あっという間に、JOHNNY GUITAR WATSONの大ファンになってしまった。ＣＤも一挙に集めたぞ。 がんばっただけあって、かなりそろったね。この人のすごいのはいつの時代のものを聞いてもはずれがないこと。 もっともっと、評価しましょう。ギタリストじゃない私がこんなに進めるんだから、ギター弾く人は聞きなさい。ギターとはこう弾くものです（たぶん）。

GANGSTER OF LOVE (KING)
 *GANGSTER OF LOVE

3 HOURS PAST MIDNIGHT
 ONE MORE KISS

GONNA HIT THAT HIGHWAY - THE COMPLETE RPM RECORDINGS (P-VINE PCD 3026/7), 1992

*HOT JUST LIKE TNT : THE BEST OF HIS EARY YEARS (ACE CDCHD 621), 1996

 1 HOT LITTLE MAMA (RPM 423), 1955
 2 I LOVE TO LOVE YOU (RPM 423), 1955
 3 HOT LITTLE MAMA (PREVIOUSLY UNISSUED ALTERNATE VERSION), 1996
 4 DON'T TOUCH ME (I'M GONNA HIT THE HIGHWAY) (RPM 431), 1955
 5 TOO TIRED (RPM 431), 1955
 6 LONELY GIRL (MODERN 954), 1955 - VOCAL BY CORDELLA DE MILO
 7 AIN'T GONNA HUSH (MODERN 954), 1955 - VOCAL BY CORDELLA DE MILO
 8 THOSE LONELY, LONELY NIGHTS (RPM 436), 1955
 9 OH BABY (RPM 447), 1956
10 SOMEONE CARES FOR ME (RPM 436), 1955
11 RUBEN (CROWN LP 5358) (PIANO VERSION), 1963
12 GIVE A LITTLE (RPM 447), 1956
13 LOVE ME BABY (RPM 471), 1956
14 SHE MOVES ME (RPM 471), 1956
15 RUBEN (RPM 455), 1956
16 THREE HOURS PAST MIDNIGHT (RPM 455), 1956
17 LOVE BANDIT (GANGSTER OF LOVE) (P-VINE PCD 3026/7), 1992
18 TELEPHONE BOOGIE (ACE CDCHD 351), 1993 - VOCAL BY JENNIE BARNES
19 DEE'S BOOGIE (PREVIOUSLY UNISSUED), 1996 - VOCAL BY DEVONIA WILLIAMS
20 I GOT A GIRL (THAT LIVES OVER YONDER) (ACE CDCHD 351), 1992
21 GANGSTER OF LOVE (KEEN 4005), 1957
22 ONE ROOM COUNTRY SHACK (KEEN 4005), 1957
23 DEANA BABY (KEEN 4023), 1958
24 HONEY (KEEN 4023), 1958
25 COME ON BABY (PREVIOUSLY UNISSUED SAXOPHONE VERSION), 1996
26 MY BABY AND ME (PREVIOUSLY UNISSUED), 1996
27 YOU'VE BEEN GONE TOO LONG (PREVIOUSLY UNISSUED), 1996
28 COME ON BABY (PREVIOUSLY UNISSUED GUITAR VERSION), 1996

*BLUES MASTERS : THE VERY BEST OF JOHNNY "GUITAR" WATSON (RHINO R2 75702), 1999

 1 SPACE GUITAR (FEDERAL 12175) - YOUNG JOHN WATSON
 2 MOTOR HEAD BABY (COMBO 12) - CHUCK HIGGINS & HIS MELLOTONES
 3 HIGHWAY 60 (FEDERAL 12120) - YOUNG JOHN WATSON
 4 MOTOR HEAD BABY (FEDERAL 12131) - YOUNG JOHN WATSON
 5 I GOT EYES (FEDERAL 12143) - YOUNG JOHN WATSON
 6 YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU (FEDERAL 12183) - YOUNG JOHN WATSON
 7 HOT LITTLE MAMA (RPM 423) - JOHNNY "GUITAR" WATSON
 8 TOO TIRED (RPM 431) - JOHNNY "GUITAR" WATSON
 9 THREE HOURS PAST MIDNIGHT (RPM 455) - JOHNNY "GUITAR" WATSON
10 THE EAGLE IS BACK (ESCORT 106) - JOHNNY WATSON
11 CUTTIN' IN (KING 5579) - JOHNNY (GUITAR) WATSON
12 BROKE AND LONELY (KING 5579) - JOHNNY "GUITAR" WATSON
13 THAT'S THE CHANCE YOU'VE GOT TO TAKE (KING 5716) - JOHNNY WATSON WITH JOHNNY OTIS ORCHESTRA
14 COLD, COLD HEART (KING 5716) - JOHNNY WATSON WITH JOHNNY OTIS ORCHESTRA
15 IN THE EVENING (KING 5774) - JOHNNY WATSON WITH JOHNNY OTIS ORCHESTRA
16 GANGSTER OF LOVE (KING 5774) - JOHNNY WATSON WITH JOHNNY OTIS ORCHESTRA
17 THOSE LONELY, LONELY NIGHTS (KING 857) - JOHNNY "GUITAR" WATSON
18 THE LATE FREIGHT TWIST (PREVIOUSLY UNISSUED) - FLOYD DIXON

COMPILATION PRODUCED FOR RELEASE BY JIMMIE VAUGHAN & JAMES AUSTIN

最高にかっこいい初期のベスト盤。さすがライノ、文句なしの名曲揃い。 みんなで買おう。JIMMIE VAUGHANが制作に加わっているところも興味深い。 ただのブルースギターリストではすまされない、するどい感性と強烈なギターの炸裂音、そしてすばらしい歌声がここでは堪能できる。
まずは、1 SPACE GUITARを聞いてでぶっ飛べ！！
11 CUTTIN' IN　これは純愛ラブソングで、曲の切なさとギターの鋭さの温度差がすごく好きです。
16 GANGSTER OF LOVE　名曲です。

OKEH RECORD
BAD (OKEH OKM12118), 1965
 HOLD ON I'M COMMIN'

IN THE FATS BAG (OKEH OKM12124)

TWO FOR THE PRICE OF ONE (OKEH OKM 14122)
 MERCY, MERCY, MERCY
 NOBODY

KING RECORD
*I SAY, I LOVE YOU (KING 5833) - JOHNNY WATSON, 1963

FANTASY RECORD
*LISTEN (FANTASY F-9437), 1973

 IF I HAD A POWER
 YOU'VE GOT A HARD HEAD
 LOVIN' YOU
 IT'S ALL ABOUT YOU
 YOU'RE THE SWEETEST THING I'VE EVER HAD
 I GET A FEELING
 LIKE I'M NOT YOUR MAN
 YOU BRING LOVE
 YOU STOLE MY HEART

　ジャケットはさえないが、左手小指にしているギターの形した指輪がいいですね。中身は最高です。 I GET A FEELINGなんか気持ちいいですね。Slyをブルースにしたような感じでしょう。

*I DON'T WANT TO BE ALONE, STRANGER (FANTASY F-9484), 1975

 I DON'T WANT TO BE ALONE RANGER
 YOUR NEW LOVE IS A PLAYER
 TRIPPING
 LONELY MAN'S PRAYER
 YOU MAKE MY HEART WANT TO SING
 IT'S WAY TOO LATE
 LOVE IS SWEET MISERY
 YOU CAN STAY BUT THE NOISE MUST GO
 STRONG VIBRATIONS

　どうもこのあたりからコンセプトも固まってきたようで、とりあえずオネエチャン一人を車に乗せたジャケット。 YOU CAN STAY BUT THE NOISE MUST GOが好きです。

DJM RECORD

*AIN'T THAT A BITCH, 1976

 I NEED IT
 I WANT TO TA-TA YOU BABY
 SUPERMAN LOVER
 AIN'T THAT A BITCH
 SINCE I MET YOU BABY
 WE'RE NO EXCEPTION
 WON'T YOU FORGIVE ME BABY

*A REAL MOTHER FOR YA, 1977

 A REAL MOTHER FOR YA
 NOTHING LEFT TO BE DESIRED
 YOUR LOVE IS MY LOVE
 THE REAL DEAL
 TARZAN
 I WANNA THANK YOU
 LOVER JONES

　なんというジャケットなんだ。木で作った高級車風乳母車に乗ったJOHNNYをたぶん本当の母親（REAL MOTHER）が押している。そうかと思えば、裏では美女に囲まれている。内容もファンキーです。 この人のギター、本当にかっこいいです。粘っこさがたまらない。 しかし、この音楽のジャンルはなんなのだ？ジャンル分けできない、独自の世界である。

*FUNK BEYOND A CALL OF DUTY, 1977

 FUNK BEYOND A CALL OF DUTY
 IT'S ABOUT THE DOLLAR BILL
 GIVE ME MY LOVE
 IT'S A DAMN SHAME
 I'M GONNA GET YOU BABY
 BARN DOOR
 LOVE THAT WILL NOT DIE

*GIANT, 1978

 MISS FRISCO (QUEEN OF THE DISCO)
 TU JOURS AMOUR
 GANGSTER OF LOVE
 GUITAR DISCO
 WRAPPED IN BLACK MINK
 YOU CAN STAY BUT THE NOISE MUST GO
 BABY FACE (SHE SAID DO DO DO DO)

　GIANTって地球を手中に入れてしまう大きさですよ。大きいにもほどがあるってもんだ。

*WHAT THE HELL IS THIS?, 1979

 WHAT THE HELL IS THIS?
 IN THE WORLD
 PROUD OF YOU
 COP & BLOW
 I DON'T WANT TO BE PRESIDENT
 MOTHER IN LAW
 STRUNG OUT

　これまた、驚きのジャケット。ガソリンスタンドで「ガソリン売り切れ」の看板の横で、美女に囲まれたJohnnyが三輪車に乗っているではないか。まさにタイトルどおり「なんじゃこりゃ」である。
 MOTHER IN LAW これはJGWのおきまりのミディアムテンポのファンク。何度この手のファンクを聞かされたことか。ギターソロがカッコイイので許す。

*LOVE JONES, 1980

 BOOTY OOTY
 LOVE JONES
 GOING UP IN SMOKE
 CLOSE ENCOUNTERS
 ASANTE SANA
 TELLEPHONE BILL
 LONE RANGER
 JET PLANE
 CHILDREN OF THE UNIVERSE

　これまた素晴らしいアルバム。まずは、いきなり強烈な出だしで始まるBOOTY OOTY。軽快なディスコ曲だが、とにかくかっこいい。まさに、INCREDIBLE, UNFORGETABLEなのだ。炸裂するギターソロもエグい。
LOVE JONESは、女性とデュエットのラブ・バラードだが、彼の泥臭い歌い方がより引き立って、なんとも魅力的である。ということは、女性をほとんど引き立てていないというのは事実である。間奏のすばらしさやギターソロにもしびれたりしてしまう曲でもある。
CLOSE ENCOUNTERS あまりに美しくオシャレなボサノバ風な曲。
TELLEPHONE BILLのラップの斬新さとそのストーリーのおもしろさには、感動しました。
それにしても、この日本盤ＣＤはどうにも音が悪い。レコードから直接音をひろったからか、Ａ面Ｂ面の終わりぐらいになると音が妙にゆれて音程も不安定になる。よくありがちなレコードの穴が中心からずれているための音揺れだ。そのまま聞かせるとはひどいもんだ。 　さらに、某超有名な評論家による日本語解説は、この時期のJOHNNY GUITAR WATSONを正当に評価していない批判的な書き方でひどい。いくら有名な評論家といえども、JOHNNY GUITAR WATSONのこのころのよさが分からないとは、大した耳を持っていないとでもいいたいね。

　最高。無茶苦茶かっこいい。JGWのアルバムの中で私が一番好きな一枚で、全曲完璧な仕上がりです。 ジャケットのセンスもすごい。 いろんな楽器を演奏する、自分のクローンたちがなんともお茶目である。 （実際に、すべての楽器を自分でやっているというのだから驚きだ。）クローンものとしては、ParliamentのTHE CLONES OF DR.FUNKENSTEINの次にえぐいので、クローンジャケット大賞の準グランプリを差し上げます。 タイトルは、やはりSLYのパクリなんでしょうね？ ジャズ、ファンク、ソウル、ブルースをすべて融合して、全くのオリジナルの世界を作り出している。 売っているうちに買うべきである。
CLONE INFORMATION　このラップ調の始まりにゾクゾクします。
FAMILY CLONE　いつのまにか２曲目に入りました。最初の静かなストリート的怪しい雰囲気での、ちょっとしたギターのフレーズにしびれます。 と思いきや、途中からギターとスキャットのユニゾンで、完全にノックアウトにされます。そして、スキャットソロ。
FORGET THE JONESES　英語にはkeep up with the Jonesesという常用句があり、隣のJonesesさん家には負けるな、見たいな意味です。隣の芝は青く見える〜♪みたいなこと言っていて、 ようはそんなのやめようや、みたいな歌です。メロディがとても美しいスローバラードです。
AIN'T MOVIN'　この曲にははまります。海の砂、海のさざ波の音、赤で止まった車、水兵の入れ墨、こんなもんみたいに、 俺の愛は不動だぜ〜って歌。この発想に笑わされます。ギターソロ最高！
COME AND DANCE WITH ME　ZAPPのROGERとはまたひと味違ったTALK BOXでしびれるファンクが堪能できます。
RIO DREAMIN'　このガットギターっていうんでしょうか、パンチの効いた生音でめちゃくちゃかっこよく、 ジャズっぽいのにブルースフィーリングたっぷりで決めてくれます。ピアニカがたまりません。
WHAT IS LOVE?　美しいラブ・バラードです。これもピアニカがたまりません。
VOODOO WHAT YOU DO　静かなるファンクで、筆舌しがたいすばらしさ。このコード進行がオシャレで好きです。

*THAT'S WHAT TIME IT IS (A&M SP-4880), 1981

A DO THE GUITAR
 THE PLANET FUNK
 YOU SEXY THING
 THAT'S WHAT TIME IT IS
 FLIP IT
B GO FOR IT
 AT THE WISHING WELL
 FIRST TIMOTHY SIX
 I MISS YOUR KISS

*STRIKE ON COMPUTERS (VALLEY VUE RECORDS 72969), 1984

1 YOU DO ME BAD SO GOOD
2 BOOGIE DOWN PARTY DOWN
3 SCRATCHING "85"
4 LET'S GET TOGETHER
5 STRIKE ON COMPUTERS
6 BYRD BALL TRAIN
7 STATUE OF LIBERTY
8 PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE

　めちゃくちゃラッキーである。LOS ANGELESで、たまたま高速を降りた出口近くのCIRCUIT CITYでこのＣＤを発見。一応、JGWのまわりに女性は３人いるのだが、なんかうさんくさいジャケット。 その場では、正規盤か変な寄せ集めのアルバムか分からなかったが、買ってよかった。CIRCUIT CITYも捨てたものではない。聞いた感想は、８０年代というのは、やはりきつい時代である。 残念ながら彼の７０年代の勢いはなくなってしまった。シンセと打ち込みの音がやたら気になる。 テクノロジーが熟し切っていないのである。
2 BOOGIE DOWN PARTY DOWNあたりは、ちょっときついが、こんな時代もあったなあと思えばそこそこ許せる。 ちょっとトロピカルな雰囲気。でもこんな曲をJohnny Guitarがやるとは想像しがたいですがやってますね。
4 LET'S GET TOGETHER これは、JGWのスローのパターンがもろにでていて安心する。すてきな美しい曲である。
タイトル曲の5 STRIKE ON COMPUTERSは最高。『俺たちの仕事がなくなる前に、コンピュータをぶっつぶせ』という内容だ。
6 BYRD BALL TRAINは、７０年代の曲とくらべても遜色のないかっこよさ。スキャットがなんともいえないほどすごい。
8 PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE　意外とこんなスタンダード曲もやっています。

　JOHNNY G. IS BACK　確かにこの曲で完全復活と言える気合いの入った一曲。いかにもJOHNNY G.らしいアップテンポファンク。ギターソロももちろん最高だが、キーボードソロも最高にかっこいい。
　BOW WOW　というだけあって、GEORGE CLINTONのATOMIC DOGと同じフレーズになってしまっているところが笑えます。
   NEVER TO LATE　すばらしいバラード。
   MY FUNK　これは後期のP-FUNKを思わせる、いや、まさにP-FUNKそのもの、と言った方がいいような、傑作エレクトロファンク。でも、ギターソロのかっこよさは、P-FUNKもかなわないかも。いずれにせよ、９４年の作品だからP-FUNKとファンク合戦する必要はないわけで、むしろレトロな手法のJGW的解釈ともいえよう。こんな曲をさらりとやってのけるJGWは、単なるブルースギターリストとしてはほっておけない、強烈な個性とセンスの持ち主である。そのあたりがMY FUNK（俺流ファンク）と言い切っても余りあるところだろうか。
   IT TAKES 2　一人でできることはいろいろある、だけど愛し合うには二人じゃないとだめなんだ、という感じのバラード。
  TIME CHANGE　バックは打ち込みですが、ギターとボーカルは、いつもと変わりないJOHNNY GUITARです。
   DOING WRONG WOMAN　普通のスローブルースなんですが、トークボックスで声をかなり変えた上で、得意のスキャットをご披露。たまりません。
   WHAT'S UP WITH YOU　ミディアムテンポの曲だからつまんない、と思ってたら、やっぱりギターソロはすばらしい。
　HOOK ME UPが最高に美しいバラードで、これ１曲のために買っても損はない。どうしたらこんな曲ができるのだろう。 私がアメリカ在住中には、ソウル系ラジオ局でこの曲が夜中によくかかっており、誰の何というタイトルの曲なのか気になっていた。
   I DON'T THINK SO　これまた、すてきなミディアムテンポというか、ゆるさたっぷりのブルース。 普通のブルースではないコード進行がいかにもJGWらしくて、かなり気に入っている。こういうときのタメのきいたギターソロもたまらない。 さらに、キーボードソロも、ギターと変わらないテンションというのが、いかにもマルチプレーヤーの彼らしい。
  それにしても、これが最後の作品だとは知らなかった。残念。 LPを買ってかなりたってから、ボーナストラック付きのCDをパリで購入。