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2004年・春 |
* お気に入りの小道具 *
すっっっっっかり更新が止まってしまって…こんな個人的でしょーもないようなひとりごとページを、それでも楽しみに覗いてくださっている方々には申し訳ありません。
はりきって「日記を書くぞぉ」なんて宣言しなくてよかった、と自分の先見の明にちょっと感心してみたりもしますが、全然自慢にならないですよね。ホントにごめんなさい。
さて、お詫びついでに、私がいつも楽器ケースに突っ込んで持ち歩いているお気に入りの小道具を紹介しちゃいます。と言っても、Oboeに直接関係するものではないのですけど。
合奏とかの練習に参加すると、当然指揮者さんや先生から注意や指示をいただきますよね。で、楽譜に書き込む、と。このとき何を使って書くか、という話です。
シャーペンは手軽で便利なんだけど、細くて書きにくいし、書いた文字が見えにくいし。鉛筆はちょっとやわらかめの芯のものを選べば譜面台に楽譜を置いたままでも書き込みやすいし、文字もよく見えるんだけど、譜面台に鉛筆を置きっぱなしにしてると譜めくりのとき落っこちた、とかケースに入れて移動しているときとかにも芯が折れちゃうことがよくあります。まさか練習中に削り直す暇はないし、だいたい練習場に鉛筆削りなんて持参しないし(^o^;)、鉛筆を予備まで持っていくこともそうそうないし。どーすりゃいいの?と悩んでいたある日、ふとひらめいて使い始めた筆記用具。それは…マークシート用のシャーペンです。これは本当に便利。シャーペンと鉛筆のいい所だけを残してくれています。芯の太さは1.3mm…通常のシャーペンは0.5mmだから、2倍以上の太さ!
書きやすいのはもちろん、本体にポケットに刺すためのクリップもついているので転がりにくく、譜面台に置いといても安心♪
ケータイWatchの「本日の一品」でも紹介されたことがあるようで、知る人ぞ知る便利アイテムなのかもしれません。
でも、いまPentelのHPを覗きに行ったら、製品情報のなかにこのシャーペンは含まれていないような…もしかして生産はストップしているのでしょうか? まだまだ大きな文房具屋さんではしょっちゅう見かけますし、買っておくなら今のうちかも?!
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2003-2004年・冬 |
* コンチェルト初体験 *
これまで10年に渡って活動を続けてきた地元のアマチュアオーケストラで、第11回目の今回、なんとコンチェルトを吹かせていただきました。曲はAlbinoniの「2本のOboeのための協奏曲
作品9-3」。そう、2本のOboe用の曲なので、シロとぺん。のふたりでソリストを務めることになったのです。
ふたりとも、音楽を専門に勉強したことのない身。コンチェルトのソロを演奏したことなんてないし、しかも気心も知れて腕前もとっても信頼しているオケの仲間がバックを支えてくれるなんて、ありがたいやらおっかないやら(^o^;)、複雑すぎる心境。
去年の秋頃から練習が始まったのですが、今シーズンは特別に練習期間が短くて(いつもは3月末に演奏会をするのが、今回は諸事情で2月末に早まったのです)、さらにコンチェルト以外のプログラムがとっても知名度の高い曲だったので、うかつな演奏はできない(^-^;)と気合いが入ったこともあって、コンチェルトを合わせることができたのは初見大会を入れてわずか3-4回…。だんだん焦りも出て、練習のたびにMDに録って反省し合ったりして、練習の密度を少しでも高める工夫をしてみたり、悪あがきをしながらとうとう本番の日を迎えることになりました。
本番は、いつもの3月末とは違ってまだ寒い冬の夜。しかもこれまで使わせていただいたことのなかったホールでの初めての演奏会だったので、ヒトの体調もReedのコンディションもドキドキだったのですが、なんとホールは高音や管楽器がとってもよく響く、お助け系の音響! とてもありがたかったです。
プログラムの1曲目がコンチェルト。なんだかよくわからないうちに舞台に上がり、なんだかよくわからないうちに演奏が終わった…という感じでした。本当にあっという間のことで、ほとんど覚えていないかも(^o^;)
まぁ、そういう緊張のなかで鮮烈に焼き付いて頭から離れないような大失敗はなかったということなのだと思えば、それもまたよし、ということにしておいて…(^-^;)
まだ録音を聴いてはいないのですけど、もしもヤバすぎる演奏でなければ、Web上公開も考えてみようと思っています。公開してもどなたも聴きたいと思われないかもしれませんが(^-^;)
(なにより、自分が聴いてみて「こりゃ絶対公開できんっ!」と思う可能性大…はははっ。)
どうにか無事に演奏を終えることができたのは、オケの仲間、それからへたっぴな私たちのためにわざわざチェンバロ持参でエキストラ出演してくださったN先生のおかげです。本当にどうもありがとうございました!
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2003年・秋 |
* KI大オケのエキストラ・ふたたび *
ありがたいことに今回もKI大のオケにエキストラで乗せていただくことになりました。前回乗せていただいてからもう1年も経つんだ…と思うと、かなり感慨深いものがあります。前回よりひとまわりもふたまわりもパワーアップした学生さんにまぜてもらって、今回もやる気全開!
今年はOboeを始めて半年という現役の学生さんがおられて、そこへKI大の卒業生Yさんと私でお手伝いさせていただくというカタチになりました。Yさんと私は学生時代からのオーケストラ仲間。学生のときも卒業してからも、何度も隣に並んで演奏したことはあったけれど、Yさんが1st、私が2ndというパターンは意外にも初めてで、もうそれだけでワクワクしました。Yさんにとっては今回が新しいOboe(Marigaux)の演奏会デビューということもあって、勝手にふたりでテンション上がりまくり…(^o^;)
今回は仕事の都合などもあって本番の日を含めて3日しか参加できなかったのがとっても申し訳なかったのですが、去年仲良くしていただいた現役の木管セクションのみなさんや以前から顔見知りの卒業生の方々にも親しく接していただいて、ものすごーく楽しい時間を過ごすことができました。
もちろん、ただ遊びに行ったわけぢゃないので(^o^;)、きっちり任務は果たさなくちゃ、です。それまでの切迫性Reed欠乏症(u_u*)はこの日を視野に入れたモノだったのですけど、イイ感じに仕上がっていたはずのReedちゃんは本番前日から猛残暑や台風による湿度・気圧変化に押されたのか、どうもピリッとしません。一旦鳴り出すとカツーンと響くけれどなにしろ立ち上がりの反応が鈍くて、低音域でpやppの入りがとっても多いプログラムにはどう考えても不向きなコンディション。
………よしっ、仕方がない。 かくなる上はリバイバルぢゃ。
フレッシュな剛健Reedの3本となりに眠っていたご老体をうやうやしく入浴させ、ピンチヒッター完成です(^-^;)
若い頃酷使されていなかったのか、意外とがんばってくれて、どうにか演奏会前日の朝からG.P.、そして本番のアンコールまでひとりで乗り切ってくれました。
本番は、みんなほどよい緊張感・期待感をもって臨んで、すごくいい演奏になりました。Oboeパート的には、“大化け”もしなかったけど(^o^;)大失敗もなく、よくも悪くも普段の実力どおりの演奏になったかな、というのが振り返っての感想。たくさんのSoloをこなして大活躍だったYさんは、お客さんのアンケートで「Oboeの音色が優しかったのは、吹いているひとの人柄が出ているから?」みたいなステキなコメントをもらって、ちょっと照れくさそうでした。人柄まで伝わるような演奏ができてよかったね♪
それにしても本当に楽しい演奏会でした…またしてもあんまりお役に立てなかった気がするのだけれど、KI大のみなさま、本当にお世話になりました。また機会があったらぜひご一緒したいです。
…さて、この演奏会の客席にはいつものモクゴ仲間もはるばる駆けつけてくれました。すっごく長い間みんなで集まって練習することもできずにいるけど、この冬こそ! と誓い合って…年内には実現できるかな。
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* 友達の披露宴で *
オリジナルコンサートの翌日は、友達の披露宴。シロさんと一緒に、新幹線に乗っていざ出陣(^0^;)です。その友達は、ここしばらく日本を離れて勉強しているため、会えるということだけでも久しぶり。久々見るのが花嫁姿だなんて、なんだかどきどき。
彼女は学生時代のオーケストラ仲間。なので、当然のことながら披露宴ではスピーチではなくて演奏をお願いされました。さて…迷うのは選曲。Oboe
2本・Piano伴奏なしでお祝いの席に相応しい曲って、どんな曲があるんでしょう???
今回は結局悩みに悩んで、ルイエという作曲家のソナタから抜粋して吹くことにしました。選定基準は、(1)
曲が難しすぎないこと(ただでさえ難しい曲だと、緊張するとエラいコトになるおそれがあるので)、(2)
長調のキレイな曲であること(お祝いの席に暗〜い曲や難解な曲は避けたくて)、(3)
曲が長すぎないこと(疲れ果てないように、飽きさせないように)の3点くらい(^o^;)
この曲、じつはバロック時代の曲で、楽譜に「2本のViolin または Recorder または Flute または Oboeのためのソナタ」という、おそろしくてきとーなタイトルがついてます。古きよき、大雑把な時代を感じさせますねぇ…。
結果的には、演奏もまぁまぁ無事に終えられたし、お客さんはともかく(^o^;)花嫁さん本人が喜んでくれたようなので、ルイエの曲にしてよかったかな、というところなのですが、こういうときDoubleReed吹きなみなさんはどういう選曲をしておられるのだろう、ってとっても興味が湧いてきました。企業秘密でなかったら(^-^;)ぜひオススメの曲を教えてくださいね♪
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* オリジナルコンサート *
先日、私たちが所属するオケのオリジナルコンサートがありました。何が“オリジナル”か、というと、演奏する曲目はすべて団員が作曲した作品だというところ。オリジナルコンサートは2年に一度、9月に行なわれていて、今回で3回目でした。われらが作曲家は総勢4人。 といっても、音楽をおしごとにしているのはひとりだけで、あとは普通のサラリーマンさんだったり、学生さんだったり。忙しい日常の合間をぬって、コツコツと作ってきた曲…編成はPianoとTromboneの二重奏だったり、木管四重奏、金管五重奏、室内楽(八重奏)、弦楽合奏、オケ編成などさまざま。練習回数がそんなに多くないなかで今まで一度も聴いたことがない曲を合わせていくのはとても大変な作業(とくに変拍子の曲(^o^;)…)だったのですが、演奏する側が少しずつ慣れてきて曲がカタチになっていくにつれて、どんどん作品のおもしろさがわかってきて、普段はいっしょに演奏するなかまがこんなすごい曲を作っちゃうなんて…と驚き('
0 ';)とか尊敬(u_u*)とか、いろんな気持ちがわいてきました。
本番は、一曲一曲演奏直前に作曲家本人の前説があるというおもしろいカタチ。どういう意図で作曲されたのか、どの楽器にどういう役割があるのか、など改めて聞くとまた本番の演奏も新たな気持ちでできたりするもの…。普段演奏するクラシック曲の場合だと、当然作曲者から直接「ここのところはこういう思いで書いたんだよねぇ」なんて聞かせてもらえるはずもなく(^o^;)、また作曲した本人の前で演奏することもあるはずもないので、ある意味特殊な体験だなぁ、と思ってみたりしました。まぁ、作曲者本人が舞台袖に待機している状況で、作曲者の意図どおりにきちんと演奏しなくちゃ、というプレッシャーもあるんですけどね(^o^;)
ともあれ、また参加したい企画なのは間違いないこと。次回もぜひOboeの入った曲を作ってくださいね>作曲者のみなさま♪
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2003年・夏 |
* セビリアの理髪師 *
“セビリアの理髪師”…音楽好きなら、きっと聞いたことのあるコトバ。ロッシーニのオペラのタイトルですよね。セビリアというのはどうやらスペインの都市の名前らしくて、ここで愉快な理髪師
兼 便利屋であるフィガロさんが大活躍する、という内容のオペラ。なんとこのフィガロさんは、かの有名な“フィガロの結婚”のフィガロさんと同じひとで、“フィガロの結婚”は“セビリアの理髪師”の続編にあたるおはなしだったりします。
で、その“セビリアの理髪師”がどーしたんだ、といわれるとちょっと困るのですが、じつはこのまえ見つけちゃったんです。ホンモノの“セビリアの理髪師”を…。「あんなのオペラの中のおはなしぢゃん!」とお思いの方もいらっしゃいますよね。でもホントなんです。どーしても信じてもらいたくて、しっかり証拠写真を撮ってきちゃいましたよ。ほらっ!
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“理容 セビリア”だぁっ! |
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あぁ、もしかして怒ってます(^o^;)? ご、ごめんなさいっっっ! …でもちゃんとホンモノの“セビリアの理髪師”でしょ???
ちょっとまえにシロさんととなりの市へ楽器を吹きに車で出掛けたときに気がついて、あまりにもおかしかったので、おもわず信号待ちのとき写真を撮っちゃいました。こんな身近に“セビリアの理髪師”さんがいたなんて!
それにしても、どんな理容師さんがやっていらっしゃるんでしょうね? ちょっと散髪してもらいに行ってみたいような、みたくないような…(^-^;)
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* こどものための… *
今日は、所属しているオケの移動音楽教室の日でした。“こどものためのミニコンサート”と題して、保育園・幼稚園や小学校に通うこどもたちに楽しんでもらえるような曲ばかりを演奏するコンサート。これまでにも幼稚園を訪問したり、公民館で演奏したり、この10数年で何度も行ってきた企画なのですが、今回はとくに内輪の、団員のためのコンサートというカタチで開かれました。私たちのオケのメンバーの中心的年齢層は(おそらく)30代。ずっと活動を続けてくるうちに、こどもが誕生した団員が多数…でも、いつもいつも練習にこどもを連れてくるわけにも行かず、こどもたちの多くはオケの活動シーズンには毎週おうちでお留守番をがんばってくれてることになりますよね。そんなこどもたちに団員から音楽でなにかをお返しができたら、というのが今回のコンサートの主旨。もちろん、団員の家族だけじゃなくておともだちのご家族もご招待♪
このオケは指揮者からソリストから、毎回ぜんぶ自前…という面白いオケなのですが、もちろん今回もとにかくてづくりのコンサート。25人くらいの小編成のメンバーで、木管はFagottを除く各1本ずつ、金管はTrumpet1本とHorn2本、Perc.もスネアドラムにトライアングル、タンバリン、ウッドブロックをふたりで担当するのですが、演奏する曲はすべてこの編成にあわせて元団員さんがアレンジしてくれたものです。パンフレットも団員のてづくりなら、演奏中に使う小道具もてづくり。司会やナレーションも団員が担当するし、会場のアンプの接続までやっちゃいます(^-^;)
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“山の音楽家”の歌にあわせて
リスと小鳥とタヌキ(^0^) |
今回はとくに団員のこどもが多いこともあって、ゲネプロと本番の区別はほとんどない(ゲネプロのときから客席に座っていたりステージに寝そべったいたりするので…)のですが、それでもいちおう仕切直しをして、いよいよ開演!
“It's a small world”のアレンジ版で始まった今回のコンサートは、楽器紹介あり、お話の読み聞かせあり(ブレーメンの音楽隊)、みんなでうたうコーナーあり、アンコールも大盤振舞いで2曲あり、とよくばりな内容。ぺん。のお気に入りは、デキシーバンド風アレンジの“森のくまさん”と弦楽四重奏で始まる“大きな古時計”。
もちろん、こどもたちは私たちが想像するのとはまた別な楽しみ方をしています。大きな声で歌ってくれるこどももいれば、本番中なのに演奏するパパの足元で毛布にくるまってるこどももいるし(^o^;)、“おばけなんてないさ”のちょっと不気味なイントロを聴いて「おばけ出るん?」とお母さんに確かめるこどももいる…。なかでもBeethovenの“田園”から、ナイチンゲールとウズラとカッコウが鳴く場面を抜粋で演奏するとき、「どんな鳥さんの声がするか、しっかり聞いてみてね!」と司会者に言われて「カラスじゃ」「ぜったいカラス〜!」となんどもカラスコールしてくれたこどもには、客席も演奏者も思わず笑ってしまいました。「次なに〜?」って1曲終わるたびに叫んでくれるこどもの声を聞いたりすると、こんなふうにこどもたちが楽しんでくれているのを見ると、音楽っていいなぁ、演奏しに来てよかったな、って思います。
またどこかから、このこども向けプログラムの演奏依頼が来たらいいなぁ♪
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“ブレーメンの音楽隊”用の紙人形。
ナレーションと曲にあわせて大活躍。 |
客席からみたステージ。客席と
ステージは同じ平面にあります。 |
ステージからみた客席。開演までに
イスが足りなくなって増設しました。 |
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* 演奏会の予定。 *
いよいよ梅雨に入って、夏休みの計画なんかを立てたくてうずうずしてくる時期…。ぺん的には楽しい“音楽の旅”に出たいと思っているのですが、実現できるかどうかあやしいところ(-o-;)
でも、こういう旅行なんかの計画は「絶対行ける!」と信じたモンが勝ち☆ってところがありますよね。強固な信念こそが予定を決定に変えてくれる…え、それって「すげーわがまま」、って言われちゃいます(^-^;)???
私にとって、夏休みの旅行と同じくらい何をおいても優先させたい予定は、演奏会に参加すること。いま所属しているオケの年に1回のその日はこの10年間死守してきたし(社会人になる直前に1回だけお休みをいただいたけど)、学生時代の春・夏の合宿+演奏会の行事もとにかく最優先で予定を入れて参加してきたし。卒業してもう何年も経つけれど、そうやっていっしょに活動してきたオーケストラ中毒な仲間たちとはずーっと付き合いが続いていて、不思議なことに彼らとはたまぁに会ってもすぐ学生時代の感覚で盛り上がれてしまうのです。
今年度は本業のほうが節目の年というコトもあって、なんやかんやと慌ただしく過ごしているので、演奏会なんてそうそう出られないだろうなぁ、と思っていたのですが…気がついたら例年より多いペースで予定が入っているぢゃありませんか。
- 6月:所属しているオケの移動音楽教室
- 7月:オーケストラLのエキストラ(シロさんとふたりOboeで押し掛けます)
- 8月:身内のお祝いごとで演奏(シロさんとOboeで参加)
- 9月:所属しているオケのオリジナルコンサート(これもシロさんとOboeで参加)
- さらに9月:友人の結婚式で演奏(新婦がシロ&ぺんの学生時代のオケ仲間)
- もひとつ9月:去年参加させていただいたKI大オケのエキストラ
地元での演奏が2回だけなのは何故(^0^;)?…音楽を専攻していない私にとって、個人練習とか合奏に通うこととか考えたらかなり無謀な計画かもしれません。いつのまにかこんな予定を立ててしまった自分に呆れつつ、でもオケ仲間に会って一緒に演奏するのはすっっっごく楽しいことなので、どーにかこのスケジュールを実行に移していこうと思っています。おもしろいできごとがあったら、またひとりごととしてご報告しますね♪
さて、まずはReed作りぢゃ…。
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2003年・春 |
* 音楽のチカラ *
この3月まで私が週に1回バイトに通っていた職場は、難しい病気のためにとても長いこと入院しているひとがたくさんいらっしゃる場所でした。あんまり外出なんかもできないし、楽しいことだってそんなにたくさんない生活。でも、この数ヵ月はみんなで週1回大きい部屋に集まって合唱の練習をするようになって、この活動はかなり人気がある、とウワサには聞いていました。
ある日、合唱サークルの指導&キーボード伴奏を担当されている職員さん(じつはClarinet吹き)とお話をしていて、「合唱サークルのみんなの前でOboe吹いてもらえませんか?」と声を掛けていただいて、それならClarinetとOboeで合わせましょう♪、ということで、もうひとりキーボードが弾けるという職員さん(いつもは合唱サークルとはまったく接点のないひとなのですけど…)を巻き込んで、3人で合唱サークルに飛び入りさせていただくことになりました。
翌週、もちろん楽器をもってバイトに出掛けました。サークルのみんながお花見に向けて練習していた“花”(はーるの
うらーらーの すーみーだーがーわ…)とか、“薔薇が咲いた”といった曲を歌声と一緒にハモって吹いたり、簡単な楽器紹介をしたり。みんな見慣れない楽器、聞き慣れない音に興味津々で、こちらがビックリするくらいの盛り上がり。質問は飛び出すわ、アンコールまでリクエストしていただくわ、で…。普段とは違うカタチでみんなと交流できたのはとても嬉しい経験でした。
このサークル飛び入りのコトがその日のうちに院内に知れ渡り(^o^;)、合唱サークル以外のところでもミニコンサートを開かせていただくことが急遽決定!
同じ3人のメンバーで、今度は聴いて楽しんでもらえるように、“A whole new
world”と井上陽水の“少年時代”の2曲を適当にアレンジして、その次の週までそれぞれ個人練習しておくことにしました。
それぞれが普段どおりの仕事をこなしながら合間に演奏するという状況なので、当然ゆっくりとリハーサルなんてできなくて…限りなくぶっつけ本番に近い演奏でした。でも、事前にコンサートのことを予告してもらっていたおかげでお客さん(^-^;)もたくさん来てくれて、手拍子を打ったり身体を揺らしたり、ノリノリで聴いてくれました。
それだけでもすごく嬉しいのに、私たちの演奏のお返しに…と彼らが自分たちで準備して1週間練習してくれていた“おぼろ月夜”と“知床慕情”の2曲の歌を披露してくれたのです。しかも“知床慕情”は私の名前を歌詞に入れた替え歌versionで!
もう涙が出そうになりました。
奇しくもこの日は私にとってこの職場でのバイトの最後の日(…決して楽器ばかり吹いていてクビになったわけではありませんよっ(^o^;)!)。お別れのコトバを読みあげてくれるおじちゃん(しかも自分で文章を考えてくれたんです!)、手作りの帽子を記念にくれるおじいちゃん、「お手紙書いてもいいですか?
お友達になってください」と涙を流して握手してくれるおばあちゃん、…まわりのひととのコミュニケーションがとっても苦手なはずのみんながこんなに上手にメッセージを伝えてくれるなんて、本当にびっくり。彼らをこれだけ表情豊かに、活動的にさせたのは、やっぱり音楽のチカラなのかなぁ、と思わずにはいられませんでした。
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作っていただいた帽子。素材は新聞紙
だけど、キレイな仕上がりです。 |
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2002-2003年・冬 |
* 同窓会なオケ *
この冬の演奏会のひとつは、同窓会的なオケでした。学生時代にいろんな大学からオケ好きな仲間が集まって、年に2回合宿しては演奏会を開いたりしていたのですけど、そのなかまたちが卒業して社会人になって…「それでもまだオケをやりたい!」ということで、同窓会的に集まったオケ。学生みたいな長期休暇はないし、職場も全国各地バラバラで、それでも週末に何度か集合して日帰りで練習を重ねる、というなかなかタイヘンな企画でした。
みんながいつでも集まれるわけではないし、もともとの参加者も決して多くはないので、当然練習は穴ぽこだらけ(^o^;)
それは仕方ないにしても、全員出席したとしてもViolinが3人しかいないかも、ってホント???
「このままのじゃ予定してたプログラムでの演奏会はできない」なんて真剣に曲目変更の話し合いをしたり、かなりドキドキする場面はあったけど、最終的にはたくさんのお手伝いしてくださる方々に恵まれて、どうにか無事に予定どおり本番を終えることができました。
予定どおりのプログラムとは、未完成 & Brahmsの交響曲第2番。もともとは参加者が、自分たちがやりたくて選んだ曲。曲目変更の必要性が提案されたとき、世話人の方やコンマスさんはとっても悩んでおられたけれど、最終的には「どーしてもこの曲をやりたい!
というみんなの熱意で最後までやり遂げよう!」と、結果的にはそこでみんなの志気が高まったような気がします。
人数と練習時間・合奏回数を考えたら相当無謀なプログラムだったとは思うし、実際にイイ演奏ができたかどうか考えてみると、ものすごーく自信をもってYes!とは言い難いかな(^-^;) でも充実感イッパイで演奏会を終えることができました。私たちはアマチュアなんだから、必要に迫られて演奏するよりも、自分たちが本当にやりたいものを一生懸命やればいいんじゃないかな、って改めて考えさせられた一件でした…でも、これから聴いてくださるひとたちのことも大切にして、もっと上をめざしたいなぁ!
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2002年・秋 |
* KI大オケのエキストラ *
ご縁あってエキストラで乗せていただくことになったKI大のオケには、じつは今回が初参加。本当に気持ちよく吹かせていただけるところなので大感激!
練習にはもちろんみんな一生懸命だし、部員のみなさんには、へたっぴで役立たずな私にまでも本当にもったいないくらい気を遣っていただいちゃって恐縮(^o^;)
とっても楽しいなかにも演奏面での自分の役割はきちんと果たさなくちゃ、と思ったり、また次の機会も呼んでもらえたら嬉しいなぁ、と思ったり。すごいオケですね、ホントに。
しかもいっしょにエキストラ参加されているOboe吹きさんはなんとプロの方…隣で吹かせていただくと勉強になることがいっぱいで、とってもありがたい経験でした。今回のメインはBrahmsの交響曲第1番。プロの方のOboe soloを間近で聴き、決してあなどれない2ndパートで複雑なハモリを担当させていただけるなんて、ものすごく幸せなことだったと思います。
さて、今回のメインに限らず、ある程度長い曲になると、音楽のキリのいいところに練習記号が振ってあるのが常というもの。みんなで同時に曲の途中から吹き始めるとき、いちいち小節番号を使うより「Eジャストから」とか「Kの8小節前から」とかアルファベットで指揮者の方に言っていただくほうがずっとわかりやすいし。
指揮者によって、聞き間違い防止のために練習記号のアルファベットを示す表現っていろいろありますよね。たとえばGなら“グリーグのG”
“ジャーマンのG” “ジャイアンツのG”などなど。この表現って、指揮者の方の人間性がちらっと見えるような気がして、いろいろな方に振っていただくたびにちょっぴり注目してしまったりします。今回振っていただいた先生は、とっても明るくて気さくな男性指揮者(もちろんプロ)だったのですが、なかなかおもしろい表現にココロ惹かれてしまったのです。それは…“オバQのQ”。張りつめた練習室に響く「オバQ」コールはなんだかとってもなごむので気に入ってしまって、
ひそかに指揮者の先生が「オバQの…」と指示されるのが楽しみで仕方なかったりしました。
でも…、このオバQ、ちょっとだけクセモノ。というのも、いつも“オバQのQ”とは限らなくて、“オバQのO”という落とし穴があるから(^-^;) Qから吹くものと思って油断していると、みんなはOから演奏を始めていたり、というスリルを味わい、「それなら“OちゃんのO”って言ってよね」とココロの中で思いながら、やっぱりオバQの魅力に勝てなかった…オバQ、おそるべし(^o^;)
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2002年・夏 |
* ルルーさんの演奏会 *
先日、あの有名なフランソワ・ルルーさんの演奏会を聴きに行く機会に恵まれました。今回の来日で、ルルーさんはツアーのように日本各地を回って演奏されたようで、シロとぺんが聴きに行ったのは東京は浜離宮のコンサート。生でルルーさんのお姿を拝見するのは初めてとあって、ものすごくわくわく♪ じつはこのホールへ行ったのも初めて。編成がOboe
& Pianoのみということもあってそれほど大きなホールではなかったのですけど、白と木目で統一された、キレイで気持ちのいいホール。音響もとてもよかったです。
舞台に立ったルルーさんの第一印象は…ものすごくフレンドリーな雰囲気をもったひとだなぁ、という感じ。Oboeの上管の上のほう(オクターブキーとかがついてるあたり)をひょいっとつかんでちょっと微笑みながらスタスタと登場。変にチカラが入ってなくて、「ねえ、みんなちょっと聴いてってよ」みたいな(^-^;)リラックスしたオーラが伝わってくるのです。もちろんこちらは期待感いっぱいなのですが、変にかたくならずにただウキウキさせられてしまうような…。
演奏はあたりまえだけどスゴイ。運指とかも当然あざやかすぎるくらいあざやかなのですが、そんなことよりもずっと印象的なのは、とにかく自由に、やりたいように音楽を作っている姿。手首は客席から見てても分かるくらいチカラが抜けてるし、もう頭も脚も、とにかく身体中がふわふわと音楽を送り出してる。見ているだけで「ルルーさん、今すっごい楽しいんだろうなぁ」と思わされる。あれだけのプログラムを聴き手を緊張させずに演奏するのって、本当にスゴイことだと思いました。あの100分の1でもいいからできたらいいな…。
お客さんもみんなとても熱心な感じで聴き入っていてルルーさんにも気分よく吹いていただけたのか、鳴りやまないカーテンコールにあわせてアンコールはなんと3曲!
すっごくHAPPYでした。
演奏会後はサイン会まであって、シロ&ぺんもしっかりプログラムにサインをいただいてきました。♪
若い女性ルルーファンが「いっしょに写真に写ってください!」とお願いする場面にも、心よくファインダーにおさまっていたルルーさん。あーカメラ持っていけばよかったなぁ!ってちょっと後悔…某社のカメラ付き携帯電話を構えるひともたくさん見かけましたが、たぶん携帯にカメラがついているのは日本だけだろう(^-^;)し、自分にたくさん電話を向けられてルルーさんは不思議な気持ちがしたのでは…?
ぺん的にはルルーさんに愛を打ち明けて帰ることができたので、とても幸せな演奏会でした。また来日してほしいなぁ…♪
ますますファンになりました。
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