1999.3.8(MON.)(六本木 SWEET BASIL139)

櫻井哲夫MONDAY NIGHT SESSION

櫻井哲夫(B)NORA(VO)鈴木義朗(Perc.)小野塚晃(KEY) 則竹裕之(Ds)増崎孝司(G)橋本仁(Vo. M-8から飛び入り)


1 Under the sunshine
2 YOU CAN DO IT!
3 ALISA
4 RED ZONE
5 And The Melody Still Lingers On(Night In Tunisia)(チャカ・カーン)
6 GORGEY&PORGEY(TOTO)
7 ?(アニタ・ベーカー)
8 What cha' Gonna Do For Me(チャカ・カーン)

アンコール
Sheke Your Hip
?(アレサ・フランクリン)


98年の冬にオープンしたばかりの「SWEET BASIL139」は月曜日を月代わりで一人のミュージシャンが色々なゲストを迎えてセッションをプロデュースする「MONDAY NIGHT SESSION」という企画を打ち出しています。3月はベースの櫻井哲夫さんがプロデューサーを努める5回のシリーズ、この2回目に行ってきました。

まだフュージョン系ミュージシャンの出演が少ない「SWEET BASIL139」ですが、おしゃれで開放感がある造りや、食事やお酒を楽しめるよう工夫されたメニューなどの演出の数々は心地よくて、とてもリラックスしてライブ前の時間を過ごすことができます(お陰でついついお酒が進んでしまうのですが…)。

前半はボーカルなしで櫻井さんのセッションでは馴染みのあるナンバー。テクニシャン揃い踏みという印象のメンバーで、もちろん超絶テクが続出するのですが、とってもいい感じに溶け合っていて肩の力を抜いて聴けます。 パーカッショニストがいるライブでの則竹さんのプレイはまた一味違う魅力があるように思えて、これもこの日の楽しみの1つ。終始気持ちいいグルーブを出していました。特に「You Can Do It」では鈴木義郎さんとのソロ回しがあったのですが、お互いの出す手に瞬時に反応する様子は本当にわくわくしました。則竹さんの出すフレーズは野性味たっぷりで更にどきどきです。

5曲目からはNORAさんが入ってのステージ。櫻井さんは普段のNORAさんのイメージとは違うナンバーばかりを用意されていたのですが、これがどれも素敵でした!NORAさんも「私にこの曲なの?」と思ったというTOTOもなかなかはまっていたし、アニタ・ベーカーやアレサ・フランクリンの曲、アンコールの最後に歌われたブルージーなバラードは大人のムード。
私としては「チュニジアの夜」が、とても印象に残りました。NORAさんのボーカルが深く魅惑的に響いて、小野塚さんと則竹さんのグルーブも心地よくて、うっとりしてしまいました。(今回はチャカ・カーンバージョンでカバーしたそうです。是非、聴いてみなければ!)

アンコールでは、ベースを持った櫻井さんが2階席から1階席へのびる階段を利用して、客席を練り歩く演出があったりして、このベースソロがまた大迫力で客席からは歓声があがりまくっていました。(櫻井さんのベースソロを見つめる則竹さんも「すごいなあ…」の表情)テクニックもさることながら、櫻井さんってステージの左右を歩いたり軽くターンをするといったちょっとした動きにも華を感じさせられるのが印象的でした。

ライブ全体の印象は、演奏はすごくはじけているのに、大人の雰囲気を感られて、お店の雰囲気と選曲によるものなのかな?と思うのですが、とても気持ちよく音に空気に酔えるライブでした。

この日のドラムセットは、茶のソナーで、左手と右手の両方に大きなタムをセットしていました。 スネアは少しピッチが高めのものを1つ。「RED ZONE」「You Can Do It」では叩きまくりだったり、ボーカル曲ではシンプルだけど挑むようなフレーズを出してきたりして、短い時間の中にも凝縮されたプレイを堪能できました。則竹さんがとてもリラックスした笑顔で1曲1曲を楽しんでいる様子なのも印象的でした。

(Kozue)


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