京都にあるライブスポット・ラグ。ここで10月16〜18日の間是方博邦3daysが行われました。その中日である17日に、KORENANOSのライブがありました。立ち見がそこそこ出るほどの盛況ぶり。KORENANOSが京都ラグでやるのは初めてのことだけど、それぞれのメンバーのファンが期待して集まってきているせいだと思います。
わかる範囲内で機材を書いてみますと。
是方さん・・・紫の是方モデル、オールドのストラト、アコースティックギター。(アンコールのみ 使用)
難波さん・・・KORGとXG-2しかわからなかったです。
須藤さん・・・須藤モデルのムーンの赤、木目のフレットレス。
則竹さん・・・シンバルが客席側から見て左に3つ、右にひとつ、顔の前に小さいのがひとつ。 左のシンバル類の、前から1つめと2つめの間にリボンクラッシャーらしきものと その下にカウベル。
そしてはじまったのは。
1:マリアンナス(是方博邦「MR.MOON」収録・廃盤)
ロック調の曲。すでにみなさん楽しそうに弾いています。
2:イーグル(新曲らしい)
難波さんによるアコーディオンの音から始まる、ちょっとミディアムな曲。 でもハードな感じの曲でした。
そしてMCへ。是方さんのご挨拶から。
是「(自分と難波さんをさして)野獣、2分の1っ、(則竹さんと須藤さんをさして)スクェア、 5分の2っ(笑)でもこの(これなのすの)感じってスクェアとも野獣とも違いますよね。 こっちの方が品があるというか(笑)」
3:アリス(野獣王国「POWER JUNGLE」収録)
「アリス」という名前とは裏腹にハードなロック調の曲。今回思ったのはどの曲もロック調なの である。是方さんの曲がほとんどだったせいもあると思いますが。
4:新曲C
これまたロック調で、タムがドコドコと鳴っているのが特徴的でした。 「メンバー紹介します!!」と是方さん。 *須藤さん*
実はラグは初めてとのこと。是方さんや則竹さんから「ラグはいいよ」と聞かされていて 楽しみにしていたようです。11月に発売になるソロアルバム(「みなさんのおかげです」) の宣伝をされていました。 *則竹さん*
普段は標準語をしゃべるのですが、同じ関西人である是方さんとしゃべるときは関西弁イント ネーションになるのです。
「京都が好きです。ラグも好きです」という則竹さんに対し、是方さんが「今日ここにいる 女性の方は?」と聞き、「大好きです〜。って何を言わせるんですかっ」とひたすら照れる 則竹さんでした。 *難波さん*
難波さんと則竹さんは根っからの鉄道ファンなのですが、先日岐阜で行われたKORENA NOSのライブの打ち上げの際も、その話題で盛り上がっていたそうです。そこで則竹さんは、 「是方さん、僕明日の東名高速バスキャンセルして、飯田線の各駅停車で帰ります!」と言った そうです(^^;)そして、長野新幹線が開通する代わりに廃線となる碓氷峠へ二人で行きたい、 という話になったのです。則竹さんはArtists Villageがあったのですが、代わりの先生を呼ん で休んでまで行きたかったようですが、代わりの先生は呼べなくて断念されたそうです。 その後難波さんはサポートをしているバンド・レッドウォリアーズのメンバーと共に碓氷峠へ 行った話や、そのレッドウォリアーズのライブ打ち上げの会場でカシオペアも打ち上げをやって いて、向谷実氏と盛り上がり、後日「トレインシミュレータ」(向谷さん手がけるゲームソフト) が自宅に送られてきた話、とか則竹さんと電話で話していたら「僕も碓氷峠行きたかったですよー。 でも飯田線も良かったですよ」なんて則竹さんが語っていた、など面白い話で会場爆笑でした。 (この話は、今は廃刊になってしまった雑誌「MacUser」の難波さんの連載にも載っていました) *是方さん*
杉山清貴さんのサポートを今年からやっているそうですが、ファンクラブの集いがハワイで行わ れたそうです。それにも是方さんは参加されたそうですが、そのハワイの夜空に浮かぶ満月が、 とてもきれいだったそうです。それを見る前に作られたそうですが、そんな景色にあうような感じ の曲、という説明のあと、演奏されたのは…。
5:曲名不明
幻想的な難波さんのシンセソロから始まるバラードナンバー。たしかに月の青白い光の感じが うかがえる曲。切なく歌うギターに思わず涙しました。最後にシンバルがマレットで震えるように 鳴ったのが感動モノでした。 「難波さんの曲と言えば”ディメンショントラベラー”なんですが、今回はそれではなくて」という 是方さんの説明があって次の曲へ。
6:薔薇と科学
クラシック調プログレといった感じの変拍子の曲。リズムを取るのが難しい(笑)やたら早く 動くベースの指使いに思わず目がいってしまいました。
7:PINK WOLF(野獣王国「POWER JUNGLE」収録)
ヘビーな曲調。それでもって壮大なイメージが浮かぶ曲。男っぽさを感じてしまいました。 是方「次は須藤君が、KORENANOSの為に書いてくれた曲です!決してスクェアでボツになった曲では ありません!(爆)」
須藤「絶対違いますっ!(笑)曲ってきっかけがないと書けないんですけど、今回KORENANOSのため に書いてみないかって言われて、書きました。」
8:振り逃げ
べきばきと動くベースラインから始まるテンポのいい曲。途中、則竹さんのドラムソロ。 はじめはリズムを刻みつつ、だんだん様々なフレーズを打ち出していきます。楽器の音がストレ ートに響いてきます。後半の方では千手観音ぶりを発揮するかのごとく叩きまくりで、最後に だかだんっ!と決めて拍手喝采!!そしてベースソロ。はじめはドラムと一緒に弾いていく。 そしてドラムの音がやんでベースのみでばちばちと弾いていきます。渋い、渋すぎる。終わりの 方になってまたドラムとからみ合い、「さすが長年のコンビ!」と是方さんが絶賛するほどの 見事なコンビネーション!!ベースソロのあと、また全員による演奏となり、非常にエキサイト したのでした。
9:グラスホッパー・シャッフル
最後の最後、ということでもうお客さんもメンバーも大盛り上がり。須藤さんの所へ是方さんが いって弾いていたけど、とうとう須藤さんと是方さんは客席へ乱入!!立ち見のお客さんのところ まで行って弾く二人。須藤さんはバーカウンターの上で弾きまくるわ、是方さんはステージが全然 見えない奥の方の客席まで入り込むわ、挙げ句の果てに客席の真ん中で二人で向かい合って互いの 楽器も弾きまくり!!ステージから動けない則竹さんも難波さんもとっても楽しそうに演奏を続け ていた。そして、須藤さんと是方さんがようやくステージに戻り、則竹さんが高々とスティックを あげて全員で決めました。 「ありがとーーーーっっ!!」と是方さんが言い、一旦メンバーはステージを去る。
しかしすぐにアンコールを求める拍手が。それにこたえてメンバーがステージへ戻る。
そこへ「エロ方さーんっ」という野太いかけ声が(笑)「え、誰?誰のこと?」と是方さんと 難波さんがきょろきょろし、是方さんが「こいつや!」と指したのは則竹さん・・・(爆) しかし則竹さんはセッティングに集中していて反応ナシ(^^;)
是方さんがマイクに向かって「あー、ああー」と言うものの、マイクの音が入っていない。 ギターは鳴るのに。なかなか直らないマイクを見て「これから修理をお見せします」と難波さん。 しかしすぐに直ったのだった。
そのマイクは、ギターボコーダー。ギターボコーダーで何か文句を言う是方さんだけど、何を言って るのかわからない(^^;)最後に「あ・り・が・と」とボコーダーを通した声で言って始まるのは・・・。
ENC.1 「AGUA DE BEBER」(アントニオ・カルロス・ジョビン)
「ぱやぱや、ぱっぱやぱ」というギターボコーダーのメロディがとっても耳に残るボサノヴァ調の 曲。 そして、一人ずつメンバーを紹介し、ステージを去っていくメンバー。
それでもやまないアンコール。それにこたえてひとり是方さんが登場。アコースティックギター を取り出して、イスに座る是方さん。
ENC.2 Sing (カーペンターズ)
カーペンターズの名曲、Singです。。とってもきれいなメロディを程良く崩しながらの演奏に、 盛り上がりのあとの清涼剤のような印象を受けました。 セッションから生まれたバンドとはいえ、独自の世界がすでにできあがっていると思いました。 メンバーひとりひとりが本当に楽しそうに演奏している姿にこっちまでうれしくなってしまい、 ライブ中ずーっと笑顔で聴くことができました。 (ARARE)
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