JunieことWalter Morrisonは、もともとOhio Playersのメンバーだったんだけど、彼らがMercuryに移籍する際にソロとなったため、栄光をつかみ損ねた人物。その後P-Funk軍団に参加し、さらにソロも出しましたが、あまり成功しませんでした。彼の音楽は大衆をつかむというよりは、非常に個人的というか、好きな人にしか受けないタイプでしょう。それは、ほとんどすべてのパートを彼一人でやってしまうマルチな才能と、一般人が考えつかないようなアレンジをしてしまうセンスのために、人を寄せ付けない恐ろしさがあるからだといえるでしょう。従って、私は人には薦めません。彼のFunkナンバーは、もうこの上なく、ぐちゃぐちゃで最高にFunky、そしてバラードは超スイートな涙もの。このアンバランスさの魅力に一度取り付かれるともう出口はありません。彼がいたころのWestbound時代のOhio Playersは、SM的なジャケットが示唆するように、強烈なFunk路線。それに比べると、独立後の3枚のソロ・アルバムはいまいちかな。まあ、この3枚から編集したベスト盤CDでも買っておけば十分です。このような強い個性の持ち主が、さらに個性の強い軍団、P-Funkに参加したというのは、意外なようで、結果的には双方によかったのではないでしょうか。彼の曲かどうかクレジットされてるものとされてないものがありますが、よく聞けば、「これはJunie一人で作って、後からほかのメンバーがかぶせたな」と思われるものが結構あります。そういった、Junieの側面からだけP−Funkを聞くというものも面白いものです。1977年ごろからのP-Funkの音楽を変えたのは、Junieだと私は思っています。P-Funk後の2枚のソロアルバムは、彼のキャリアの中でも最高の出来。さっきも言ったとおり、お薦めしませんよ。それから、George Clintonの一連の未発表曲集には、さらにすごいものが..... このころの音は、そっくりそのままPrinceが受け継いでいる。 I Feel For Youなんて、聞けば聞くほどJunieですよ。 ということは、JunieはOhio Playersを立ち上げ、P-Funkの全盛期及び後期の中核となり、その後の役割をPrinceに受け継がせたという、Funk史上欠かすことのできない、重要人物なのである。みなさん覚えておきましょう。WALTER "JUNIE" MORRISON
WALT'S SECOND TRIP (EASTBOUND 619)
*WHEN WE DO(WESTBOUND W200),1974
A JUNIE
LOVING ARMS(WESTBOUND 5007)
JOHNNY CARSON SAMBA
THE PLACE
ANNA
B TIGHT ROPE (EASTBOUND 619),JAN.1974
YOU AND YOU
WHEN WE DO
MARRIED HIM (WESTBOUND 5007)
WALT'S THIRD TRIP
*SUZIE SUPER GROUPIE (WESTBOUND W228),1976
A JUNIE III(0:32)
SUZIE THUNDERTUSSY (WESTBOUND 5027),1976 (3:43)
IF YOU LOVE HIM (WESTBOUND 5027),1976 (3:29)
WHAT AM I GONNA DO (3:41)
SUPER GROUPIE (5:50)
B SURRENDER (3:50)
SUZIE (4:08)
STONE FACE JOE (4:21)
SPIRIT (6:33)
*JUNIE - THE WESTBOUND YEARS(WESTBOUND CDSEWD 064),1994
1 JUNIE
2 TIGHT ROPE(EASTBOUND 619),JAN.1974
3 WALT'S THIRD TRIP
4 THE PLACE
5 WHEN WE DO
6 JOHNNY CARSON SAMBA
7 LOVING ARMS (WESTBOUND 5007)
8 JUNIE II
9 NOT AS GOOD AS YOU SHOULD
10 COOKIES WILL GET YOU
11 FREEZE
12 SUPER J (WESTBOUND 5013),1975
13 GRANNY'S FUNKY ROLLS ROYCE (WESTBOUND 5013),1975
14 JUNIE III
15 SURRENDER
16 SUZIE
17 SUPER GROUPIE
18 SUZIE THUNDERTUSSY (WESTBOUND 5027),1976
19 SPIRIT
20 JUNIE'S ULTIMATE DEPARTURE (1994, Previously Unissued)
一人のミュージシャンができることの極限がここでは披露されている。一つ一つの曲が計算つくされたアレンジメントにより作られていながら、とてもワイルドなのである。P-Funkとはまた異なる独自のファンク路線である。この手法でJunieを越えられる人間は、Princeしかいない。BE MY BABYっていうフレーズが出てくる曲はたくさんあるが、LOVE HAS TAKEN ME OVER (BE MY BABY)ほどきてれつな曲はない。レゲエ調のBREAD ALONEは、歌詞も最高。
本当に彼の才能が大爆発の、ソロ5枚目。いきなりRAPPIN ABOUT RAPPIN (UH-UH-UH)でラップときたから、このセンスに付いていくのはかなり体力がいる。
まだ、ラップが市民権を得ていないときの先駆的な試みだ。
アルバムとしての完成度は、前作にもまして高い。
これは日本盤のみのCD化だと思ったが、持っていない人はなんとしてでも手に入れるべき。
全曲傑作の保証付き。
CRY ME A RIVERは、有名なスタンダード曲ではありません。泣かせるすばらしいバラードです。
TASTE OF LOVEなんて、JUNIEでしか出せないFUNKの世界。リズム隊とホーンの歯切れよさ、後半の疾走感溢れるピアノソロがなんともすばらしい。
そして最後は、"Well, what do you say? The new Junie album or what?"という子ども達の言葉で終わる。しびれますね。
*WHEN THE CITY (JUNIEFUNK 169001), 2004
WHEN THE CITY
BOOTY 4-2
FRIENDS
NOW AND EVERMORE
L.A. STORIES
ROBOT LOVE
I'M LYING
DISCREET
THAT DRESS
WHEN THE CITY (RIDE MIX)
CLOUD SORCERER'S LAMENT
GEORGE CLINTON AND THE P-FUNK ALL STARS
*GO FER YER FUNK(PCD-2411)
THE CHONG SHOW (BOOTSY)
*PLUSH FUNK(PCD-2412)
SUPER SPIRIT (JUNIE MORRISON)
*TESTING POSITIVE 4 THE FUNK (PCD-2414)
TRINUE (JUNIE MORRISON)
*A FIFTH OF FUNK (PCD-2415)
CAN'T GET OVER LOSING YOU (JUNIE MORRISON)