11月29日にニューカントリーのシンガーソングライターkyorokoのライブが四ツ谷ソケースロックで行われた!この模様を音道楽のWAGAKAFU営業隊長がレポート!
kyorokoのライブに行って参りました!今回はROSE HIP、?COMO?、kyorokoの女性シンガー3人によるマルチビタミンライブというイベント。このイベントは3人がまだバンドもなく、自分達の音楽を模索していた頃に、江古田ロックバイキングのボーカルセッションで知り合ったのがきっかけで、お互いに現在の自分を見せて刺激しあいながら、これまで3回行われたそうだ。今回で4回目、しかもこれで最後だそう。
さて今回レポートするkyorokoは最後の出演。ジーンズ姿のラフな格好でステージに上がるとギターを弾き始めた。そして1曲目の「枯れない花」を歌いだす。伸びやかで力強い声が響く。kyorokoのボーカルは表現力が素晴らしく、ファルセットになる瞬間がとても魅力的だ!力強いが癒される声で音程もリズム感もしっかりとしている実力派!
編成は1st.アルバム「DAYS」でアレンジとプログラミング、そしてミックスまで行ったギターのRANDY、しっかりとしたテクニックとツボを押さえたプレイで演奏を支えるベースのTANAKAの3人編成。打楽器系はないが、しっかりとした演奏で全く気にならない。
ライブを見てて思ったのだが、kyorokoのスゴイところはしっかりと自分を客観視できる優れたプロデューサーであることだと思う。アメリカの広大な大地が思い浮かぶ2曲目「So Many Days」、4曲目の「Without you」はニューカントリーというジャンルを相当意識して作られたものだろう。
kyorokoの声はとても広がりを持っているので、ニューカントリーというジャンルを選んだのは必然だと思うが、アーティストが自分に合った方向性を見つけるのは難しいコトだ。それをkyorokoは見事にセルフプロデュースしている!
またソングライターとしての才能も素晴らしい。3曲目の「Everyday Everynight」の切ない楽曲。RANDYのギターが印象的な5曲目「Tenderness」での優しさ溢れる詞とメロディー、新曲の「Moon」はポップスとして非常に高いクオリティーを持っている。しかも自分の方向性を踏まえての曲作りだから、その苦労は大変なものだろう。アーティスト性とポピュラリティーが本当にいいバランスで保たれている。
あれこれ思って観ていたら、あっという間に最後の曲「傷」になってしまった。3人とも座って演奏しているので、最初はなんとなく地味な感じがしたが、しっかりと聴かせてくれて、いつも都会でせかせかと生活しているオイラの心を癒してくれた充実の30分だった。
終わってからアメリカの広大な大地の乾いた風が吹きぬけた気がした。
ライブ後、色々と話をさせてもらったが、その模様は近々インタビューとして掲載予定!
ぜひみんなにもkyorokoを生で聴いてもらいたい!そして慌しい都会の生活で疲れきった心を癒してもらいたい!
(WAGAKAFU)