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全員馴染みのあるメンバーながら、亜土さんがバンマス、もとい、座長というのは初めて。きっと亜土さんのオリジナル曲が披露されるんだろうなと思いながら、そういえば、亜土さんの曲って私は1度も聴いたことがないなぁ、どんな曲なんだろう?この日のライブは事前に配られたアンケート用紙に曲目がすべて書いてあったのですが、それを見て「???」和風?フォーク風??一体どんな曲???まさに「?」がいっぱいで行ったこのライブ、ちゃーんと1曲ごとにタイトルの意味を説明してくださいましたので、その辺りも含めてレポートをお送りします。 1曲目はスカ風のリズムの、スピーディでめちゃめちゃかっこいい曲!そのサビサビなメロディにぐいぐい引っ張られてしまいました。このドラムがまたすごくかっこよかったですねえ。さびさびしいってなんだろう?と思っていたのですが、亜土さんによると「『おいがつくからおいしい』というCMがある、この曲は『サビがいっぱい出てくるからさびしい』としたかったけれど、全然寂しい曲ではないので「さびさびしい」にした」とのこと。1曲目から、こんなにかっこいい曲がでてくるなんて〜!!! 「そういう感じの曲なんですよ、わかるかなあ」という説明で始まった木曽のキューバ人、ラテンなイントロで「なるほどキューバかぁ」と納得したところにあまりにも民謡チックなAメロがでてきて会場が爆笑!(「笑うところじゃないんだけど」と指摘あり)本田さんが、ビブラートっていうよりこぶしを回していると言いたくなってしまうような吹き方をされていたのが、はまっていました。エンディングに向かって更にキューバ魂が炸裂。これはたしかに、タイトルの通りです。 間の悪い人々、これまたどう表現していいのか困っちゃうような不思議なメロディで、聴いていると脱力しそう…。「出かけようとする時やお風呂に入っている時に限って電話をかけてくるような、自分にとって間の悪い人を表現してみた」そうです(確かに、私にもそういう間の悪い電話をしてくる友達がいます(^^;) はじまりはいつも味噌は「きいてもらえばわかる」の言葉で(まさか、テーマが全部ミソで始まるんじゃぁ)と思っていると、半分は正解。本田さんがソプラノサックスで甘いメロディを奏でる素敵なロッカバラード風の曲。と思っていると、「ミソ」で始まる色々な曲がでてきます。エリック・サティの「あなたがほしい」(ずっとタイトルは知らなかったのですが、ライブ後に友人に教えてもらいました(^^))、「Close To You」(とても好きな曲なので、感激!)に果ては16ビートの「与作」まで。この「Close To You」が、またとっても素敵だったんですよ〜!本田さんのソプラノで聴けるなんて〜!バッキングのピアノもギターも甘くて私好み、シックに支えるベースもいいし、また則竹さんのシンバルワークが素敵なんです。ネタのひとつだったけど、うれしいですね。テーマ部分のメロディも美しくて、とっても気に入ってしまいました。前半のラストは、大橋さんのスペイン風なギターで始まる炎のムチャチョ。Aメロに入ると、今度はサンバ風のリズムに、キャッチーなメロディ。これは、やっぱり大橋さんのギターが素敵でした(^^) 5曲目と6曲目の間で休憩をはさんだのですが、暗転しても出てきたのは亜土さんだけで他のメンバーがでてきません。「みんな出てきませんね。じゃあ、何か弾きましょうか」とグランドピアノに向かって弾き始めたのが「ラジオ体操第一」なのでまた爆笑!体操しながら入ってくる則竹さん、もう、このライブは笑いっぱなし! メンバー紹介(おしゃべりコーナー?)は則竹さんから。「亜土さんと言えば思い出すのは「ワンダーランドクラブバンド」」(注:このバンドをご存知ない方は、「プロフィール」をご覧下さいね)。マイクを預けられた則竹さんは「…本当に一人でしゃべるの?」というので、 演奏に戻ってスイカ温泉という曲。須藤さんがよく書く「刑事モノ」のような曲なので温泉なんだそう(「○○温泉殺人事件」みたいなのをイメージしているとか)。なるほど、メロディの変わり目の雰囲気がサスペンスモノっぽいかな。ラテンのリズムの刑事モノと言ったらよいのでしょうか。 重たく跳ねたビートで始まるアンチフュージョン、前に須藤さんのライブでもやったことがあるそうなのですが、ハードな雰囲気でかっこいい!!!本田さんのSAXのフレーズがめちゃめちゃかっこいい!こういう跳ねたリズムの則竹さんのドラムっていうのが、すごく好きだったりします。 民族の祭典打ちこみのモロアフリカしてるパーカッションの音で始まり、則竹さんはちょっとしたアンサンブル状態(こういうの、お好きなのでは…?)、これも濃い曲ですねー。ラテン調の曲がいろいろ演奏されましたが、これが一番好きかなって思いました。 本編ラストはパキッとデリバリー(このタイトルの由来はなぞ)。この曲のタイトルを亜土さんがマイクにリバーブをかけて「それではお送りします曲は」という調子で言ったので、何かのオープニングとかエンディング曲とか、そういうものをイメージされたのかなという考えに支配されてしまいました(笑)というくらい、キャッチーな曲でした。 アンコールはループ物にありそうなエレピで始まるループでGO!このエレピにベースが重なってくるところが、緊張感があって、かっこよかったです。これまたスピーディな曲で、後味がスッキリという感じになったのが良かったです。リズムはラテンなんだけど、バッキングのパターンがさらっとしているからか、おしゃれな雰囲気さえ感じてしまうナンバー。 ● ● ● これを言ったら失礼かなと思いながら、ずっと感じていたのは、歌謡曲の香りがするということ。リズムがラテン系だったりかっちりしたビートを刻んでいたりするのに、上にのっているメロディは懐かしいような哀愁を帯びていて、どこか昭和40年代の雰囲気だなと(昔の歌謡曲って、リズムはマンボとかルンバだったりするんですよね)。最後の方で、亜土さんが「ムード歌謡を意識してます。ムード歌謡をバカにしちゃいけません」とおっしゃっていたので、あながち間違いではなかった様子。(多分、クレームつかないであろうと思いますので、このまま書いちゃいます(^^;)私、歌謡曲って好きなんですよね。ただ、もちろんベタベタのムード歌謡そのものっていう訳ではなくて、シャープな部分があるから、かっこいい。というわけで、このセッションの曲はものすごく好みでした。 ● ● ● この日のドラムは、基本的には野音と同じようなセッティングで、スネア2台、タムタムは2つ、フロアタムを右手に1つ、その奥にゴングバス(これは実際には叩かなかったのではないでしょうか)。シンバル類は、左手にクラッシュとスプラッシュ、右手側にクラッシュ、チャイナ(多分…)、ライド、クローズドハイハットでした。野音と同じように、元のセットのB.D.以外にもうひとつ小さなB.D.がセットされていました(どこで使っていたのかは分からなかったのですが)。 セッションでタマが使われたのは、私が知る限り今回が初めてだと思います。このライブではカリっとしたスネアの音はかっこいいし、B.D.の音も気持よかったです。 (kozue) |
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