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Noel Interview
[TBS News 23 / 10 March 2000]   ※放送時の字幕通りです。

N : Noel Gallagher
C : Tetsuya Chikushi - interviewer

N : 音楽には良い音楽と良くない音楽の2種類しかないと思ってます。音楽なんて好きなら買うし、嫌なら買わないだけでたいしたことじゃない。
ドアを開けて Noel が部屋に入ってくる。
C :友人にあなたをインタビューすると話したら、とても驚いていました。マスコミ嫌いでインタビューもあまり受けないそうですね。
N : 外国でインタビューされるのは構わないんです。嘘ばかり書くイギリスのマスコミが嫌いなだけです。あなたは大丈夫ですよ。
C : ありがとうございます。なぜオアシスはこれほど受け入られているのでしょうか?
N: 私たちの歌がとてもシンプルだからでしょうか。歌詞もメロディーもシンプルで、シンプルな人たちのための歌だから、あまり複雑でなくて馴染みやすいのでしょう。このバンドが才能豊かな世界一のバンドだからとも言えますが。(笑)まぁ、そのどちらかでしょう。
C : オアシスはよくビートルズと比較されます。'90年代のビートルズとも言われますが、あなた自身はどう思いますか?
N : 音楽的に似ているとは全く思いません。両方ともメンバーがイギリス人で、労働者か階級の人間で、イギリスの同じような地方の出身で、ユーモアや服装のセンスも似ているからそう言われるのでしょうがビートルズほどのインパクトを私たちが持つことは、今も将来的にもありません。歴史の1ページである彼らのようなバンドは二度と現れないでしょう。目標でしかありませんんね。
C : 音楽の力というものを考えた時にロックの力を信じますか?
N : 自分にインスピレーションを与えてくれた音楽はあります。ビートルズやセックスピストルズ、ストーンローゼスやザ・フーですが、自分の音楽は・・・・・自分の世界観や人生観は変えましたが他人も変えたかどうかは分りません。
C : マンチェスターの労働者階級の出身ということが音楽に影響していますね。
N : 当初の頃に比べると、それほどでもないと思います。このファーストアルバムは労働者階級について歌った曲ばかりでした。その後は有名であることをテーマにした作品が増えていきましたが心の奥底には、まだマンチェスターの労働者階級出身の自分がいます。
C : オアシスには数々の危機や問題がありましたがその過程で自分は変わった、あるいは成長したと思いますか?
N : 数々の劇的な出来事や悪夢、そして楽しいこともありました。そのお陰で今の自分たちがあるのだと思います。私たちには一種の危うさがあって、次のアルバムを出すのかも、またツアーをするのかもわからないので今オアシスが何をしているのかに常に関心が集まるわけです。
C : 父親に暴力を振るわれるなど虐待を受けたそうですがそれによる影響はありましたか?
N : 人より強い意志を持つようになりました。精神的なつながりをそれほど求めないのであまり他人に頼ることもありません。
C : 今、特に関心のあることはありますか?
N : 一番は、家族かな。まだ赤ん坊の娘や妻が元気で幸せでいてくれれば・・・・・それは自分に関してもそうですが。他には別にありませんね。偉大な作家でも、絵描きでもないし音楽以外に興味はありません。
C : 前より安定していると感じますか?
N : 大抵は安定と不安定の真ん中あたりにいるのですが、きょうは・・・・・まぁまぁの気分です。
C : では、これで終わりとしましょう。スムーズにいきましたね。先ほどの友人はあなたが相手では大変ではないかと心配していました。難しい人と評判なので。
N : いえ、それは3〜4年前の話しで、もう噛み付いたりはしません。