1999.1.9(Sat.)(吉祥寺シルバーエレファント)

道下和彦PRESENTS 『THE TRIO』

道下和彦(G)永井敏己(B)則竹裕之(Ds)


1 Bonanza
2 Pinky
3 Power Job
4 Twilight Sleep
5 Into The Shufll
6 Cloudia
7 Bumpin'
8 Tukino Tategoto
9 The Thief
10 Spice Love
アンコール(曲目不明)

M-1はちょっとサンバ風のリズムにやや切なげなコード進行が素敵な曲。今回はイントロでギターのアコースティックなメロディにシンバルが丁寧にバッキングを加えてくるのが印象に残りました。 M-2はシャッフル系のリズムの上をベースが奏でるメロディがちょっと怪しげな雰囲気。 続く2曲はは永井さんのオリジナル、M-4は6/8の滑らかなベースのメロディが印象的。8分音符系から4分音符系に変わるキメが入るのが耳に残ります。

ここでMC。M-5が非常に難しい曲であるということから、「なぜ難しい曲を書いてしまうのか」という話題に。「別に難しい曲を作ろうと思って書くわけじゃないんだけど・・・」と道下さん。永井さんは「ベースの運指の練習用に使っていた曲からバンド用の曲に発展させてしまったら、難しい曲になってしまった」。逆に、音程のない楽器を演奏しているドラマーの方がメロディアスな曲を書いたりするという話で、「でも、ヴィニー・カリウタだけは、訳わからなかった。『ドラマーでも難しいの書けるんだぞ』ってことなのかな」
「彼の場合は根がああいう人なんじゃ・・・」と則竹さん。 「僕、すっごい近くでヴィニーのステージみたことあるんですよ(^^)(すごくうれしそう)」と、しばしヴィニー他ドラマーの話に。
そのM-5は、このトリオでよく演奏される曲。私も大好きです、とってもテンションが高くなってしまうんだな〜。
前日のリハーサルで突如アレンジを変更したそうで、前に聴いたのとはずいぶん違うヘビーな雰囲気になっていました。(この曲の最後に則竹さんがカウントを入れる部分があって、これがめちゃめちゃかっこいい!!!)

2nd Setに入って1曲目のM-6は、前回のライブでも聴きた時はちょっとわかりにくい曲だったのですが、少しずつアレンジが変わって、いい雰囲気になっているように感じました。特に、ギターのアコースティックなイントロが加わっていたことが曲全体にいい感じで影響していたように思いました。
M-7もこのセッションの定番、5拍子のベースのリズムがとても耳に残ります。

ここで長めのMC。お正月をどんな風に過ごしたかという話題になりました。
永井さん:毎年恒例で家族で全国を飲み歩くそう。
道下さん:ひたすら寝ているのだそうです。子供の頃テレビっ子だった道下さんにとって年末年始はテレビが面白くなる時期だったのが、今はその楽しみがなくなってきてしまって、なんとなく年越しをしてしまうので正月気分が出ないのだそうです。
則竹さん:こちらも典型的な寝正月をしていたそうです(年末はずーっとライブだったので、お疲れなんでしょうね)。則竹家ではお正月は家族で賭けトランプをするのが恒例だったのが、ここ数年はお子さんが小さいので「ルールがわからないから、かわいそうでやらなくなってしまった」ので、お正月気分を味わえないとか。
賭けトランプの話から、「関西人って、賭け事に対する執着がすごいよなぁ」と道下さん。ちなみに、一度スクェアの楽屋でトランプをしたことがあるそうなのですが、その結果がその日の演奏に響いてしまったそうです(則竹さんは勝ちまくったそうです(^^;)

M-8,9は道下さんがプラネタリウムのサウンドトラックとして書いた曲。M-8はEsメジャーのロマンティックなメロディに、ベースとドラムは細かいパターンを繊細に合わせます。M-9はスウィングのリズムの上をギターが滑らかに自由に歌っているのが心地よかったです。(この2曲は道下さんの「ぬすまれた月」で聴けます)
M-10は永井さんのスピーディでエキサイティングな曲。この曲はドラムがとってもかっこいいんです(^^)ドラムソロのイントロではじまり、ライドシンバルで4分をキープしつつ、左足は2-3のクラーベ、左手がスネアとH.H.を叩きまくりで、本当にかっこいい!ベースソロでは複雑なメロディなを永井さんはさらっと奏でます。 終盤の少し長めのドラムソロでは、途中テンポを緩めつつ叩きまくり!リムとタムを交互に叩くパターンがたくさん散りばめられていたような…。このライブハウスは天井部分が鏡張りになっているので、目と耳の両方で堪能できました(^^)則竹さんは今年初ライブだったということで気合が漲っていたように感じました。(これだけ気合の入ったソロを聴かせてもらえたということは、今年も則竹さんの活躍が期待できますね!(^^))
アンコールはポップなメロディが素敵なサンバ。道下さんのラテン系の曲は、柔らかいメbロディと優しいギターの音色で、聴いていると肩の力がどんどん抜けていって、とってもリラックスできるので、大好き!

この日のドラムセットは、白のソナーで、タムタム2つをスタンドで固定し、右にフロアタムが1つ。スネアは金属銅のものが1つでサイドスネアはなし。シンバルは右手側タムタムと同じくらいの高さにライド、クラッシュと2枚重ねのシンバル(上はチャイナでした)の計3枚、左手側はクラッシュが1枚、タム2つのあたりにスプラッシュが1枚という構成。(12月の大福セッションとほぼ同じみたいですね)

ここのライブハウスは、前述の天井の鏡でドラムを上アングルからも見れるという、とてもおいしい作りになっています。ドラマーの方には特にお薦め!
「久々のシルバーエレファントのライブはとても楽しかったので、またここでやりたい」と道下さんが最後におっしゃっていましたので、ぜひ足を運んでみてくださいね。


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