LEROY
HUSTON
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残念ながらLeroy Hustonは、正当な評価を受けられない人なのではないかと思います。
それは、ヒット曲が少ないということのみならず、オリジナリティを感じることができないからだ。どうしても、Donny
HathawayとCurtis Mayfieldの中間的存在と位置づけられがちで、Marvin Gaye的なものや他のミュージシャンの影響を感じ取ることはできても、Leroy自身の印象というのがどうしても薄い。
でも、どのアルバムも平均点以上なので、そういった他との比較をしなければ、聞いていても気持ちがいいのは確かである。
ありがたいことに、CURTOMのLEROYの私のコレクションは、完結しました(多分)。1999年になって、突然イギリスのSEQUEL
RECORDSから2CDセットででてしまったもんだから、私も大爆発状態で一挙に買ってしまいました。その時はTOWER RECORDSで1690円、UNIONで2000円以上でした。しかし、その昔はP-VINE盤が1枚2800円もしていた時代もあったのですから、安い値段は本当にありがたい。
それにしても、このSEQUEL RECORDSというのは立派である。2CDセットでLEROYとCURTISを売り出した。しかも音がよい(と思う)。CURTISなんて、ほぼ買いそろえた私には、ちょっとつらいニュース。セットの片方持っていて、さらにこのセットの方が単品価格より安かったりすると泣けてきますね。実際、LOVE OH LOVEはCHARLYの単品CDとして持っていたから、すぐに中古で売ってしまいました。
*LOVE OH LOVE(CURTOM CRS8017),1973
A SO IN LOVE WITH YOU
LOVE OH LOVE
WHEN YOU SMILE
GETTING IT ON (THEME FROM THE JAY JOHNSON AFFAIR)
B TIME BRINGS ON A CHANGE
I'LL BE THERE, I STILL CARE
I'M IN LOVE WITH YOU GIRL
AS LONG AS THERE'S LOVE AROUND
PRODUCED BY LEROY HUSTON
*THE MAN! (CURTOM CRS8020), 1974
CAN'T SAY ENOUGH ABOUT MOM
GOTTA MOVE - GOTTA GROOVE
ELLA WEEZ
GIVE THIS LOVE A TRY
THE GHETTO '74
AFTER THE FIGHT
COULD THIS BE LOVE
DUDLEY DO-RIGHT
ジャケットも地味なせいか、残念ながら本作はなかなか印象に残りにくくて、私の評価は以下のように厳しくなってしまった。
世の中のつまらない音楽と比べれば、こちらの方がぜんぜんいいですが。
CAN'T SAY ENOUGH ABOUT MOM これはCURTISのSPERFLYかTHE IMPRESSIONSかと思うようないかにもなイントロ。
GOTTA MOVE - GOTTA GROOVE どうもこの曲みたいにとうとうと歌われる曲はあまり好きでない。
グルーブをあまり感じない。
ELLA WEEZ これはFOUR TOPSの歌ですか?と言いたくなるような、モータウンサウンドっぽい曲。
GIVE THIS LOVE A TRY これはミディアムテンポのバラードですが、THE IMPRESSIONSでしょ?
THE GHETTO '74 DONNY HATHAWAYでおなじみのこの曲をどこが74年風なのか分からないのだが、特によいとは思えない。
サックスが主体で入っていたり、ハープ(竪琴の方)が入っている点が違いか?
AFTER THE FIGHT タイトルが言うように、カンフー!とか言っていまして、ちょっと時代を感じてしまいます。
いずれ格闘ソングのコンピを作るようなことがあったら、忘れないようにしておきます。
COULD THIS BE LOVE これは覚えやすい曲で好きだけど、やはりFOUR TOPSの歌うモータウンサウンドとしか思えない。
DUDLEY DO-RIGHT のんきそうなファンクで、乗り切れないな。拳銃の音が聞こえたりするがなんだろう。
*HUSTON (CURTOM CRS5002), JUL.1975
ALL BECAUSE OF YOU
I BLESS THE DAY
IT'S DIFFERENT
COOL OUT
LUCKY FELLOW
CAN'T STAY AWAY
SO MUCH LOVE
本アルバムについて解説すると、まずは、ALL BECAUSE OF YOUを聞いて、この手の16ビート、コーラスアレンジ、ストリングとホーンの使い方は、Barry
Whiteそのものだ。I BLESS THE DAYは、すばらしいバラード。IT'S DIFFERENTは超名曲で何度も聞いた。
COOL OUT かっこいいギャング系(?)インスト。
*FEEL THE SPIRIT (CURTOM CRS5010), 1976
IT'S THE MUSIC
LET'S BE LONELY TOGETHER
NEVER KNOW WHAT YOU CAN DO
LOVERS HOLIDAY
FEEL THE SPIRIT ('76)
DON'T LET LT GET NEXT TO YOU
BUTTERFAT
気合の入った一枚。今聞いたってかっこいい。1998年にLenny Kravitzがやっていることよりも、ぜんぜん比べものにならないほどかっこいい。
でも、ちょっと待てよ。これってEarth
Wind & Fireではないか?曲調、編成、ギターのカッティング、宇宙的シンセ音、ホーンセクション、コーラス・アレンジどこをとってみてもアースそのものである。
アースの傑作ライブ・アルバムGRATITUDEが出たのが1975年だから、なるほど納得がいく。
全くこの路線なのである。これでは、ちょっとがっかりだが、アース・ファンにはぜひ聞いてもらいたい。PRODUCED
BY MAURICE WHITE & CHARLES STEPNEYって、どこかに書いてないか疑いたくなりますよ。
何だかうれしくなります。
LOVERS HOLIDAY 美しいファンクバラードですね。
*HUSTON II (CURTOM CU5011), 1976
LOVE THE FEELING
SITUATIONS
I DO I DO (WANT TO MAKE LOVE WITH YOU)
I THINK I'M FALLING IN LOVE
LOVE TO HOLD YOU CLOSE
FLYING HIGH
BLACKBERRY JAM
SOFUNKSTICATION
DON'T MAKE YOU FEEL GOOD
地味なジャケットで普通は手が出ないかもしれないが、これまた名盤。
LOVE THE FEELING ゆるめのファンクですが、気に入っています。
SITUATIONS
I DO I DO (WANT TO MAKE LOVE WITH YOU)
I THINK I'M FALLING IN LOVE これはお得意のアップテンポのリズムで、フルートを効果的に使った名作。
フルートファンクに目がない私にとってはこれはかなりいける。
LOVE TO HOLD YOU CLOSE これもLEROYワールドと言ってもよい、あまりにすばらしいベースラインに乗ったアップテンポの気持ちいい曲。
FLYING HIGH ここまで来ると、ディスコ調で気に入りませんな。でも踊ってしまいそう。と思いきや、急に変なコーラスになってしまう。
BLACKBERRY JAMやSOFUNKSTICATIONのファンクはまじでかっこよすぎる。
DON'T MAKE YOU FEEL GOOD そうそう、この調子で最後まで行ってしまいました。これでいいのだ。
*CLOSER TO THE SOURCE (CURTOM CU5018), 1978
IN THE MOOD
WHERE DID LOVE GO
THEY'VE GOT LOVE
GET TO THIS (YOU'LL GET TO ME)
CLOSER TO THE SOURCE
HEAVEN RIGHT HERE (ON EARTH)
EVERYBODY'S A MASTERPIECE
YOU'RE A WINNER
WHERE DID LOVE GO、えっ?WHERE DID LEROY GOかと思いましたよ。これはまるで、基本的にWHAT'S GOIN' ONで、
途中からBARRY WHITEのNEVER GONNA GIVE YOU UPまでパクっている。ひきょうすぎます。
UNFORGETTABLE (RSO/CURTOM), 1979
PARADISE (ELEKTRA), 1982
SHADES OF LOVE (Expansion EP), 1992