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東京では約1年ぶりのDreams Can Go!。則竹さん曰く「5月のRAGから始まったツアーの、今日は最終日」なんだそうです(笑)。ブルースアレイのステージ中央にセットされた則竹さんのドラムは前のセットに似ているけれど、違うみたい。どうやら、月刊エレクトーンにもかかれていたローズウッドのキットのお披露目となったようです。遠目に見る限り、木の地色を生かした仕上げ(SONORの頃を思い浮かべてもらえるといいと思います)で、とてもきれい。仕様については今後ドラムマガジンなどで明らかになることを期待したいですね。左手側にチャイナシンバルをセットするのは久しぶりに見たような気がします。 1曲目は、やっぱりこれ、Time To Landingです。何度聴いても、体中に新しい空気が流れ込んできて自然と顔が上向きになってしまいそう、とても気持ちよくなってしまう曲ですね。続いて、望さんのギターソロに途中から則竹さんが合流し、短めにフリーなやりとりがあって、Secret Marketへと繋げます。 2部の1曲目は今回もドラムとベースのDuoです。5月のRAGでも演奏されたというJust About A Twincle Forest。村上さんの作る曲は本当に暖かく美しくて、大好きです。いつもながら、6弦ベースでメロディを唄いハーモニーを奏でる村上さんのプレイは素敵で溜息がでてしまうほど。則竹さんのドラムも、さりげなく唄いあげています。この演奏は、始めと終わりの形は決めてあるけれど、曲の大部分はフリーにしてあるのだそう。だからなのでしょう、則竹さんがハイハットの向こうにいる村上さんから目を離さず、ベースの動きに呼応して盛りあがっていきます。 アンコールの拍手の中、まもなく再登場して演奏されたのは、やっぱりPort Town。ゆっくりと時を刻むくようなライドシンバルの音に心が静かになっていくような、でも逆に、湧き上がってくるものがあるような、そんな気分になります。中間の初穂さんのオルガンのパートに気持ちが鎮められます。アルバムで聴いていても好きな曲だけれど、ライブで聴くと、静かなドラマチックさに心を掴まれてしまいます。私には、やっぱり、神戸を歌い上げた曲というより、則竹さんにとって心が帰ってゆく場所を歌った曲…に聞こえます(まあ、それが神戸なのですが)。聴いていると、自分にとっての懐かしい場所、子供の頃の遊んでいる間にどんどん暗くなっていく町の様子とか、部活が終わった帰り道のこととか、たわいない日常だけれど、とても懐かしい日々を思い出します。
ライブレポートというより、曲から感じたことばかりを書き連ねてしまいました。実際、その場では、プレイの細かい部分にはっとすることがたくさんあるのですが、全部終わっての印象を書き出してみると、心の中に残る残像が次々にあふれてきます。それで、こういう書き方になってしまいました。 則竹さんのNewドラムは、素人耳にも木の鳴りが感じられるような、とてもいい音でした。年末に向けてたくさんこのキットの音が楽しめるのかな?と、とても楽しみです。 |
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