1999.12.14(TUE.)
六本木PITINN

Kicks アルバム発売記念ライブ

小林 正弘(Tp/Uf)
青木 智仁(B)
浅野 祥之(G)
小倉 泰治(Key)
織田 浩司(A.Sax/B.Sax)
金子 隆博(T.Sax/S.Sax)
河合 わかば(Tb)
小林 太(Tp/Uf)
下神 竜哉(Tp/Uf)
則竹 裕之(Ds)


M-1.B.J.
M-2.East To West
M-3.Endless Summer
M-4.Desire
M-5.Keeps Me Loving
M-6.Time To Landing
M-7.Naive
M-8.Remember
E-1.Room 302

前にホーンが6人、リズム体が4人のKicks。掲示板でさんざん書いた通り、とってもかっこいいアルバムだったので、期待大!で聴きにいきました。

この日のドラムは紫色のセットに、浅胴スネアを1つでサイドスネアなし。Perc.系の打ちこみが入っている曲が多く、ヘッドフォンを着けていることが多かったです。アルバムでは沼澤尚さんと石川雅春さんのドラムで、お二人とも則竹さんとは異なるタイプですが、則竹さんのドラムも、Kicksのサウンドにとってもはまっています(と、私は思いました)。

アルバムに収録された曲はすべて演奏されていて、中でも私がとっても好きで、ライブでも特に印象に残ったのがEndless SummerDesire。これはどちらもドラムのフィルから始まるところも素敵なんです。「Desire」はメロウな雰囲気なんだけど、イントロのフィルとかハットの細かい動きとか、さりげなくドラムがかっこいいんです。
この2曲以外も、みんなドラムがかっこいい!ドラムが目立って決めるフレーズでなくても、ギターとベースとドラムが創り出す空気がなんとも言えない気持ち良さがあるんです。

則竹ファンにとって嬉しいプレゼントになったのはTime To Landing。 Kicksのメンバーにとってもこれだけは新曲です。聴く側もどんな風に演奏されるのか、ドキドキです。イントロは原曲とほぼ同じ雰囲気。テーマに入ると、金子さんがS.SAXでメロディをとります。空間が広がっていくようなコードの上をくっきりした音色がさわやかに滑ります。全体に元の雰囲気をそのままに、ちょっと輪郭が濃くなった感じ。原曲は「どこへ行くのかわからない未知の雰囲気」だとすれば、Kicksバージョンは、アメリカ方面に降りたとうとしているといったところでしょうか。そういうカラリと澄んだ雰囲気でした。

MCでもしっかり魅力(?)を発揮していた則竹さん。「こんばんは則竹と申します。私はスクェアというバンドで…」「わたしとしましては、今日のライブは…」となぜか固い(^^;
座る前に小声で「…さよなら(^^)」と締めるものだから、客席が爆笑。
又、「Time To Landing」についてのお話では
「よくこんな難しいコードで曲作るよね」という小林さんの言葉に
「10年かかったんです」
「結婚10年目にしてようやくできた子供って感じ?」
「ちょっと大袈裟でした」
「・・・ああ、大袈裟ね・・・」またもや会場から笑いが…(^^;

曲がかっこよくて、演奏もいい、MCも楽しくて、ライブ全体の雰囲気がとってもいい感じです。則竹さんが叩くのは多分今回限りでしょうけれど(でも、また聴きたい!)、私はKicksにすっかりはまってしまいました。

(kozue)


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