ある所に嘘しか言わない男がいました。 その男の職業は占い師でした。 当然、その男の占いはあたらなかった。 男の生活は日に日に貧しくなって行った。 ある日、王様の使いが この男のところにやってきました。 村人達は、 「とうとう捕まったか」 といって安心しました。 しかし、王様の使いの目的は違いました。 「お前が嘘しか言わない占い師か?」 王様の使いが尋ねると・・・ 「違います!」 男は無表情で答えました。 王様の使いはニヤリと笑うと、 大量の宝石、貴金属などを包んだ袋を 机の上に乗せ、言いました。 「コイツで占って欲しい・・・」 つづく |
嘘しか言わない占い師は コクリとうなずいた。 「実は次の王様を誰にしようか悩んでいる・・・」 王様の使いはいきなり、うさんくさい占い師に、 トップシークレットな話題をきり出した。 「王様の不治の病いに倒れなさった。寿命はあと1ヶ月だ・・・ そこでジョン王子とマック王子の2人のご子息のうち、 どちらが適任なのか悩んでいる・・・」 王様の使いは単刀直入に言った。 「ズバリ、この国の1ヶ月後の王様の名と、 その行く末はどうなっているか占ってくれ!?」 ・・・しばらく沈黙が続いた後、 占い師が重い口を開いた。 「王様の名はジョン、滅んで行く国が見えます・・・」 王様の使いは喜んで城に帰って行きました。 1ヶ月後、マック王子が王様になり、 国はいつまでも栄えました。 おわり |
名前 | 不明 | 性別 | 男 | この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名 などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。 |
年齢 | 不明 | 職業 | 占い師 | |
星座 | 不明 | 血液型 | 不明 |