無茶苦茶味気ない、白人しかいない下手なイラストのジャケットで最低。この手のジャケットだと、まず絶対手を出さないんだけどね。でも、裏返してみると、メンバーの３人が楽しそうに”JERK”を踊っているではないですか。これは、一考の余地あり。視聴できたから、じっくり全曲聞いてやった。そしたら、すごかった。これは買わずにいられるか？
COOL JERKが、最高にかっこいいダンスナンバーで、何回でも繰り返しかけられる、裏ジャケのように踊りだしたくなるような楽しい曲だ。そのことは前から知っていたが、アルバム収録の他の曲もすべて当たりなのである。彼らのスタイルは、本人たちは最高におしゃれな気分なのかもしれないが、あか抜けていない中にも、気取った感じが見られるところが最高だ。 THE TEMPTATIONSのMY GIRLをそのままコピーしているのだが、この曲だけでも彼らのスタイルが分かる。 I GOT MY MOJO WORKINGをたてのり８ビートでやってしまうセンスもすごい。 PLEASE PLEASE PLEASEも、これまた最高で、私はＪＢのオリジナルの次に好きだ。 IN THE MIDNIGHT HOURもGOOD LOVIN'もオリジナルに迫るすばらしさ。彼らは、LOVE MAKES THE WORLD GO ROUNDやHELLO STRANGERといった、ラブバラードもしっかりとこなしている。ラテン調のZIG ZAGGIN'、DO YOU LOVE ME?スタイルのDOG & CAT（彼らの売れなかったデビュー曲とのこと、１９６２）もう、みんなに勧めたい、この一枚です。

SOUL SISTER, SOUL BROTHER, 1967

　これはまたえらく趣が変わってファンクっぽい曲です。しかも途中でJames BrownのI GOT THE FEELINGになだれ込むあたりがたまりません。

GOLDEN CLASSICS (COLLECTABLES), 1990
 1. *COOL JERK
 2. WE GOT A THING THAT'S IN THE GROOVE
 3. *SOUL BROTHERS, SOUL SISTERS
 4. LET'S GO GET STONED
 5. I THOUGHT SHE LOVED ME
 6. AIN'T THAT TERRIBLE
 7. WHEN YOU'RE IN TROUBLE
 8. CHAINED TO MY HEART
 9. IT'S GOOGALOO TIME
10. LET IT ALL REACH OUT
11. TAKE A CHANCE ON ME
12. IT'S A HANG UP
13. UP ON TOP NOW
14. YOU CAN'T TAKE LOVE
15. DON'T SAY MAYBE, BABY
16. *PLEASE, PLEASE, PLEASE