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-No.13- オーシャンカラーシーン広島公演・ライブレポ

1月24日。この日をどれだけ待ったことか。

俺にとって夏のフジロック以来の音楽イベントなのだ。OCSのライブは。

ライブの為にはるばる熊本から広島へ。

しかし、何故に福岡に来ないのだ!OCSよ!

おかげで広島までにかかった交通費は片道で約10,000円!

チケット代(6,500円)より高いじゃねーかよ!ったく。

まあ、そんなグチは結果から考えると全然OKの大満足だったので良しとするが。



メンバー(左からデーモン、サイモン、オスカー、スティーブ)


今回のツアーのメインはこのベストアルバム!最高ですね。



さて、

OCSは以前、アルバムMarchin' Alreadyの1曲目Hundred Mile High Cityのかっこよさに惚れ込んで以来、要チェックしてきたバンド。
そして昨年、彼らのベストアルバムを購入し、その楽曲の豊富さと音楽性にさらに惚れ込みこのライブに参加する事を決意した訳だ。


24日、電車と新幹線を乗り継ぎ、広島に着いたのは午後2時ごろ。

2度目の広島と言うとことでいろいろ観光したかったが、まずは今回のライブの会場である広島クラブクワトロを探しに街へ向かった。

インフォメーションの綺麗なおねーさんにパルコ10階にあると言うことを聞き、会場まで行ったのだが人影は二人組の女の子を除いて全くなし。

彼女達と話してはいないが、整理番号があるにも関わらず開場3時間前から待ち、OCS話でテンションを挙げているその様子からかなりのOCSファンであることが伺えた。

そんな姿を見ながら、今日は本当にライブがあるんだな〜としみじみ。

その後、ロッカーの位置を確認してから少しだけ広島見物に。

アーケードをグルグルと回り原爆ドームに辿り着く。
原爆ドームって意外と小さいのが驚きだった。平和について考えることしばし。

その界隈をフラフラと歩いてパルコに戻り、
近くの広場のお好み焼きタワーみたいなところで名物お好み焼きを食べてライブに備えた。
うまいね、広島風お好み焼き。

さぁ〜て、5時過ぎになったので会場にもどると人の姿がちらほら。
それでも数はかなり少ない。
少し心配になったが、おかげで整理番号112番にして、30番目くらいには入れたかな?ラッキーだ♪

初めて入ったクワトロは思った以上に狭い!!
大学の教室なんかよりもずっと狭くて驚いたが、それだけ近くで見れると言うことが凄く嬉しかった。嫌でもテンションが上がる。

早足で駆け込み、ゲットしたポジションはギター・スティーブのスタンドマイクの目の前、2列目!
その距離、約2メートル!サイモンまでは2.5メートル!

なんて贅沢な環境でライブに参加できるんだと興奮。

開演まで1時間の間、初めて会ったのだが隣の人と色々と音楽トークをして過ごした。
その時の彼はオアシスファンでもあるらしく、OCSのライブ前にも関わらずおあトークで盛り上がる。
ライブでは、アクイースがいいだの、シガレッツ&アルコールがいいだの、で。

もしも、この距離でオアシスが見れたならどんなに幸せなことだろう、贅沢なことだろうと互いに妄想の世界にしばし浸る。

まだか。ライブはまだか。

開演までの時間が長いがこの時間がテンションを上げてくれるのだ。
一曲目はなんだろう?アンコールはしてくれるだろうか?いろいろな思いが募る。

そして開演まであと少し。
最初は3列ほどしか人が集まってなかったが、いつのまにか会場は8割入りくらいになっており、会場はいい雰囲気になってきた。


そして、会場のBGMが止まった。

来る!いよいよ来るぞ!

うおぉぉぉぉ!!!会場中が一斉に盛り上がる!

あの写真の中でしか見た事のなかったメンバーが登場した!

サイモン、背が高くて顔が渋い!かっこいい〜!!あなたが見たかったのだ!

スティーブ、いつも帽子を被っているイメージがあったが、今回は肌?を露出(禿げてる…?)

デーモン、イギリス人なのになぜかイタリアの文字が入ったジャージを着用。意味不明。

オスカー、くちびるが分厚い(笑)でもスタイルがいい!

メンバーは入ってくると軽く挨拶をすませ(デーモンが元気)、早速演奏をはじめる。


ダンダラララ ダンダラララ ダンダラララ ダンダラララ・・・

おおおおおお!
いきなり俺の一番好きな曲、HUNDRED MILE HIGH CITYから始まった!

この曲を聴いてハイテンションにならない奴がいるだろうか?
開始早々から気づけば必死で俺は歌っていた。
スタンドマイクをもって軽く踊るサイモン。
見ているだけでこっちも踊りだしてしまう。

たまらない。たまらない。たまらない!

この曲のカッコよさは、今までにたくさん聞いてきた音楽の中でもかなりのトップクラスに入るほど。
それが今まさに生で聞けるのだ。

ライブは最初にして最強のナンバーから始まった。(セットリストははっきりとは覚えていませんのでご了承を。)

一曲目にして大満足してしまった。これからだというのに。

続く曲はTHE CIRCLE

渋い曲の次はこの温かい曲だ。
人が満員でなかったせいもあってか、2列目にしても周りから押されることがない事に気が付いた。
OCSってライブでは聴かせるバンドなんだなぁ、としみじみ。客はお行儀がよろしい。
フジロックのオアシスのような殺人級の圧力になるよりはマシだが、ちょっとぐらい暴れる奴もほしかったかも。

そして、次の曲には驚いた!

UP ON THE DOWNSIDE

まさか、こんな名曲が早々と出て来るとは!!
さすがにこの曲も人気が高いらしく、周りの盛り上がりもかなりのもの。
っていうか俺がかなりうるさい。

ここまではベストアルバムにも収録されている曲ばかり。

おそらく、こんなにも贅沢なセットリストはOCSのツアーの中でもそんなにないのではないだろうか?
人気の曲はほぼ抑えている。
演奏も然ることながら、その「贅沢さ」に酔いしれた。

ライブ中盤は主に「聴かせる曲」が中心で、うっとり聴く人、軽くリズムを体で刻む人などが多かった。

それにしても、演奏中にOCSのメンバーはタバコ吸うわ、ビール飲むわでかなりリラックスムードだったような。
とくにデーモンに関しては、演奏中のサイモンのギターに悪戯するし、曲が終るたびにマイクで何か叫ぶし、タバコ吸いすぎで。でもそれがすごく楽しい雰囲気をつくってていい奴だなって思ったりもした。


後半になってくると、またも隠し玉、MECHANICAL WONDER

この曲はOCSの中で、俺にとって最も爽やかで優しくて明るい曲で大好きなのだ。
HUNDRED MILE HIGH CITYでみせる渋さとは全く違って、会場を暖かい雰囲気で包んでくれる。
こういった「雰囲気」をうまく作り出せるところに、このバンドの魅力を強く感じた。

そして、特にライブで聴きたかった曲、CRAZY LOWDOWN WAYS
ベストアルバム最後に収録されている曲で、リズミカルなキーボードが好感が持てるPOPな曲。
みんなこの曲が大好きなのだろう、大合唱だった。
特に最後、ララ〜ララ〜ララ〜ラ〜ラ ラ〜ラララ〜♪は歌っててすごく気持ちよかった。本当に暖かい曲だ。

その後数曲を演奏後、GET AWAYでライブは一通り終了。メンバーがステージを去った。


しかし、その後当然の如く、アンコールの手拍子は続く。


数分後、タバコをくわえたサイモンだけが現れてくれた。

喜ぶ観衆。

みんなが早く歌えとせかす中、タバコくらいまってくれというサイモン。

ひとりでアコギを抱えるサイモン。
他のメンバーなしでサイモンだけが来るってことは!??

そう、あの曲!ベストアルバムでもライブバージョンで収録されている名曲、ROBIN HOOD

アコギ一本で演奏をはじめると、みんなROBIN HOODと気づき、歓声が上がるものの、みんなじっくり聞きたくて黙り込む。

今回のライブの中でこの曲が一番、サイモンのボーカルが光っただろう。
みんなうっとりとしていた。

そして曲が終る瞬間のこと。

そのまま終ると見せかけておいて、サイモンは再び歌った。

”MAYBE・・・ I DON'T REALLY WANT TO KNOW・・・”

な・な・な〜んと!!!この聴き覚えのあるフレーズは、我らがOASISの名曲、LIVE FOREVER

これは、マジで嬉しかった〜!!!
中には、この曲は何??って感じの人もいたみたいで反応もいろいろだったけど、
OCSライブ中とはいえ、俺は熱狂的おえぃしすと!

その反応たるや、かなり異常だったかも。
MAYBE・・・が聞こえると周りはまだしっとりしているのにも関わらず、いち早く大声で叫んでしまった(笑)
周りも大喜びだったので、中には俺のような人(おえぃしすと)がたくさんいて嬉しかった。

数フレーズで終了したけど、すごく嬉しくてしょうがなかった。

そして、それからメンバー全員揃い、3曲ほど演奏して最後の曲を迎えた。


ダーンダーラ、ダッダッダ ダーンダーラ、ダッダッダ ダーンダーラ、ダッダッダ…

なんと最後にして、THE RIVERBOAT SONG

オアシスでいうと最後にロックンロールスターを持ってくるような感じだろうか。
最後はビシッと決めてくれるところが嬉しい。

さすがにこの曲になると盛り上がりがすごかった。
もちろんメンバーも最後ということで、ノリノリだ。


そして曲の最後で興奮状態のスティーブが自分のスタンドマイクを客席の方に投げてきたのだ!
当然、そのマイクスタンドの近くに人が集中してもみくちゃ状態に!
その時俺は、ややサイモンよりの2列目にいたのだが、人が集まるものには何にも興味を示す性分。

とりあえず記念にマイクでも触っとけ〜!!!と、
1メートルくらいはあったが人ゴミの中、思いっきりジャンプしてマイクスタンドの中ほどをキャッチ。

すると、ちょうどつかんだところに何か手ごたえが!

ンンン???これはピック!?

なーんと、狙った訳もないのに、ちょうどつかんだところにスティーブのピックがあったのだぁ!超ラッキー!

そして、素早くなにもなかったようにこっそりとポケットにピックを入れて保管♪

(実はマイクスタンドにみんな群がっていた訳をピックを手に入れて初めて気が付いた)

こうして、ピックを手にした興奮をすこしこらえながら、演奏は終了し、ライブは終了した。

約二時間に及ぶライブだったが、あっというまだった。すごく充実していた。

そして何よりも、ピックを手に入れたことがOCSのライブに参加し、大興奮を体験した証拠と記念として残っていることが嬉しかった。

LIVE FOREVERを歌ってくれたことも特別な思い出だ。。


俺は、帰りがけからこのレポを書く今に至るまでOCSの曲を聞き続けた。

間違いなくこのライブによりOCSが俺の中で大きな存在になったことは確かだった。


OCS最高!

(02年1月27日)