旅行ネタ

なにわ紀行 2002・8.11



今回の目的は何かというと、実をいうと18日に行われるサマーソニック2002(正確にはガンズ・アンド・ローゼス目当て)@ワールド・トレード・センター・オープン・エアー・スタジアムを見るための下見の必要を感じたからなんです。
「わざわざ下見の為だけに大阪まで行ってきたのか!」と言われそうですが、今度のコンサート会場は海寄りで地理がよく分からないし、前日は香港(初海外旅行)だし、翌日から仕事だし、相手はアクセルだし・・・・・(笑)。何時に始まって何時に終わるかわからないし・・・・・(笑)。
それと何日か前に知ったスパワールドに行ってみたいなあと思いまして。

なんだかんだ言って出発のタイミングがずれて、近鉄特急に乗って結局例のごとく12時頃に難波に着くことに。昼食を食べようと船場自由軒を目指すがその前に「千日前(正確には難波)の自由軒跡地がどうなってるか見てみよう。」と思い、近くを適当に歩いていたら、

「あれ?まだ自由軒、ここにあるじゃないの!?」

「だったらここで食うかあ?」と思ったんですが、時間帯が時間帯なのでやはりいつ順番が回ってくるかわからずに結局行列から離れました。
次に法善寺横丁だったかの「喝鈍」を目指すが、どうも法善寺横丁と宗右衛門町を勘違いしたみたいで迷う。「ミナミは適当に歩いていれば何故か目的地に着ける」という自負があったんですが、ついにそれが破られましたね。
でも歩いてたらランチもやってるトルコ料理の店を見つけて、今まで入ったことが無かったから(多分)入ってみる。ハンバーグみたいな料理を注文するが、その前に出てきたスープがハーブというかミント系の味。料理にミントが入ってたりチョコレートに入ってたりするのはあまり好きではないんだが、このスープは結構いけてました。

店を出た時点でスパワールドが大阪のどの辺にあるのかはわかっておらず、どこでどのタイミングで訊こうかと思っていたら、すれ違う人の持ってるうちわに水着姿の女の子が写ってるのを発見。ピンと来たのでよく見てみるとやはり巨乳タレントの小向美奈子ではないか!思えば何日か前にスパワールドの存在を知ったのも、スポーツ新聞に載ってた「小向美奈子がスパワールドに来た」という記事だった。「きっとうちわに場所も書いてあるに違いない!」と思い、実はその人にうちわを見せてもらおうかと思ったのだが(笑)、まあ、その場はぐっと堪える。そしてしばらくするとそのうちわを持っている人の数が増えてきて、しかも向こう側から来る人達の群れに多く見受けられたので、「この人波を逆行すればうちわの配布場所がわかるかもしれない。」と思い、小向美奈子を・・・いや、うちわを求めその人の群れを辿って行く。
そしたらやがて高島屋が見えてきたので、「きっと高島屋前で配ってるんだろう。」と思ってたら案の定そうだったので配ってる人から無事小向美奈子を・・・・・いや、うちわをゲットし、スパワールドの場所も確認できたところで、とりあえずコンサート会場の下見に向かう。

難波からトレードセンター前へは住之江公園乗換えでニュートラムに乗るルートと阿波座乗換えで行くルートがあるのだが、寝てしまって阿波座を通過するのを避けるのとニュートラムに乗ってみたいというのがあったので、住之江公園経由で行くことにした。この場合四つ橋線に乗るのだが、四つ橋線の難波駅の乗り場は実は他の難波駅から離れており、いったん地上に出て更にしばらく歩かなければならないのである。だから炎天下の地上をさっきもらった小向美奈子のうちわで仰ぎながら四つ橋線の列車に乗る。

 住之江公園で乗り換えて「ああ、これがやすきよの漫才にも出てきた住之江競艇場かあ。」と思いながらニュートラムに乗る。天保山とか水族館に行ったことなかったので大阪の港町とかウォーターフロントとかのイメージが今までなかったんだが(小学生の頃は大阪府は日本一狭い都道府県と教えられたのに、埋め立てまくっていつのまにか香川県よりデカくなったぐらいですしね。)、「なるほど、港湾地域の風景だなあ。」と思いながらトレードセンターに着く。 で、改札を通りぬけようとしたら、駅員に呼び止められる。難波からの料金は(路線図の)料金表には480円とあるが、それは阿波座乗換えの場合で、住之江公園乗り換えだと520円になるとの事。「え!」と思ったんだが、駅員さんは「これからわかってくれたらええんや。」と言ってくれて事無きを得る。

 降りてみると渡り廊下があって道路の向こう側の大きな空き地でイベントをやっていた。どうもハモネプの予選をここでやってるらしい。そしてどうもその隣がワールド・トレード・センター・コスモ・タワー(中国語で宇宙大厦)で、その大きな空き地自体が1週間後にサマーソニックの行われるオープン・エアー・スタジアムらしかった。「ここもワールド・トレード・センターって言うのか〜〜。ここへ飛行機が突っ込んだのか〜〜(危)。」「1週間前にもイベントをやってるのか〜〜。大丈夫なのか?」と思いつつ、駅側の建物へ。

 といってもここも、アジア・トレード・センターと言うんだそうだ。ビルの中は、全部を見てきた訳でないので駅の近くの階は、ということになるのだが、料理等の店がいっぱいでなかなか楽しそうだ。日曜ということで人もいっぱい来ていた。その中の本以外にもいろいろ置いてある本屋に入って、幸い置いてあったBurrn!で会場・問い合わせ電話番号を確認して、更にワールド・トレード・センターの広いロビーで受付嬢に「この隣にある空き地が、来週サマーソニックがあるオープン・エアー・スタジアムですか?」と聞き(ガンズ・アンド・ローゼスは日曜日かどうかまでは知らなかった。)、更に主催者側に電話して開場時刻やガンズ開演(予定)時刻や、最寄り駅はコスモスクエアのほうが乗換等交通の便がよく料金も安いことも聞いて、トレードセンター前をあとにした。実はコスモスクエア駅はトレードセンター前駅から見えるぐらいのところにあるんだが・・・・・・・・。

 今度は弁天町乗換で大阪環状線に乗る。東京の環状線は山手線の電車しか来ないけど、大阪の環状線にはいろいろな路線の列車が来ます。京都辺りから紀伊半島最南端を通過して新宮まで行く列車もあるらしいから、そうなるとやっぱり環状線上を走ることになるんだろうなあ。そして小向美奈子のうちわで確認した新今宮駅で降りてみる。駅前に絶叫マシーンもあるフェスティバルゲートという建物があるんだが、どうも「スパワールド」の文字は見当たらない。だから駅の近くをちょっとうろうろするんだが、結局そのフェスティバルゲートの向こう隣にスパワールドがあることがわかり、中に入って今までかいた汗を洗い流すことに。フェスティバルゲートがある分、ちょっと紛らわしいですね。フェスティバルゲート付近をうろついていれば良かったんだろうけど、案内表示板がもうちょっとあるといいですね。

 入場はカード制になっていてカードを差し込んでゲートを通過する。世界の温泉が楽しめるという触れ込みだったので、色々な効能のお風呂があるのかと思って来たんだが、実際はその場所で発見された温泉の湯があるだけで効能は一つだけ。内装がアジア風とヨーロッパ風に分かれていて1ヶ月単位でそれが男湯になったり女湯になったりするんだそうだ。今回はヨーロッパ風に入ったのだが、「世界の温泉」というのは、まあ、その中が更にフランス風とかスペイン風とかになっていてハーブ湯(これなんかは他のと効能が違ってくる)があったりフィンランド風なんかは当然サウナになっている、ということなのである(ちなみに「フィンランド」と現地語の「スオミ」という言葉の由来も書かれていてどちらも「湖沼の国」という意味だそうだ。フランスの元となったフランクは投槍という意味なんだそうだ)。

 とりあえず途中赤いオレンジジュースを飲みながらも、そこにあったお風呂にはほとんど入って、更にフィンランドサウナ以外に塩サウナというのもあったので、ちょっと脂肪のついたおなかとか痒いところにすり込むように塗りつけてシャワーを浴びたりして、お風呂場から出た。
 その後は銭湯なんかでやるようにコーヒー牛乳を飲んだり、機械式の足裏マッサージに挑戦したりしたんだが(ツボを刺激するというより横一線を1度に押さえつけるという方式だったと思う)、マッサージコーナーの案内を見ていたら他のところではあまり見掛けないフェイシャル・マッサージもあることを発見。元が不細工でしかも笑顔が醜い、私の顔の表情筋をほぐしてちょっとでもいい顔にならないかなあと思って15分1500円を払って(そうだったと思う)、やってもらいました。結果?そりゃア、気持ち良かったよ(笑)!
 あんまり健康センター自体は行ったことないんですがゲームセンターとか食堂も色々あって、しかも何階にも分かれていて楽しそうなところでした。深夜料金を払って仮眠する前提で一度来てみたいとも思いました。

3時間弱のスパワールドでの滞在を終え、「さあ、新大阪のカプセルホテル事情を探りに行こうか。」と思って店を出てふと右を見たら、
なんとすぐそこに通天閣がそびえてる!

昔、有楽町駅を降りたら、「銀座」「日比谷」「数寄屋橋」という知ってる地名が立て続けに目に飛び込んできてびっくりしたことがあったが、やはり都会って意外な名所が隣り合ってたりするもんですね。「こんな近くにあるんだったら、せっかくの機会だし行ったこともないから行ってみよう。」と思って、新今宮駅を後回しにして通天閣に向かうことにしました。
スパワールドから通天閣までは、ジャンジャン横丁ではないのですが、ふぐのづぼらやがあったり,その系列の韓国ヴァージョンみたいな店があったり,大阪名物の串カツ店があったり(テレビで見たときより店が綺麗だったな〜〜。ソースの付け方とかうるさいのかな〜〜?)、決して地味ではないですね。ただし道の真ん中を通っていたら、後ろから怖そうなお兄さんにクラクションを鳴らされました(笑)。
「オーロラ輝子」でも有名な演歌のライヴハウスを左手に見ながら、素朴な感じの入り口へ。600円払って、円柱型のエレベーターに乗って、窓口で通天閣のペーパークラフトの紙をもらって展望台へ。
チンチン電車や天王寺辺りの風景は見えるんだけど、キタやミナミの繁華街がよく見えませんね、って当然か、たくさんのビルに遮られてるわけだから。それにキタの街はこちら側から見てミナミより更に向こうだしな〜〜。ビルがいっぱい建ってる大都会では都会の喧騒とか賑わいはかえって見られませんね。逆に西の方の海側は見れて綺麗。
ビリケンさんもいました。そのそばには「THE GOD OF THINGS AS THEY OUGHT TO BE」という文字があって、ん〜〜、なんていう意味かな〜〜、「有るべき姿通りの物事・事柄の神」「本来あるべき姿通りになっている、ありとあらゆる存在のための神」「本来の存在通りに存在するありとあらゆるモノのための神」・・・・・誰か意訳してください(笑)。作ったのはアメリカの女の人です。キリスト教という一神教の人が(たぶん)、自分で「神」を作って、しかも偶像にしてもいいんだろうかとも思いましたが、帰ってから調べたらその人自身はキャラクターを作っただけで日本に入ってから「神様」になったということみたいです(じゃああの英文は誰が考えたのかという新たな疑問が)。ちゃんと足の裏を触ってお祈りしてきましたけどね。
ちなみに通天閣は外装の照明で天気予報がわかるんだそうです。

展望台を降りて、なぜか置いてある卓球台のそばを通って(当然卓球もいくらか払えばできます。素朴なシチュエーションです)、さっきの通りのづぼらやに行きました。3店ぐらい系列店が密集していたんですが、1000円のふぐ寿司盛り合わせを食べれる店にしました。そこの店内はわりと普通の飲み屋というか食堂みたいな感じですね、ミナミの店みたいに「宴会やれますよ〜〜〜〜〜!」という感じではなくて。そんな店内で皆さん、てっちりを囲んだり、隣の人は「いつもそんなんだ!」みたいな感じでひれ酒を飲んでいました。寿司はどうだったかって?美味しかったですよ、まあ、量はちょっと少ないけど。

日もすっかり落ちてしまったなあ、と思った頃にようやく新大阪駅周辺のカプセルホテルを調べに行くために環状線に乗りました。ただし地下鉄動物園前駅から行けば新大阪駅までは乗り換えなしで行けますので、新大阪といえば私みたいにJRしかないと思ってる人はご注意ください。
とはいえ、新大阪駅周辺にカプセルホテルがない場合は新大阪駅に近いところでカプセルホテルなりマンガ喫茶を探さなければいけないので、そういう意味ではJRの車窓から、大阪駅より北に行ったところにカプセルホテルを見つけることができましたので、今回はこのルートでもあながち間違いではなかったんですけどね。翌日仕事ですしね、大変ですよ。
そして中国・四国地方に行く以外にはまず利用したことのないはずの新大阪駅へ。駅改札から外へ出るのも初めてじゃないかな?駅の外はあまり商店街らしきものも見当たりませんでしたね。単なる都会のビル街という感じです。当然カプセルホテルもない、ということで交番でカプセルホテルはないかを聞いたところ、なんと駅舎の中にあるんだそうです。なかなか珍しいですね。繁華街から離れたところに新幹線の駅があるという事情によるものなのかな?とりあえずカプセルホテルの入り口をこの目で確かめてから、難波駅まで行って近鉄特急に乗ってその日は帰ってきました。

でも当日って野外だし雨が降ったらどうするんでしょうか?ということはGNR@サマソニ大阪のレポートでまたいつか。その前日に香港から帰って来てバンドのメンバーと酒飲んで、しかもライヴの翌日は新幹線に乗って仕事というなんとも強行スケジュールなんですが・・・・・。
(ガンズ・アンド・ローゼス@サマー・ソニック・イン・大阪に続く、かもしれない)


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