1998.5.23(Sat.)
T-SQUARE 20th Anniversary Concert Tour 「GRAVITY」
(伊勢原市民文化会館)


  1. DOWN TO EARTH
  2. SAILING THE OCEAN
  3. Ms.BRASING
  4. THE FOREST HOUSE
  5. UNEXPECTED LOVER
  6. AWAY FROM HOME
  7. CAPE LIGHT
  8. 'CAUSE
  9. ONE STEP BEYOND
  10. DRUM & BASS DUO
  11. EXPLORER
  12. RISE
  13. THE SEVEN WONDER
  14. KNIGHT'S SONG
  15. RADIOS STAR
    (アンコール)
  16. PRAISE
  17. TRUTH
  18. ALL ABOUT YOU

   新生T-スクェアの全国ツアー初日は、神奈川県伊勢原市からスタートしました。   ホールのキャパの1/3ちょっとくらいの入りですが、そんなことは構わず、メンバー   はとても元気な暖かい演奏を聴かせてくれました。    今回の配置は、前列に安藤さん、宮崎さん、少し下がった中列に須藤さん、後列左   に難波さん、則竹さんが向かって右という配置です。ここで注目されるのはステージ   にあったグランドピアノ。そういえば、キーボードのセッティングはとてもすっきり   としています(4台を左右に2台ずつ、「への字型」にセット)。   注目の則竹さんのセットは、ここの所あまり大きな変化はありません。   タムタムがやや左寄り3つ、フロアタムは私の位置からでは1つしか確認できません   でした。シンバル類は右にクラッシュが2枚とライドシンバルが低めに入っています、   左にも2枚セットされていました。スネアはメインの種類は確認できませんでしたが、   サイドスネアとして茶のピッコロスネアがセットされています(「The Forest House」   のマーチングのリズムはこちらを叩いていました)。「Away From Home」では、   思った通りライドシンバルを替えていました。   注:「Away From Home」は仮タイトルが「メセニー」とついていたというほど、Pat     Methenyを思わせるナンバー。「ドラムマガジン」のインタビューで則竹さんは     この曲で「スクェアでは使う機会がなかった」パイステ・トラディショナルの     ライドシンバルを使ったと言っています。このシンバルはメセニーグループの     ドラマー、ポール・ワーティコを思わせる繊細な音色が印象的。     ちなみに、ワーティコもパイステを使用しており、このトラディショナルシリーズ     については制作段階でアイデアを出しているのだそうです     (実は、最近知りました(^^;)      則竹さんは、終始楽しげな表情でのドラミング(^^)。MCで会場に御家族が見にきている   という話が出ていましたので、家族に喜んでもらえるのがとても嬉しいと言っている   則竹さんのことですから、俄然調子が良かったのかもしれませんね。   MCでは1〜2月のレコーディング中のエピソードなどが話題になっていましたが、その   頃はちょうど長野オリンピックの最中。則竹さんがフィギュアスケートのファンだと   いう話もでていました(^^)   メンバーチェンジ後だったので、『GRAVITY』のナンバーが中心でしたが、「Radio Star」   など懐かしめのナンバーもでていて、なかなか嬉しいものがありました。   ツアー恒例の「ならでは企画」がなくなってしまったのはちょっと残念ですね。   則竹さんの曲「The Forest House」では難波さんはグランドピアノでゆったりした   表情のプレイです(シンセのパートはシーケンサーで流していました。イントロだけは   宮崎さんが、ご自分の側にセットされた小さなシンセを弾く場面も!)   この曲は、個人的に『GRAVITY』のなかで一番好きな曲で、生で聴くのを楽しみに   していたので、生ピアノというおまけつきでとっても嬉しかったです。   則竹さんは、曲の世界に入りこんでいくような切なげな表情で、柔らかく歌うような   ドラミング、でもスネアやシンバルの芯のある音は一つ一つ胸をつくように響いていま   した。   DRUM&BASSのDUOは、前半はドラムを、後半はベースをフューチャーしたプレイで、   そのまま「Explorer」に繋げます。   激しく叩きまくる則竹さん、この日のソロは超絶技巧で叩きまくりつつ、大きな流れが   感じられました。須藤さんもしっかりからんできます。その須藤さん、ご自分の番になると   たまらず(?)前の方に飛び出しますが、コードの長さがぎりぎり!ステージの上を左右   に動くうちに、ついに外れてしまいましたが、そこは須藤さん、しっかりパフォーマンス   で切り抜けました。   (袖で心配そうに見ていた難波さんが、今にも飛び出しそうでした)   全体に打ち込みの音が多く、則竹さんは今までよりもヘッドフォンを着けてのプレイ   が増えていました。クリックを聞きながらも歌うような則竹さんのプレイはさすが   なのですが、あれだけ長くヘッドフォンをしているのは辛くないのだろうか、と   気にもなりました。   全体の印象は、これからこのメンバーでツアーを回っていくという意気込みが感じら   れるような、温かいサウンドでした。それに、4月の「Farewell & Welcome Live」では   固い表情だった宮崎さんが、かなり落ち着いていたので、ほっとしました。   演奏が終わって肩を組んで袖に向かっていく則竹さんと難波さん。「ドラムマガジン」   のインタビューで則竹さんは難波さんのことを「お兄さんのような存在」と言っている   のが頭にあったので、何かほのぼのとした気持ちになりました。   (Kozue)

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