短編ネット小説 ウソつき占い師(全2話)
第1話王様の使い
最終話2人の王子

ある所に嘘しか言わない男がいました。
その男の職業は占い師でした。
当然、その男の占いはあたらなかった。
男の生活は日に日に貧しくなって行った。

ある日、王様の使いが
この男のところにやってきました。
村人達は、
「とうとう捕まったか」
といって安心しました。
しかし、王様の使いの目的は違いました。

「お前が嘘しか言わない占い師か?」
王様の使いが尋ねると・・・
「違います!」
男は無表情で答えました。
王様の使いはニヤリと笑うと、
大量の宝石、貴金属などを包んだ袋を
机の上に乗せ、言いました。
「コイツで占って欲しい・・・」
つづく

嘘しか言わない占い師は
コクリとうなずいた。

「実は次の王様を誰にしようか悩んでいる・・・」
王様の使いはいきなり、うさんくさい占い師に、
トップシークレットな話題をきり出した。
「王様の不治の病いに倒れなさった。寿命はあと1ヶ月だ・・・
そこでジョン王子とマック王子の2人のご子息のうち、
どちらが適任なのか悩んでいる・・・」
王様の使いは単刀直入に言った。
「ズバリ、この国の1ヶ月後の王様の名と、
その行く末はどうなっているか占ってくれ!?」
・・・しばらく沈黙が続いた後、
占い師が重い口を開いた。
「王様の名はジョン、滅んで行く国が見えます・・・」

王様の使いは喜んで城に帰って行きました。

1ヶ月後、マック王子が王様になり、
国はいつまでも栄えました。
おわり
この小説の主人公
お断り
名前 不明 性別 この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名 などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。
年齢不明 職業占い師
星座不明 血液型不明