Gig Reviews  
Earl's Court London
[Fri 26 Sep 1997]
Review
朝10時半過ぎにEarl's Courtの門の前に着くと、すでに30人程並んでいた。さすがに8時間も並ぶというのは疲れると同時に退屈でもある。列のままその場に座って、暇をつぶしていた。横にいたお兄さんたちが、
「おまえ達、どっからきたんだぁ?」
「日本だよ。でも今はロンドンに住んでるんだけど。」
「俺達はウェールズから来たんだぜ。どこから来たって同じOasisファンだろ!ほら、飲みな!」
と言って、缶ビールを開けて手渡してくれた。いまさら驚くことでもないが、それにしても並んでいるお兄さんたちはよく飲む。次から次へと、まるで水でも飲むかのように、缶ビールを空けていく・・・・。 そしてやっと開場18:00。「走らないように」というスタッフの声を無視してだどりついたのはNoel側の2列目だった。

Liamの「Are you mad for it ? 」で始まった2日目、やはりBe Here Nowから観客の大合唱がはじまり、続くStay Youngが終るまで息をつく暇もなかった。続くSupersonic、Roll With Itなどのクラシックソングともいえる曲では、演奏し慣れているからか、快調に進んでいった。 楽しそうに演奏するNoelを見ていると、やはり私達観客も盛り上がる。

相変わらず、曲の合い間にへんなポーズをとったり、Noelのところへ言って、なんだかコメディ調にふざけたりしているLiamだったが、D'you Know What I Mean?はまさに自分の為にあるような曲だと言わんばかりに、吠えるように歌っていた。彼の「D'you know what I mean ?」は説得力がある。 つい、あなた方には逆らいませんと思ってしまうほどだ。誰にも止められない、それが今のOasisだ。

Live foreverは、シンプルな曲だけど、美しい。Liamの声が多少枯れているようだったが、それがかえって曲の雰囲気を出していた。誰もが魔法にかけられたかのように歌っていた。
「We gonna live foreveeeeeeeeeer !」
これを聴くためにここへ来たんだと思えるほど、感激した。

Fade in-outはまったりしたAlbumバージョンとは全く違って、Noelのギターも激しく、Liamの声も荒っぽかった。グルービーで、この曲で跳べるくらいリズム感のあるRock調にアレンジされていた。 続くAll Around The Worldで雰囲気は一変、みんなの歌う声と、Liamの声とが一緒に重なって、会場を包み込んでいった。なんだか心のおくまでしみ込んでいくかのようだった。もともとAlbum「BE HERE NOW」自体、長めの曲が多いのだが、エンディングがかなり長くアレンジされていて、いつまでも演奏が続いた。

そして最後はAcquiesce。NoelとLiamの歌声と共に跳んで歌って、あっという間に2時間が経っていた。


Support  The Verve
Setlist
  1. Be Here Now
  2. Stay Young
  3. Stand By Me
  4. Supersonic
  5. Some Might Say
  6. Roll With It
  7. D'You Know What I Mean?
  8. Magic Pie
  9. Don't Look Back In Anger
  10. Wonderwall
  11. Live Forever
  12. It's Getting Better Man
  13. Champagne Supernova
  14. Fade In-Out
  15. All Around the World
  16. Acquiesce