ex.1-1)ミュートを含む16ビート・カッティング |
まずは基本テクニック・エクササイズの頁にも出てきた単音カッティングから。確認のつもりで一度弾いてみよう。
右手は16分音符の速さでダウンアップを繰り返し、鳴らさないところではピックを空振りする(空ピック)。この場合は下記のようになる。
↑(↓)↑↓ (↑)↓↑(↓) (↑)↓(↑)↓ ↑(↓)↑(↓)
(
)は空振りするところ。
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ex.1-2)16ビート・単音カッティング、発展型。 |
さて、次はカッティングの合間を縫って低音の飾りを入れていこう。下の例では、1拍目の16分休符を利用して3・4弦開放を鳴らし、それをハンマリングでつなげていく。これにより聴いている人にあたかも2人で弾いているような錯覚を与えられる。2・3弦のピッキング・ハンマリングを1弦のカッティングよりも大きく弾くとよりクールで効果的。
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ex.2)16ビート・リフ+3度の和音 |
次のようなパターンでは和音を鳴らすのにトレモロ奏法は使用しない。低音のリフを刻みながら1・3拍目のみ1・2弦を一緒に鳴らしていく。このとき和音を押さえている指は次の音まで離さないように注意。コツは…基本的にインテンポで流れていくところなので、和音を鳴らす1・3拍目のオモテが間延びしすぎないようにすることか。
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ex.3)デュオ奏法 |
基本テクニック・エクササイズでも登場したこの譜例。エクササイズとしてできるだけセーハの少ないところをピックアップしてみた。…が、実際はかなりセーハが多く、しかもそれがけっこう長い。右手を鍛えるべし。
この譜例では、符尾が上向きの音符をトレモロ奏法で弾き、下向きの音符をピッキングではさんでいく。
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ex.4)レフトハンド・ピチカート |
これも特殊テクニック・エクササイズに登場した譜例。重音をトレモロで弾きながら空いている左手中指でC線を弾弦していく。このとき重音の押弦が緩まないように注意を払う。
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ex.5)開放弦を上手く使ったフレージング |
1小節目、音符を見ただけでは何のこっちゃよくわからないが、タブ譜を見れば納得。3弦のハイポジションを押さえ、1・2弦を開放で鳴らすことでこのようなフレージングが可能となる。ポイントは3弦を押弦する指が1・2弦に触れないようにすること。押弦する指をしっかり立てることが必要になる。
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ex.6)レフトハンド・タッピング |
1弦開放を普通にピッキングしながら2・3弦を左手で叩いて音を出していくパターン。とりあえずタッピングをより大きな音で鳴らすことが必要となる。弦のテンションの強いマンドロンチェロでは少々の訓練が必要。
弦高を低くすれば左手にかかる負担を少なくすることができる。
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ex.7)ハーモニクス |
●A.H.---アーティフィシャル・ハーモニクス
●N.H.---ナチュラル・ハーモニクス
左手は1拍目をタッピングしたまま押弦を続けるので、3拍目はナチュラル・ハーモニクスであるが右手でハーモニクス・ポイントに触れる。
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