1999.1.23(Sat.)(渋谷ON AIR EAST)

Soul Bossa Trio LIVE "Nature Vision"

Soul Bossa Trio:ゴンザレス鈴木(per),松本俊行(key),松本浩一(DJ)
則竹裕之(Ds),本田雅人(Sax),MINAKO OBATA(Vo),清水興(B),畠山美由紀(Vo),関じゅんじろう(G)他


おととしあたりからSoul Bossa Trioのライブに出演するようになった則竹さん、今回も本田さんと供に参加です。
とっても楽しくて楽しくて、勢いのあるライブでした(^^)

「トリオ」という名前ながらステージには次から次へとミュージシャンがでてきます。
ヴォーカルの美由紀さんは、奥行きのある声で、ライブで聴いたらもっと素敵でした 。そして、もうお一方、MINAKO OBATAさん。歌もルックスもワイルドでかっこいい迫力のお姉様でした(ゴンザレスさんも最初は怖そうな人!と思ったとか・・)バラードが1曲あったのですが、これがまたしっとりと深〜く染みこむような声で素敵でした。
そしてHIP-HOP系の男女2人のユニット「Small Circle of Friends」、彼らのナンバーも2曲ほど演奏されました。ラップはちょっと苦手な私も、彼らの曲はとてもポップでメロディアスで抵抗なく楽しめました!こういう曲では則竹さんはどんな表情で叩くんだろう?と思っていたら、終始ニコニコ(^^) ジャンルに拘らず楽しんでいるんですね。
更に後半、黒人ラッパー氏も登場(アンコールでは彼のかわいい坊やも登場!とっても小さいのにしっかりステップを踏む様子がかわいくて、本田さんも思わずにっこりしてました)
これだけいろんなミュージシャンが集まっていると客層も幅広くて、 高校生くらいの女の子が踊りまくっていたり、渋谷が似合う若者(爆)もいるし、JA ZZ-FUSIONファン(自分もですが)と見える20代後半〜30代の人ありという様子。

MCをほとんどいれずに曲をどんどん出すスタイルだったのですが、聴いている側も勢いが途切れなくって「次はどの曲がでてくるんだろう」とワクワク!
演奏している側も聴く側も楽しい空気で、この素敵なムードを作り上げていたのはやはりゴンザレス鈴木さん。Perc.として位置しながら、シェイカー片手にステージを走りまわり、出演者も観客も盛り上げまくり、次のソロやエンディングの指示を出したりで、ステージ上でもプロデューサーとしての役割が大きいのかなと思えました。それがとっても楽しそうに走り回っていらっしゃるので、、聴く側も本当に楽しめるんですね!数少ないMCもとっても楽しくて、ご自身のラジオ番組「JAZZY NIGHT」ではプロのDJバリの端正な語り口という印象だったので「こんなに楽しい人だなんて〜!」とびっくり!

曲は最新アルバム「Nature Vision」とひとつ前の「In Native」からの選曲が多かったように思います(この2枚しか聴いていない私でもほとんど知っている曲だったので…)
1曲目に、個人的に則竹さんのドラムがはまると思っていた「Rain Flow」がでてきたので、頭から大興奮(爆)!ちょっと重くてタイトなところがやっぱり似合う!と勝手に納得しました(^^; シンプルなパターンを曲の雰囲気を感じながら叩いているような表情が印象的でした。
「Word of Love」「Beaty and Beast」のラテンのパターンもPerc.とのアンサンブルが気持ちよく感じました。 ラストに「RIO」、アンコールに「Touch and Go」「Hey!Pocky a-way」とノリがいい曲(どれも大好き!)が続いたので踊りまくってしまいました。「Hey!Pocky a-way」は更に歌えて楽しかった〜(^^)

則竹さんは終始シンプルなドラミングで、パーカッションが入っているからか、タムをまわすことは少なくて、シンバルとスネアを中心に、全体のバランスを考えつつも楽しんでいらっしゃるように感じました。手数が多くてびしびし叩くのもいいけど、こういうシンプルに叩いてアンサンブルを楽しむという感じもやっぱりいいなぁと思いました。

ライブで本田さんのプレイを聴くのは久々!フルートとソプラノ、アルト、テナーと3つのSAXを持ち替えてのプレイ、本田さんのフルートはすごーく楽しみに聴きにいったので、2曲ほど聴けて満足でした。やっぱり本田さんの楽器の構え方って、とてもきれいで惚れ惚れとしますね・・・。
本田さんがソロとった曲では、本田さんに視線を向けて、手数を増やしてあおりまくる則竹さん、久々にこの状態を見ました!

「昔のアルバムではドラム叩いてたんです」というゴンザレス鈴木氏が1曲だけ 則竹さんのセットでドラムを叩く場面があって、則竹さんはすぐ横のsyn.の後ろで手拍子をとっていたのですが、会場の人や他のメンバーは4拍子の2,4拍目で手拍子を打つのに、則竹さんは2拍目と、3拍目の裏と4拍目で「パン、パ・パン」っていう風にとっていたんです。これはスネアのパターンがこうなっているのかな?こういうところにもドラマー印をいれてる則竹さんでした(^^)
そして、則竹さんがとってもとっても楽しそうにプレイしていらしたのが印象的でした。会場の空気をそのまま受け止めたような笑顔で、見ている方も楽しくなってしまいます。
気のせいか、Perc.が入っている時の則竹さんは、いつも嬉しそうに叩いていらっしゃるように思います。

最後に、この日の特筆ものなのだったのがドラムセット!新しい太鼓を使っていました!タムタム2つをラックで固定し、右手側にフロアタム1つで従来の白いソナーと構成は似ていますが、タムタムの胴がやや深いように見えました(見た目なので、実際はわかりませんが)。色は白なのですが、則竹さんには珍しく光る素材が入った仕上げで、照明にあたるととってもきれいでした。スネアはメインにソナーの金属胴のもの、サイドに茶のピッコロをセット。シンバルは左にクラッシュが1枚、右にライドを低めにセット、チャイナとクラッシュはちょっと高め、いつもは顔の前あたりにセットすることが多いスプラッシュがもこちらにセットされていました。

(Kozue)


TOP | SCHEDULE | LIVE WORKS | DATA BOX | LINK | MESSAGE BOARD