Gig Reviews |
Yokohama Arena Japan [Tue 7 Mar 2000] |
あっという間に1週間が過ぎて、とうとう横浜アリーナ最終日。Liamが目の前に立っていて、歌ってるということ、単純なことだけど、それがすべてだった。まだ始まってもいないのに、これで最後かと思うと少しさみしくも感じられた。 19:00 : Northern Brightのサポートが始まる。 19:30 : ステージチェンジ 20:00 : とうとう始まった、最後のOasis。Fuckin' In The Bushesが鳴り響く。Liam "Hello!" チェックのシャツの上にジャージをはおり、首にはワインレッドのスカーフを軽く結んで、Liam はいつものように突っ立って歌い始めた。 Who Feels Love? を歌い終わったところで今日もティーブレイク。これまで缶ビール片手に歌ってたLiamが、マグカップで紅茶を飲んでいる・・・。ご機嫌がいいからか、客席にたくさんいたイギリス人から盛んに英語で叫ぶ声が聞こえるからか、今日は今回で一番MCが多かった。 でも、明らかに、2年半前に見た Oasis とは違っていた。Andy が美しいベースラインを弾いているからでもなく、Gem がGroovyなハーモニーを奏でているからでもない。以前はもっと荒っぽくて、突っ走っている感じだった。成長したのか、落ち着いたのか、それともまだ本調子ではないのか。 Roll With Itからの後半は、いつもと同じくOasisスタンダードナンバーが続いた。オレンジの眩しいライト、Cigarettes & Alcohol、では思いっきり跳ばせてもらった。そのまま Whole Lotta Love を少し演奏してDon't Look Back In Angerへ。Live Forever までひたすら歌いつづけた。Oasisの最大の魅力は、なんといってもこの一体感だと思う。同じ瞬間に同じ歌を歌っていることが、こんなにも幸せに感じられるなんて!! アンコール、Noelの Helter Skelter が終ると Liam、"this is definitely last one." Rock'n'roll Starのイントロが始まる。たくさんの手があがっていた。たくさんの声が響いていた。センター席の床が揺れていた。始めて Definitely Maybe を買って1番最初に聴いたこの曲 "Rock'n'roll Star"、 これこそが Oasis なのである。"You're not down with who I am, Look at you now you're all in my hands tonight!" この4日間、彼らは私にとって、本当の Rock'n'roll Star だった。同じ時間の流れで世の中を見られること、つまり彼らと同世代であることが、ちょっと自慢に思えた。 21:40 : 歓声と拍手を浴びながら彼らは行ってしまった。嵐のように。今度Oasisを見られるのはいつなんだろう。そしてまた、次回までの長い長い時間が、今、また始まった・・・。 今回の横浜アリーナでの Live を通して思ったこと、一体、最高のLiveってなんだろう?素晴らしい演奏だけでは最高のLiveにはならないということ。私たち観客もShowの一部であり、最高の演奏と最高の観客が最高の瞬間を創り出すのではないだろうか。つまり私達はお互いに必要なのだ。 Northern Bright
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