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解説をはやく書こうと思っていたんですが、東京で忙しくしているうちにリリースから約1年経ってしまいました。時間の磨耗にすり減らずどんな時代の人にも楽しんでもらえたらと思いながら作っていました。
リリックを書いている時になぜそんな言葉が出たのか理解できないときがあります今この場で納得できないならそれは間違いだろう。と思って推敲するのですがどうも、最初の言葉の響きには及ばない。なんだろう?と思ってそのままにしておくと時間が経って突然わかったり、前後に言葉が加えられる事でふと見渡すと筋の通った風景がみえる時があります。それに気付いたのは前作"hiphop music"の時でした。
今回はそういった潜在意識というのかそれとも別のものというのか、なんや少し前を行く自分のようなものと数々の場面で対話しながら作っていったのを覚えています。
サウンドのほうは最初わっと出来て言葉がのって世界が出来ていくときは楽しいんですが、一番最後には(苦手な)冷静で細かい作業なのでマスタリングして出来上がったときにはくたびれてでアートワークに手が回らずジャケ裏の曲順(12-13)が間違っているのも気付かずでした。

02. フウライボウ

ブリーカーストリートはNYのグリニジビレッジの当たり、ダニーハザウェイやカーティスメイフィールドのライブ盤が録音された"BitterEnd"があります。
北野白梅町は京都の北に在り「北風(こち)ふかば 匂いおこせよ 梅のはな、、」の菅原道真aka天神さんを祀っている辺りです。
サダルストリートはインド・カルカッタの安宿街。ドミトリーは雑魚寝の部屋で貴重品には注意。そのまちは、都会なのでカレー味以外の物も食べる事ができるのでつい長居してしまいがちです。もしここから一番近い「あたたかい海」にいくのならプリーというところに行くのがいいです。ルンビニーはネパール・インド国境のネパール側にある静かなむらでお釈迦さんのうまれたところです。
「無事な旅じゃつまらないからいろいろあるようにね」と仲間の旅人が送りだしてくれた事を良く覚えています。

旅人でよく雑誌ブラスト等で写真をとってくれるホソヤさんのHP
http://www.apcc.jp/condoll/

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03. fishmansをききながら

祇園祭にはぎょうさんの人がでます。あなたの待人が茶色い阪急電車でやってくる場合
歩行者天国となった河原町通、烏丸通の角にある長刀鉾の前で人間観察しながらうきうきで待つと退屈しません。
「目に見えない」から「存在しない」と言う事にはならないのかなぁ。今は誰もぼんやりとしかそれがわからないけど、そのぼんやりも便りにして待ち合わせにたどりついてくれたら嬉しいです。
CDをかってくれてありがとう。ライブにも遊びにきてね。

○オムニコード スズキという大正弦の会社が作った妙な楽器
○トマソン http://www.st.rim.or.jp/~tokyo/_thomason/thomason.html
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04.ウェヤコミンフロム?
ジャマイカのパトワ(英語訛り)で「お前どっからきてん?」という意味です。
ベタな話しどっから来てどこへいくんでしょうね?
 

05. Ready to go


カトウケイタのトラック、DJラークさんのリミックスも12インチで出てます。
レノックス通りはNYのハーレムのど真ん中をまっすぐ南北に通っています、ジャズの老舗レノックスラウンジやわいのソウルの師匠コタケさんやアフラ君もでてたアポロシアターがあります。当時はスタバとかもできてきてずいぶん安全になってたそうですが公衆電話は大体小銭稼ぎで壊されているので、13時間向こうの日本に電話するにもまず正常な電話をさがすのに右往左往です。
結局「001で伝えた約束」は果たされず旅が続くのですが。。 "under stars are chilled by the winter "ジャズのスタンダード"you'd be so nice come home to"の歌詞です。
"all my back are packed I'm ready to go..." はピーターポール&マリーの「悲しみのジェットプレーン」ですね(編註:原曲はジョン・デンバー)。どっちもよい歌です。
ちなみに続編的な楽曲がスイカの「バードランドはおうまがとき」に当たります。

http://www.flying-books.com/records.htm
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06. いいかげんなひと

「いいかげん」が良い加減で「てきとー」は適当だとおもいます。
イルリメ君はいいかげんな人だと思ってたら意外としっかりしたひとです。
サムライというと「ジャズ大名」や「ゴルフ夜明け前」のいいかげんな侍しか頭に出てこないのでうちのクルーはサムライトループスとつけました。気合いはいってなくてすいません。
できるなら流浪雲byジョージ秋山のように生きたいす。○痛快エブリデイ 関西で桂南光がやってる朝のワイドショー。おおよそしっかりした成人男性は見る機会がない。

http://www.ktv.co.jp/b/everyday/
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07.暗闇望遠鏡

くだらないものでも光を当てたらすばらしく見えるこの街では本当に見たいと思うものが見えなくなってしまうよ
ほしいのは光の当たらないところでも真価を見抜く事ができる暗闇の望遠鏡。

08. 92 93 94 95
そのまんまです。
ブラックシープからノトリアスBIGまで。ブランニューヘビーズからディアンジェロまで。
ほんとうはサイフォンのゾエ君も参加するはずだったのですがのんびりさんでまにあいませんでした。セミ君はグレッグナイスやチャーリーブラウンのような渋いラップをするのですきです。
海の向こうでもこの手の人は概して軽んじられる傾向にあるのがつらいところ。でもわいはすきです。
メテオは「お洒落アルバムにしたいから下ネタはやめてね」といったらこんなライムを持って来ました。
バスタライムかODBが日本にいたらきっとこういう人なんだろうなという人。面白かったのでそのまま使いました。
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09.細胞のジャズ(take 05)

SMRYTRPSのファーストアルバムに入っているテイクの別バージョン
ドラムはピーチ岩崎ラップにゾム/YOGに加えて町田からQ-ill君が。
「黒い」音楽を作る人がすきです。すごい偏った言い方だし主観で全然確かなものじゃないんですがテクニックや知識に「想い」や「ソウル」がのってる人の音楽を聞くと思わず「黒いなぁ」と口から出てしまいます。
セロニアスモンクやロイエアーズが演奏中に思わずもらすうめき声。汗まみれのBBキング。Qill君やロマンクルーが醸し出している雰囲気。
背中の当たりを自分だか自分じゃないなにかに後押しされて紡がれる音と言葉。
マーヴィンゲイやフィッシュマンズがいなくなったいまでも。後世に生きる僕らはその音に心うたれるそう言う風に素敵な音楽を形にして残して行けるなら、例え花が咲く前に季節が過ぎ去ってもいつか大きな樹ができるなら(できるのかな?)、
あなたが拗ねずに頑張る荒野は悪かないねぇという曲です。

zom  http://www.siphoncode.com/

Y.O.G.  http://www.yog-web.com

Q-ill  http://www.donimyum.com
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10.テーマは


「ピュァ」ってドラマはみましたか?和久井映美がでてるやつです。
「安田陽の鶏」はこのスキットに参加しています。真っ黒なにわとり、鵜黒鶏(うこっけい)です。
DJナベが「ウソツキー」といっているのは聞こえましたか。昔はドリル付きの車にのりたかったです。
 

11.同じ月を見ている


昔の恋愛などの習慣が、恋が終わった後も体に染み付いてふとした時に出てしまい苦笑いすることがあります。
月をみて何の形か考えるのは京都時代に付合った女の子の癖でした。
東京にきた頃わいはべ●タクスというヤクザなDJミキサー会社で勤めていました。
そこで知り合った先輩のDJフジサンと池袋とかに営業車で納品にいってたわけですが、運転しながら女好きの彼が出勤中のお水なお姉さん達を眺めて「いいなぁー、こえかけても見向きもしないだろうなぁ。スーツきてる俺達なんて街の景色だからなぁ。」とぼやいていたのが妙にのこって「背広とネクタイでもって街の景色のなかにとけ」という言い回しができました。
新宿の新南口は関西方面の長距離バスが出るのでそっちと遠距離恋愛をされている/されていた方には馴染み深い所かも知れません。関西方面は23時と24時にバスが出ます。
平等院は宇治の有名な10円玉のお寺。
藤原道長が「満月が欠けなければいいなぁ」と歌を読んだ所ですね。
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12.黒猫は眠らない


ずっと昔からラップしてたライムです。
こんど絵本がでます。
ネコがすきですがだいたいのネコには嫌われています。
ぞむんちのネコは(かんた)は可愛いです。
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13.イツアエルノサ?


どこへいくの?アルバムを通じて出てくる声は「ラテンアメリカ 光と影の詩」
という映画の登場人物の声です。トラックbyカトウケイタ。

http://www.page.sannet.ne.jp/megmeg/viaje96/latino/latinamerica.htm
 

14.風の在処

サスペンディッド・パラダイム
ほんとうに知らなければそれでずっと幸せに過ごせたのに
もう知ってしまったからひとところにはいられない。
誰もがいつかそこにいかなければいけないので急ぐ事はないけれど
自分の足でできるだけ早くいってみたいのさ。
たとえ道のりが苦しくて、暗闇にさらされていても。
なぜそこに往かなければいけないのか今の僕達には理解できない
辿り着いた向こうにも意味の知らされる事のない旅路が続くのかも知れない。
とどまる人がみじめで往く人が貴いというわけじゃない
でもせっかくこの旅で知り合ったみんなと次の旅路もいっしょに生きたいなぁ。
だから私と行きませんか?遠く遠くの風の在処へ

○胡情 胡=う・えびす、異国、未開の地。旅で知らない街にいる時の心模様
(『うじょうにあまやどり』を『雨情に雨宿り』にして雨が重複してしまうのを避け
た造語です)
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15.n列車で帰るから

マンハッタンであそんで深夜帰ります
N列車の終点、木枯らしのアストリアにつく頃には
ひとりぼっちでうずくまっちまいそうさ
でもホームのはしっこからきみんちの明かりが見えるよ。
暗闇が恐くてあかりをつけて眠る
きみんちのあかりが
まっくらな夜道をてらすあかり。
どこの街からも見えるように
あかりをともして待ってて頂戴。
 

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