1997-1998年当時に見た映画のレビューです。あまりに古いので、かえって新鮮さがあるかも?!
Air Force One
ハリソン・フォード主演のAir Force Oneです。アメリカ大統領の専用ジェットAir Force Oneがハイジャックされてしまい、大統領自らかかんに戦う、なんともアメリカらしいスーパー愛国心丸出しの、ほかの国の人にはうっとおしいくらいの内容だ!!何でこんなに大統領が強いの?これ服着替えただけのインディ・ジョーンズとちゃうんか?と、疑問点も多々あるが、とにかくはらはらさせる映画であることには違いない。これを見たときに、Die Hard2は、空を飛んでいる飛行機の上でやればもっと成功したのに、と勝手なことを思った。つまり、飛んでる飛行機をハイジャックされると、ほかに何ともできない密閉感、あのDie Hard1の困ってしまう感じがするのだ。とにかく面白いので見るように。
Contact
今度はどんなエイリアンとコンタクトするのか程度であまり期待しないで見に行ったら、とんでもない、最高の映画だった。 もうこれはほかのどのSF映画も超えた、すばらしいメッセージを含んだこの夏No.1だと思う。 しかし、一般受けしにくいと思うし、時間もかなり長いのであまりヒットしないかもしれない。 ロバート・ゼメキス監督作品だが、映像の美しさとクリントン大統領がでてきていろいろしゃべってしまったり(例のフォレストガンプ的なコンピュータ処理)、 モーフィングのいい使い方など一見の価値あり。
久しぶりにJody Fosterを見て随分年とったなあ、と思いましたが、彼女の魅力で半分以上持っている映画かもしれない。また、Jody Fosterがなぜかヘレン・ハントに見えてしまうところがTwistersで、ケネディ宇宙センターが出てくるところがAppolo13、宇宙関連はStar Wars,Independence Day、その他いろんな映画がダブって見えたりもするるところも悪くない。そして、何よりもメッセージがポジティブなところがいい。 こちらの評論家は、悪党や銃撃戦や爆発がないから、この夏の映画としてはだめだ、みたいなエンターテイメント・オンリーの偏った評価をして、星が3つだけだったが、私は5つあげたい。Men In Blackよりも全然いい。ビデオがでたら買いたい作品。
Face / Off
ニコラス・ケイジ & ジョン・トラボルタ主演。いいもんと悪いもんが入れ替わるという、映画にありがちな題材ではあるが、顔をはがして取り替えるという、 なんか今の技術ならひょっとしたらできるのではと思わせるような内容。そうは言っても、あごが新衛門さんなトラボルタと、見方によってはねずみ男のように見える貧弱なケイジは、 皮膚だけでなく骨も全部入れ替えなければ変わらんやろ?手術シーンでは皮膚の取れた顔が写ったりして超気持ち悪い。 アクションに次ぐアクションで、終わりまではらはらさせるエキサイティングな内容で、見終わったらとても疲れた。 二人ともなかなか死なへんからね。これまた、お勧めなので見るように。
Men In Black
ディズニーワールドの映画館が97年7月に24スクリーン(フロリダ最大)に増えて再オープンした。座席は今まで行ったどの映画館よりも座りごこちがよく、サウンドもかなりの迫力。MIBはなんと3つのスクリーンで上映された。運良く一番いい席で見たが、期待に反してあまり面白くなかった。理由は、重要なシーンはPreviewでほとんど見てしまっているから。見せすぎは損だと思う。それだけ売りになる部分がなかったのか?アメリカ人の友達に言わせれば会話がかなり面白いらしいのだが、ちと早すぎて分からんかったのが残念。まあ、Will Smithが相変わらずいい味出しているのと、Star Warsなどとはかなりタイプの違う個性の強いエイリアンたちが出てきたのは面白かった。
The 5th Element
とにかく今までには見たことのない驚きの映画だった。絶対に見るべきでしょう。ただし、ところどころにStar Wars、Star Trekの片鱗がみられ、ブルース・ウィルスにいたっては毎度ながら何をやってもまったくDie Hardな演技&アクションとちょっと冷静にさせられる。そうはいっても、最近売れてきた黒人コメディアンのクリス・タッカーのごっつい演技や、ヒロインMilla Jovovichの怪しい魅力、いい味だしている悪役など見所もたくさん。SFXもかなりすごい。うちの奥さんはあまり好みの映画ではなかった上に、テンポが速すぎて内容についていけなかったためか、途中で寝てしまったのにも驚いた。 The 4 elementsとは、万物の根元をなす四元素、earth,air,fire,& waterのこと。さて5つ目とは??というのが映画のテーマだけど、映画好きな人ならすぐに分かるでしょ?
Dante's Peak
日本では97年2月ごろ上映されていた、火山大爆発映画のVideo。ピアース・ブロスナン(5代目007)が主役で、火山が噴火する人口2万人程度の田舎街DANTE'S PEAKの市長がサラ・コナー。どうみても007とサラ・コナーの共演にしか見えなくて違和感あり。サラ・コナーは何をやってもサラ・コナーだぞ。 ミニスカートはいたり、007とラブシーンをやっても、次のシーンではライフル撃ちまくったり、けんすい300回とかするんやないかなあと余計なことを考えさせてしまう。 早くTerminator 3でも撮ってくれ。映画の中身はまさにTwistersの火山ヴァージョンといった感じで、素人の私はこういう映画ってどうやって撮るの?? とCGの凄さに驚くばかり。火山から煙や溶岩が出てくるシーン、木が吹っ飛んだり、車が流されるシーンは、かなりリアル感があった。 しかし、こういった自然ものは、相手に立ち向かって打ち負かすことができないので、エンディングに感動を与えることが難しいねえ。 映画館で見ると迫力があるだろうけど、映画代を払うほどではと思ってしまい、結局はVideo借りて大音量で見るのがいいということになりますかね。
The Lost World
やはりスピルバーグ、「やってくれました」、という感じだ。 まあ、前回と大幅に違いがあるわけではないが、恐竜の種類が結構増えたり(特に30cmぐらいのやつで大勢で取り囲んで人を食ってしまうやつら)、 恐竜の動きがさらにスムーズで存在感もすげーリアル。結構びっくりするシーンがあった。人によってはストーリーがいまいちとか、1のほうがよかったという意見もあるが、 全体的には合格点。ID4にでていたあの主役が、「何でまた行くのか」というところに不自然さを感じたり、ちょっと前作とキャラクターかわっとらへんか? と思うこともあった。それに子供は3人いるはずだったのに。(その辺の事実関係は不明。)なぜ、前回主役の恐竜学者の二人をださへんかったのか?と思ったけど。
Shall We Dance?
この映画日本で各賞総なめしたらしいですね。 さらに海外でも評価が高いということで、とうとうアメリカでも上映されました。 なんと、オーランドの地元新聞のエンターテイメント欄の表紙に監督と女優の写真が大きく掲載されるほどの扱いですよ。 しかも、星が4つという高い評価。そこで、現代日本映画を代表する作品とやらを我々もさっそく見に行ったわけですよ。 普段はマイナーな映画しかやっていない劇場が、40代以上のカップルで満席になっていました。 予想に反して、日本人の客はほとんどいなかった。さて感想ですが、役所広司のすっかり普通のサラリーマンとなっている演技と竹中直人の脂ぎったコメディセンスに感動。 ストーリーと映画自体には「何でこんなものがそんなに受けるの?」と少々がっかり。 日本映画はアクションやSFXではアメリカには絶対にかなわないから、こういった普通の人の普通の生活を描く映画ぐらいでしか勝負できないんだろうなあ。 アメリカで見た映画で、アメリカ人よりも内容と言葉がよくわかった初めての映画でした。