1. Sly & The Family Stone/ Anthology
そもそもこの企画、George Clintonがたしか「無人島にレコードを持っていくとしたら、Slyのレコードだ」みたいなことを言っていたことをヒントに、それでは私ならどうするということで始めてみました。ということで、私もSlyにしてみました。そして、この名曲たっぷりのAnthologyが一番いいということになりますね。今回は肝心のGeorge ClintonさんのP-Funkをはずすという酷なことをしてしまいましたが、たった5枚だから、しょうがないです。
2. 憂歌団 / 生聞59分
私の人生を変えた一枚。私の音楽のルーツであり、その後Blues、Rock、Jazz、R&B、Funk、Soulとジャンルを広げて音楽を聴いていくきっかけとなった。初めて買ったレコードではなかったけど(ちなみに「泳げたいやき君」)、初めて行ったコンサートは憂歌団だったことは一生の誇りです。タイトルの「生聞」はライブと読む。(実際に、レコードは59分もはない。)確か、ライブ録音は76年だと思ったけど、憂歌団は基本的にずーっとこのいい雰囲気を保ち続け、さらに年とともに深みと暖かみを増していると思う。初めて聴いてぶっ飛んだ「パチンコランランブルース」、そしてこの曲を抜きにして憂歌団を語れない名曲「おそうじオバチャン」、小学生の私には意味が分からなかった「10ドルの恋」、スリリングな「憂歌団のテーマ(嵐を呼ぶ男)」などなど。とにかく、全曲名曲だ。こんないいバンドのこんないいレコードがほとんどの日本人に知られないまま、我々は21世紀を迎えていいのでしょうか?私がもっとも影響を与えられたレコードであるだけでなく、私がもっとも人に影響を与えたレコード(随分Tapeにダビングしてあげたなあ)でもあるところがすごい。Show Boat Record時代のレコードはどれも名作でお勧めですが、Blues好きな人はぜひ聴いてください。
3. Sam Cooke / The Man And His Music
この28曲も入っているありがたいベスト盤か、Harlem Square Clubでのライブか非常に迷ったが、曲数の都合上前者に決定。Sam Cookeほどの天才はいないでしょう。私は、Sam Cookeの魅力は最初に聴いたころにはよく分からなかったのですが、聴けば聴くほどこの人の歌のうまさ、表現力の素晴らしさ、深みのある声にほれてしまいました。しかし、世間の評価は低いのか全然CDの数が少ないではないか!!(日本でならば結構手に入るかも知れないが)まあ、怒っていてもしょうがないので、このCDを聴いて心を落ち着かせることにします。
4. James Brown / Star Time (Disc Three) : Soul Brother No.1
JBフリークの私に一枚だけ選べとは非常に酷な話だけど、ちょっと卑怯な選び方をしてみました。4枚組Box Set "Star Time"の一枚。これか 、(Disc Two):The Hardest Working Man In Show Business または名作ライブRevolution Of The Mindあたりで随分迷った。しかし、Bootsy & Catfish のCollins兄弟の時代のJB'sがたっぷり聞け、まさにSoul Brother No.1として最高に人気があったころの17曲があれば、私の無人島暮らしもFunkyに送ることができるでしょう。Revolutionのオープニングも入っていることだし。
5. 宮下富実夫 / 瞑想
私では世界でも有数の宮下富実夫コレクター(多分)だが、これは音楽という枠を超えたHealing Music(R)なのだ。内容は約60分に及ぶ、瞑想またはリラクゼーションのための音楽。50枚を超える彼のコレクションの中から一つ選ぶとしたらこれでしょう。私は宮下氏のCDを販売して世に広めていたこともあったが、これが一番売れたと思うし、宮下サウンドの入門用としては最適でしょう。一般にはなかなか手に入らないし、上記の音楽とはジャンルもスタイルもまったく違うので、本当に興味がある人だけ、聴いてみて下さい。