Gig Reviews  
Wembley Arena London
[Thur 18 Dec 1997]
Review
12月16、17、18日の Wembley Arena 3days の最終日。Ireland の gig がキャンセルになったあとの show だったため、Wembley Arena に入るのに、長い長い列。Liveだというのにセキュリティーチェックが厳しかった。荷物はもちろん、洋服、ジャケットの首の後ろまでチェックされた。こんなにボディーチェックを受けたのは人生で初めてだ。缶がステージに投げ込まれた事件のあとだったし、レーザーペンの一件もあったし…。おかげでサポートの Supergrass が途中からしか見れなかった・・・残念!

Opening の Be Here Now からハイテンション、歌う、歌う、歌う。波のように揺れるたくさんの頭、差し出される手。あぁ、なんでシート席を選んでしまったんだろう…。私もあの中で跳んで、歌って、そして叫んでいるはずだったのに!なんてバカなことをしてしまったんだろう!スタンディングでは前の方をゲットしなければ、背の高いイギリス人のおにーさん達の後ろでは見えない。かといってこの寒い冬にまたも8時間屋外で並ぶか?!そんなことを考えてシート席を予約したことを、今本当に大後悔(涙)。

ステージ全体がみわたせるその席は、前から10列目。中二階といった高さのほぼ中央に位置していた。 Earl's Court の時にはよく分からなかったステージの全体的な構成をみることが出来た。ステージセットは UK Tour 1st leg の時と同じく'真っ赤な電話 box セット'だったがクリスマス風(?)にちょっとしたライトアップが加えられていた。2nd legに入る前、Noel が1曲1曲が長すぎたからセットリストを変えると言っていたように、1st leg の時とは多少変わって、昔のナンバーが増えていた。

とはいっても、基本はほぼ同じ。Magic Pie が無くなったので、Noel がリードヴォーカルの曲は Don't Look Back In Anger だけになった。今回もフルバンドでの演奏。一度でいいからアコースティックも聴きたいぞ、Noel!

それにしても、シート席だということなんてすっかり忘れてしまうほど、私も周りの人々も大声で歌っている。Earl's Court の時も全員合唱のすごさに驚いたが、ここだとアリーナ全体に響く声が共鳴して、まさに Oasis 大合唱団という感じだ。なぜか歌うことに使命感を感じてしまう。

これまた驚いたのがアンコールを求めての足踏みと叫び声。会場がうなっているかのようだった。どう例えればいいのか・・・それはまるでフットボール(サッカー)のゲームに来ているかのような、妙な興奮状態に陥っていた。Oasis ファンは男の人の方が圧倒的に多いから。そしてメンバーがあらわれると、たちまち大歓声に。

Champagne Supernova は何度聴いても美しい曲。お決まりの(?)観客席の揺れるライターの炎もいい雰囲気を出している。そしてこの曲も後半アレンジが長く、10分以上はやってたと思う。この長く単々とした演奏が、まったりとした空気を生み出して物凄く長い時間ここにいたような気分になった。

Cigarettes & Alcohol は今回セットリストに加わった。1stの曲にはじっとしていられない独特のリズムがあると思う。もちろん観客のフェバリットチューンだから、また異様に盛り上がった。オレンジ色のライトに浮かぶ人々の姿をみていると、本当に来て良かったと思った。


Support  Supergrass
Setlist
  1. Be Here Now
  2. Stay Young
  3. Stand By Me
  4. Supersonic
  5. Some Might Say
  6. Roll With It
  7. D'You Know What I Mean?
  8. Don't Look Back In Anger
  9. Wonderwall
  10. Live Forever
  11. It's Getting Better Man!
  12. All Around the World
  13. Fade In-Out
  14. Champagne Supernova
  15. Cigarettes & Alcohol
  16. Acquiesce