようと思います。
 この機に乗じて、拍手をどのページから送信したかわかる『ナンバリング機能』の導入も検討中です。

 今回の仕様変更で、『名前入力欄』と『URL入力欄』を追加できるようになったようですが、現在のところ、こちらの2つは導入しない予定です。
 理由は、そこまで問うと、もはやWeb拍手ではなくメールフォームではないかと思うから。 名乗りたい方は、文末に《名前》とでもしていただければ問題解決ですし。

 コメントボックスの複数行化はどうしたものか悩んでいます。
 理由は、いつも日記の最後に《Web拍手返信》と銘打って送信していただいたWeb拍手を紹介している部分で、送信文字数が多いと体裁がくずれて読みづらくなるということがあります。
 見やすくするためにテーブルタグを用いた回避策を検討中ですが、どうしても手間がかかる手法になってしまい、日記更新が面倒になってしまうので悩んでます。 日記サイトなのに日記が面倒だから更新しなくなる、っていう事態はできるだけ避けたいので。

 と言う訳で、あまり期待しないでお待ちください。





《Web拍手返信》
09/20 18:46 HP全然チェックできねぇw 携帯からweb拍手っす。今免許合宿中だよぅ。うまく行けば23に卒業っす!!
ケータイからのチェックは流石に大変でしょうし、しかたがない。 卒業したら一緒にドライブだ!www


2008/09/22




『カオスゲーム TIZ』


 カオスなゲームを見つけた。

【電波注意】TIZ -Tokyo Insect Zoo- プレイ動画 Part1

 なんか面白い。 会話のテンポとか独特で。 でも、ストーリーがわからなすぎて紹介に困る。
 ゲーム性は低いと思う。 目的地がハッキリしないし。
 でも、微妙な中毒性があって世界に呑み込まれていく感じは面白いです。

 ところで、蓮を見ていて思ったんだけど、何人に通じるかな? 蓮g(強制終了


2008/09/23




『1000到達!!』


 いやっふーーーーーーー!
 どうも。 カウンターの1000到達の喜びを64のマリオっぽく叫んでみました。 『い』と、ちっちゃい『つ』がないと、一気に大手検索サイトっぽくなるのは仕様でしょうかね。

 今日の日記は、大手金融の破綻の話か新内閣に思うところあたりで行こうと思ってたのですが、Web拍手を確認してみたところ、「キリ番ふんだぜ!」みたいなコメントを頂いたので急遽変更。
 ちなみに、キリ番を踏まれたのは毎度おなじみ tast氏 でした。 うん。 来すぎだね。 「出すぎだぞ! 自重せよ!」みたいな。 あぁ、三国無双のネタだけど、わかんないかな。 ちょっとネタがピンポイントすぎだかも。 まぁいいや。
 同時に、「キリ番記念に何かくれ!」って言われたのですが、当サイトはダンおに作ってるだけだしなぁ・・・。 ミク曲でリクエストあれば優先して作るけど、それでどう? それとも、あにーの曲でつくろうか? 『ちるのちるのちるの』とかでさ。 リクエストが無いなら勝手に作って勝手に公開して勝手に自己満足して終わると思うんだ。

 とまぁ私信はこの辺にしておきます。 そもそも、キリ番で何やるかを明記してなかったので、管理人が迷ってしまう訳ですね。 すみません。
 もうこの際、「キリ番ゲッターはリクエスト曲を送ってね! 管理人がダンおに作っちゃうよ!!」みたいに書いておくべきかもしれませんね。 ってか書いておきます。 他に私ができそうなキリ番記念は無いですし。

 えぇと、5月にリニューアルしたので、5ヶ月で1000まで来た訳ですね。 つまり、月200くらいのペースですか。 一日にすると8くらい? 結構見られてるんですね。 驚きです。
 次のキリ番は、『2009』にしましょうかね。 『西暦』ってことで。 たぶん今年中に『2008』を迎えるとは思えないので、『2009』でOKでしょ。


 そんなところですかね。

 最後になりましたが、いつもこのサイトを見て下さっている皆様、また今日偶然みてしまった皆様も、閲覧していただいて本当にありがとうございます!
 日々積み重ねられていくカウンターや、たまに届くメッセージを糧にサイトを運営している私にとって、今回の1000到達はうれしい節目になりました。

 今後のご愛顧も、どうぞよろしくお願いします。





《Web拍手返信》
9/25 23:13 1000踏んだw
9/25 23:14 tastって人だよwwキリ番記念なんかくれww
1000踏み、おめ〜! 今度は画像を撮ってメール送信してくだしあ。
キリ番記念はダンおにでおk? リクエストしてくだされ。 できる範囲でお応えしましょう!


2008/09/26




『パチュリーが本気を出したようです』


東方紅魔郷Ex 2周目突入 前半
東方紅魔郷Ex 2周目突入 後半

 出オチします。 でも、その後も笑いが止まりません。
 喘息の治ったぱちぇが・・・。 どどんぱちぇ!
 妹様のライスシャワーも・・・。 スペカでは見事に安置も消えてますし。

 以前紹介したような気もしなくは無いのですが、再発見して見てみたら割りと感動したのでご紹介。

 GRAZEしすぎです。 ちょん避けしなかったらすさまじい光景になりそうですね。 弾の速度も異常だし。 ってか、あのぱちぇの体力は何ですか?
 未だにNormalノーコンクリアができない筆者の腕では、減速プレイでもクリアできる気がしません。 動画主すげぇ。
 ってか、スターボウブレイクの後の通常弾幕が酷すぎる。 思いっきり詰んでるし。 むしろ、動画主がどうやってくぐり抜けたのか説明して欲しい。 どこにスキマがあったのかと。

 そんな訳で、紅魔郷で遊んでみようと思います。
 ダンおに? ナンノコトカナ・・・??


2008/09/28




『ティーっ! オーっ! ティーっ! オーっ!』


 デイリーランクに上がっていて、まさかと思ってクリックしたら予想通りで吹いた。

【音遊び】まるまるでっかいわー!【手描き遊び】

 ここで注意。 以下、下品な発言が多々出てくるかと思います。 下ネタが苦手な方。 特に、便器にまつわる話で吐き気を催すような方は、今日の日記についてはこれより先を読まれないことをお薦めいたします。
 これより先に記載されている内容によって、著しく体調を崩されたり如何なる被害を受けられたとしても、当方では責任を負いかねます。 ご了承の上お読みください。



 とまぁ長い前置きでしたがしっかり読んで、用法・容量は正しく理解してください。
 さて、紹介した動画のトレス元は こちら なんですが、編曲者が知る人ぞ知る TOTOの人 です。 私的に カオスMAD作曲の第一人者 だと思ってます。 てか大ファンです。 ケッコンしてください!
 みたいなね。 結婚は言いすぎですが、まぁそれくらい彼の音に対する戯れ方は、他のどのMAD作曲者の能力よりも秀でていると思うのですよ。
 なんていうか、元曲の残し方が巧いというか、壊し具合が絶妙っていうか。

 とりあえず、モアイズの曲 を聴いてくれればいいと思うんだ。

 しばらく更新が無かったから、マジで病院行ってるのかとおもってしばらくノーマークだったんだ。 そしたら、知らないうちに 新作 投稿されてた罠。
 過去作品とかと混ざる傾向が強くなってきてはいたけど、ここまでとは・・・。 カオス度を増してました。 タグも『作者に時代が追いついた』から『こうして時代が取り残される』になってたり、『病院が来い』から『病院逃げて』に変わってたり。 まぁ病院が逃げるくらい元気みたいなんで良かったです。 ・・・えっ?違うの??


 新作の共同作者の みんみん氏 もすごい人ですよ。

 とりあえず、ねこちぇん に感動した!!!
 妖々夢の曲はどれも好きなんですけど、知名度はイマイチですよね。 みんな妹様にやられすぎですって! ちぇんもかわいいんだぞーっ!
 まぁ話は反れましたが、混ざり方が凄くないですか?これ。 中盤とか良くアレンジしたなぁって思うんですよ。 ただ如何せん、ティアオイツォンの知名度ってオーエンに比べたら低いんで、たぶんフラドルみたいなブレイクの仕方はしないんだろうなぁと。
 動画内で、動画をちぇんverにしようという動きがあるので、期待しながら待機中。 がんばれ!しがない動画製作者さん!

 ちなみに、フラドルまた見たいなぁって方は こちらから どうぞ。


 ・・・ところで、さっきの『しがない』の使い方合ってるのかな? なんか微妙に相手を蔑んでる気がしないでもないが・・・。 『名も無き』ってつもりで使ってますので、別に差別意識とがないです。 本当に動画の投稿を楽しみにしてますからね!


2008/09/29




『廃人チェック!』


 とりあえず、反射的に『39』は『サンキュー』じゃなくて『ミク』って読みます。 GENです。


【鏡音リン】廃人チェック【鏡音レン】


 私は見事に ボカロ廃 でした。
 ごめん・・・。 生まれてきてゴメン・・・。

 オワタP の新曲です。 ポップな明るい曲。
 オリジナルタグが無いですけど、オリジナル曲ですかねぇ?
 しかし、あの検査項目でチェックが3つ未満とか不可能だと思うんですけど?なんですか、このチェックは! ・・・って、こういうのがボカロ廃の感覚なんでしょうね。

 個人的には、動画冒頭のリンの目が逝っちゃってるように見えるのが気になります。
 ・・・あぁ、気のせいですか、そうですか。


2008/09/30





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