1999.11.21(SUN.)
六本木PIT INN

高橋亜土 座長公演「弐」

高橋亜土(Key)
須藤満(B)
本田雅人(S.Sax,A.SAX)
則竹裕之(Ds)
井口モエ(Pf)


(1st SET)
M-1.さびさびしい(お験し版)
M-2.ANTI FUSION
M-3.間の悪い人々
M-4.スイカ温泉
M-5.炎のムチャチョ
M-6.民族の祭典
(2st SET)
M-7.さびさびしい(正式版)
M-8.たぶう
M-9.木曽のキューバ人
M-10.パキッとデリバリー
M-11.美女真っ二つ
E-1.LOOPでGO!

1曲目は前回演奏されてすごく気に入っていた曲。心持ちテンポを緩めたかな?という感じがしましたが、やっぱりかっこいいなあ…と思っていると、テーマを1回演奏して、あっさり終わってしまいます。そのままM-2へ突入。この曲も好きなのです。やっぱりギターがいるほうがゴリゴリした感じが出てよかったかなぁ。

前回は作者不詳と言っていた炎のムチャチョ。実は井口モエさんの曲なのだそうです。スパニッシュギターがフィーチャーされた曲なのに、大橋さん不在でどうするのかな?と思っていたら、そのパートは亜土さんがキーボードで弾いていました。

2部が始まってステージに出てきたのに、また楽屋へ戻った本田さんが手にしてきたのはコルネット!しかしなぜか「さびさびしい」が再び(こっちは正規版らしい(^^;)。今度はフルで聴けます。「ラテンムード歌謡の世界」と言われて、セットリストを見ると、「たぶう」。高橋さんのオリジナルだと思いこんでいましたが、そう言われて「まさか、『タブー』????」と思ったら、やっぱりあの曲でした(加藤茶の「ちょっとだけよ」のネタでバックに流れる曲です(^^;)うーむ、ここで「タブー」を聴くとは…。イントロからすでに客席からはクスクス笑い声が・・・。そして、テーマが始まると、もう大爆笑!当然、照明は赤からピンク系(爆)プレイヤーの皆様には大変失礼かもしれませんが、演奏が良ければ良いほど、笑えてしまうんです。元々はトロンボーンがとるメロディを本田さんはコルネットで、手でミュートをし、フラッターばりばり効かせてのプレイ(MCによると、亜土さんはSAXで吹いてもらおうと思っていたところ、本田さんからコルネットを出してきたとか)。このやらし〜い音色には参りました(注:誉めているのです。やっぱ、「タブー」はやらし〜くなければ)。ベースとドラムでテーマをユニゾンでプレイする場面もあって、則竹さんはタムをロールでメロディアスに叩いていました。

本編最後に、前回「作りかけです」と話されていた美女真っ二つが登場!ラテンのリズムで、華やかにぱぁぁぁぁっと盛りあがっていく雰囲気は、まさにマジックショーに似合いそう!16分でラテンのリズムを刻んでいたのを、中間で大きく4つに変えて緊張感が増す感じになって、本田さんのソロでじっくりとクライマックスにむかいます。どんどん上り詰めていく感じになって、ビートも細かく刻んだり則竹さんの音数もどんどん増えてきて、聴いている方も手に汗握ってしまうような展開です。

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今回はギターレスになった分ツインキーボードにしたとばかり思っていましたが、実際に聴いてみると決してそういうことではなく、もっとポジティブな理由でこの編成にしたのかなと思えました。前回は亜土さんが一人でPfとKeyを弾き分けていたのですが、今回はPfのパートをすべて井口さんが受け持って、モントゥーノをビシビシ決めてラテンの色合いを出し、Keyに専念した亜土さんは、分厚いハーモニーを出していて、奥行きが増したように感じました。特に、ブラス系の音で本田さんとハモるところは、とてもかっこよかったです。次回は、大橋さんが加わって6人がステージにあがるのではないか…と。
それにしても、このライブはメンバー全員がかっこいい!!!何を今更…と言われそうですが、このセッションで演奏される曲はメンバーそれぞれの良さが際立つように思えて、思わず「かっこい〜…」と何度もつぶやいてしまいました。ソロもいいけれど、普通のフレーズが、もう十分かっこいいんです。次回が楽しみ〜〜〜〜!!!

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この日のドラムは、ラズベリー(っていうと、iMacみたいですね)のTAMA。スネアの横にカウベルもセットされていました。こんなにベタなラテンを叩く則竹さんが聴けるのはこのライブだけ!カンカンのスネアをロールするところなんか、とってもかっこいいんですよ〜。

(kozue)


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