Gig Reviews |
Yokohama Arena Japan [Tue 29 Feb 2000] |
Wembley Arena London で Oasis を見てから2年と2ヶ月。そして、とうとう Oasis が帰ってきた!彼らのワールドツアー最初のLiveがここ日本でみられる!Album 発売から1週間、通勤にも歌詞のコピーを握りしめ、朝から晩までOasisを聴き、予習と復習に明け暮れながら、どんなにこの日を待ったことだろうか! この日は火曜日。平日なので当然のごとく有給をとっていた。指定席にもかかわらず、早めに新横浜駅に到着。まだ3時間以上もあるのに、駅には Oasis に行くらしき人がうろうろしていた。17時30分頃駅を出る。外に出たとたんにダフ屋が「前のほうでみない?」と、どんどんたかって来た。横浜アリーナの周りには思っていたより待ってる人が少なかった。平日だし、なんといっても指定席だからこんなものか。 18:00 : 会場OPEN、みんな指定席なのに入り口に詰め寄って行った。どっと人が流れ込む。そのままホールへ駆け込み、席を探す・・・違う、違う、もっと前!たどり着いた席は Noel 側の前から9列目、ちょっと角度はあるがよく見える! 19:00 : Northern Bright のサポートが始まる。5曲演奏。 19:30 : Stage Change Fuckin' in the bushes が流れ、会場から歓声があがった。はやく、その姿を見せてくれっ!あちらこちらでざわめきが起こる!そしてついに、Oasisが姿を現して・・・。Liam、ちょっとローテンションで「Hello!」 観客もそれに答えて「Hellooooo!」。以前にも増して存在感が強くなった気がする。 Kelly(Stereophonocs)がインタビューで、Liam について、「そこに居るだけで人目を引いてしまうんだ、ああいうのを生まれながらの Rockスターっていうんだね。」と言っていたが、まさに今のLiamはそういう感じだった。 「Go let it out,Go let it in,Go let it oooooooout!」Liam が、今、目の前で、手を後ろに組んで斜め上をむいたあの姿で歌っている!私はこの瞬間をどんなに待ちわびたことか!! Liam独特のブラックホールのような声、どんどん呑み込まれていってしまう! Who feels love?を歌い上げると、名曲ヒットパレードへ突入。時々サングラスを拭きながら、ほとんど定位置(?)に突っ立って、Liam は淡々と歌い続ける・・・。猫をかぶってるのか、Liam? 声は結構出てたし、全然かすれてなかったが、初日だからなのかおとなしかった。Supresonic、Some Might Say、一緒に声を張り上げて歌っているうちにあっという間に時間が過ぎていった。いや、時間を忘れていた。 予想に反して D'you know what I mean? をやったのには驚いた。この曲はタイトルといい、Oasis らしい、Oasis にしか歌えない曲だと思う。Stand by me もやったのだが、BE HERE NOW をさんざんけなしていたから今回は3rdからは1曲もやらないのではと思っていた。 Sunday morning call では、Noelのバックにまるでレターセットみたいな(?)白に青い花の模様がうつしだされていた。SOTSOG の曲は覚えていないからか、観客はかなり静かになっていた。Noelの声だけが響いていた。 続いてLiamが登場「Gas panic!」、アルバムのなかで一風変わった曲だが、なかなかいい曲だと思う。オレンジのメキシカン風(?)なスライドをバックに歌う Liam の太い声とよく合っていていた。しかしここでもあまり客の反応は良くなかった気がする。演奏は淡々と、9分くらい続いた。 バンドが観客をのせてないのか、観客がバンドの力を引き出していないのだろうか。ALL指定席のアリーナという会場のせいだろうか。 Roll With It、Wonderwall とクラシックソングが続く。さすがに誰もが歌っていた。Liamみたいに大声で歌わずにはいられないのだ、Oasisの曲は。 観客からの「あにきぃ」コールに、Noel 「I don't understand what you're saying but thank you anyway.」Don't look back in anger を Noel がアコースティックではなく Band で歌う。ちょうど Noel の前だったからか、みんなが Noel に向かって手を伸ばして歌っていた。Noelもちょっとおとなしかった。そういえば今日は、Liam と Noel の兄弟漫才みたいな言い合いもなかったなぁ。 そして待ってました、Live forever!この曲 かWhatever が私の Oasis の一番だ。何も言うことはない、やっぱり Liam の声は世界一だ!「Gonna live foreveeeeeeer!」 一旦ここでメンバーはバックステージへ。アンコール、Champagne Supernova が始まると会場の雰囲気は一転、Liam 独特の太くてしゃがれた声に、いつの間にか引き込まれていった。 そして Noel 「It gonna be last one.」 最後にまさかのRock'n'roll Star。生きててよかったぁ!一度でいいから生で聴いてみたかったんだよね!そう、Oasis の原点は Rock'n Roll Star なのだ。Definitery Maybe のロックスターになりたい Liam の可愛い声ではなく、ロックスターになってしまった Liam の吠えるような威厳のある声の Rock'n'roll Star だった。 Liam はタンバリンを投げ入れ、Noelはピックを投げ入れてステージを去って行った。ギターの音も残さずに・・・。 21:30 : 叫んで、跳んで、歌って、あっという間に私と Oasis のワールドツアー初日は幕を閉じた。あまりにも待ち続けた Oasis の Gig に到達してしまったからか、感動、感激というよりも、あっけに取られてその日はただ放心状態だった。 Northern Bright
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