音楽ネタ
モーヲタ様御一行、YESの世界にごあんな〜〜〜〜い!!
テクノをやってる人がやっている、あるモーニング娘。ファンサイトに、
「自分はモーニング娘。のメンバーをYESのメンバーに例える事にハマってる
>(これも含めて以下の文章と将来更新する予定の文章の内容が重複しますが、いずれUPしたいと思います。)」
と書いたら、
「じゃあ一度イエスのアルバムの中でお薦めなのを紹介してください!薦められたのを買って聞いてみます!」
みたいな返事がありました。
「ん〜〜〜〜、そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、プログレっていうジャンルは薦める作品を間違えたら、
その人は一生プログレに嫌な偏見を抱いてしまって聞かなくなるからなぁ〜〜。
しかもプログレはハード・ロックやパンクやテクノ以上に、死ぬまで聞かなくても困らないジャンルだし、
実際薦められ方が悪くて聞かなくなったっていう人、知り合いにいるもんなぁ・・・・・・・」
と与えられた使命(?)の難しさを痛感しながらも、
「プログレッシヴ・ロック全体からみても傑作であり、薦められる方の者の立場に立たなければ、どのイエスファンも薦めるであろう、あの、最高傑作」と、
「リアルタイムではともかく、後追い『最高傑作』ファンの間では高い評価を得ていて、テクノにも関係ある、あの、問題作」を、
推薦することにしました。
以下はその時の文章です。
忠実かどうかは、もう原文が残ってないので確認できませんが、あまり忠実過ぎても
いけないだろうから(笑)。
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最高傑作:「危機(Close To The Edge)」、ついでにそれを初めとするその前後の作品集
やはりイエスの最高傑作といえば「危機」でしょう。まさに緊張と不安と感動の傑作。
A面1曲目の(というか1曲しかない)タイトル曲を気に入るかどうかが、プログレあるいは長尺の曲を気に入るかどうかの関門の一つになるかと思います。
これを始めとしてイエスはLP片面を支配するような曲をいくつか発表して行きますが、
聞き易さだけならともかく聞き易さ+面白さという面ではやはりこの曲が最高でしょう。
というより後のイエス長尺の曲の数々はやはりこの曲を基準にして語られるものだと思っています。
ジミー・ペイジが「天国への階段以上の曲は書けない。」と言ったようなもんです。
プログレではイエスが一番好きなせいかプログレの全て、例えば、
変拍子、ダーティなベース、メロトロン、シンセサイザー、(パイプ)オルガン、効果音等がいい形で詰まってるかと思っています。
B面には牧歌的プログレの代表曲で、正に蒲公英みたいな”AND YOU AND I”や、
モーニング娘。北海道閥のふるさとの雪原を、更に広大に寒く描いたかのような”シベリアン・カートゥル”が収録されております(というかこの2曲だけ)。
しかも3曲ともなぜかmorningという単語が入ってます。
>マイナーなアルバム・マイナーな曲に入ってるならともかく最高傑作の、それも全曲にmorningが出てくるとはこりゃ如何に!?
(全体的な音質は結構古さを感じますが音の古さも合わせてお楽しみください)
ただし、僕は「こわれもの」よりも「危機」を先に聴いてイエスを好きになったんですが、
「こわれもの」を勧めて「危機は最初に聞くな!」と言っているイエス・ファン・サイトもあり、こちらの方がもっともな意見です。
http://fiw.web.infoseek.co.jp/sanctuary/yes/begin.html
危機と比べるとなぜかこちらの方は音の古さをあまり感じません。
「歌」単位では“ラウンドアバウト(ここにもmorningが!)”と“燃える朝焼け(これも朝関係)”のライヴの定番名曲が双璧であるかのように入っています。
更に3rdの曲も含めたベストセレクション的なライヴ盤「YESSONGS」もあります。
裏傑作:「ドラマ」
作品「トーマト」発表後に、「こわれもの」「危機」という最高傑作ラインナップを完成させた(ラインナップ中最後に加入した)リック・ウェイクマンが2度目の脱退をします。
しかも同時にオリジナルメンバーでバンドの顔役的存在のジョン・アンダーソンまで脱退してしまいます。
当時○◎生でイエスといえば“クジラに愛を”ぐらいしか聴いたことがなかった僕ですら「何だそれ!?本当か!?」とビックリした事件でしたし(難しいロックをやるバンドだとはなんとなく知ってました)、校内の洋楽ファンの間でもわりと話題になったぐらいです。
「リックは前にも脱退してるけど、今度はジョンまで一緒に脱退するのかよ!?二つとも空いてしまう穴が大きすぎるじゃないか!」
「後任は誰なんだ!?そもそもいるのか?」
誰にとっても解散を思わせるであろうこの脱退劇を、しかし、残されたメンバーはさらに驚く人材の投入でバンドの存続を図ります。
なんと”ラジオスターの悲劇”をヒットさせたテクノポップ・デュオ、バグルスをリックとジョンの代わりに加入させたのです!
言ってみれば後藤・安倍が一度に抜けた穴を辻・加護で埋めるようなものですね(というかそう例えています)。
こうしてW黄金コンビでできあがったイエスの裏傑作「DRAMA」は当然テクノ的な味付けもあるのですが
(テクノにもいろいろあるけれどテクノに最も関係が深いと書いたのはこのことです)、
スティーヴ・ハウが使ったギターを全てクレジットするなどかなり頑張った作品でもあり、
前の「究極」「トーマト」や復活後の作品と比べても結構ロックっぽくなってると思います。
言わば旧ミニモニ。勢大活躍!?
収録曲は、
陰と陽が交互に出てくる”マシーン・メサイア”、
すぐに終わる(笑)”ホワイト・カー”、
キーボードの山に埋もれながら辻ちゃんが木琴を叩いている(笑)”ダズ・イット・リアリー・ハプン?”、
イエス「一旦」解散後のバグルス活動再開時に”アイ・アム・ア・カメラ”として出された”イントゥ・ザ・レンズ”、
ジョン・アンダーソン(安倍)以外考えられなかったヴォーカルの座に着いたトレバー・ホーン(加護)が、
脱退した事のないクリス・スクワイア(飯田)の担当するベースまで弾いている(変拍子)”ラン・スルー・ザ・ライト”と来て、
バンド史上珍しい、バンド名がやたら出てくる曲(しかもかっこいい)”光陰矢のごとし”で終わります。
何年かの間「最後の作品」となっていた「ドラマ」の最後の曲であるこの曲には、調べてみると、やはりここにもmorningという単語があり、
この2単語(YESとMORNING)でくしくもモーニング娘。メジャーデビュー曲”モーニングコーヒー”と共通しております。
しかも、「ガール」はロックの常套句ですが、
先程の辻ちゃんソングでは、あまりロックで出てこない娘。のもう一つの意味である
単語「ドーター」が出てくるというサービス振り!?
こうして裏傑作を生み出したバグルズですが、ライヴパフォーマーとしては辻加護のようにいかずに、
本体存続にも失敗してしまいます(辻加護がWコンビで卒業したように解散後バグルスコンビも復活)。
しかし本体が復活してできたアルバム「90125」以降はジョン・アンダーソンも復活しており、
さらにトレバー・「ホーン」も「90125」に関していえばプロデュースをしたり作者としてクレジットされたりしています。
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僕がこうして薦めてみた結果なんですが、まず「こわれもの」と「危機」を買ったそうです。
で、友達のカーステレオでいきなり「危機」を聞こうとしたんですが、
かからなかったので仕方なく「こわれもの」を聞いてみたそうです。
結果は・・・・・、なぜか「?????」だったんだそうです。
で、家に帰ってから「危機」を聞いてみたら、なんとこちらの方が聞きやすくて「気に入った!」ということでした。
しかし「こわれもの」で免疫を作って「危機」の方を気に入るなんて、ビックリというか、なかなかいい人ですね(笑)。
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(上記のような相手方の反応を読んでからの僕からのレス)
書き忘れてたことがあって、「こわれもの」のところで「歌単位では」とことわってるのと関係あるんですが、
この作品の難点のひとつに、リック・ウェイクマンも入ったラインナップでの最初の作品であるにもかかわらず、
いきなりメンバーそれぞれのソロ作品(しかもほとんどインスト作品)が入ってて、
特殊な形になってるというかある意味統一感がない作品になってるんです・・・・・。
そういう理由から以前「これを最高傑作として挙げるのは疑問だ」という意見をインターネットかなんかで見たことがありました。
この点についてはお詫びすべき点ですね。
ただ「こわれもの」中の名曲”ラウンドアバウト”はミラクルズのN0.1ヒット(本家)“ラブマシーン”と歌い出しが似ています(“ラブマシーン”の方があと)。
またお聞き下さい。
U&U関係で”AND YOU(←君←希美) AND I(←亜依)”とかどうでしたか(笑)?
プログレ嫌いになるケースが多い中、奇跡です。良かった良かった。嬉しいです。
「ドラマ」とかは例えば”イントゥ・ザ・レンズ”は「まだあるのか続くのか?」というような展開ですが、「まだある」ことが嬉しく思えるようになります、多分。
ベリエ(わざとw)のことはよくわかりませんが、
イエス一時解散後にクリス・スクワイアとアラン・ホワイトがジミー・ペイジと組んで、
一時XYZ(eX Yes and Zeppelin)というセッションをやってるんですが、こうしてみるとYESとハロプロ、まだまだ共通点がありそうです(本当か?)。
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DRAMAについての評価なんですが、
2003年のYES大阪公演でチケットを売ってくれた人と席を隣り合わせた時に、
「危機」をリアルタイムで聴いたということだったので(実はこんな人に会うの初めて!?)、
「じゃあDRAMAはどうですか?」と聞いたところ、やはり「あれはどうも・・・・」みたいな感じでした。
ただし私も含めてですが、私の周りにいる、「危機」を「リアルタイムでは聴かなかった」けど「危機」は好きという、
先述したような後追いファンの間では、「DRAMA」も高い評価を得ています。
その辺は月並みな表現ですが(?)、「イン・スルー・ジ・アウトドア」が、それまでのツェッペリンを聴き込んで来た人の間で評判が悪いのに対して、
そうじゃないそれより後のファンの間では
「今までのとは確かに違うし傑作じゃないけど、言われているほどボロクソに言うほどでもない。」と思われているのに似てますね。
「光陰矢の如し」のプロモは、
一部を三重テレビ(MTV)の「みえみえたいむ7(ベタ)」で見て「クジラに愛を」以上にカッコいいなあと思いましたし
(スティーヴ・ハウを下の角度から撮ってる場面etc)、
先程述べた通りDRAMAは「イン・スルージ・アウトドア」のような消極的な評価以上の、裏傑作だと思っています。
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最後に、モー娘。とは関係なしに、「こわれもの」「危機」のエンディングに関して述べておきたいと思います。
まず、「こわれもの」の「一応」最終曲、“燃える朝焼け”のエンディング。
まさに感動のエンディングに突入するのかと思いきや(!)、最後の
♪I feel lost in the city ♪
の歌詞のところで、その期待をひっくり返すような曲展開になって、
更にイントロのリフを持ってきて、
わざと完結を持ってこないのかと思わせるようなエンディング、あれは、
「なんだ、エンディングで感動させてくれるんじゃないのか?まだ終わってくれないのか??」と思っちゃいますよね!?
まあこれを聴いた時点で既に次作「危機」は聴いていて感動していたんですが、
あの完結しないエンディングの次に、
2作の間にちゃんとした流れがあるかのように、
実際に更なる傑作を創ったというのは、
「こわれもの」の時点で既に意図していたものなのか偶然なのかはともかく、
「まだこれが、続きがあるんだ」みたいなところが凄いです!
しかも「危機」も、最後の曲“Siberian Khatru”はちゃんと完結してるんですが、
エンディング前の、
♪ダッ、ダッ、ダダ〜、ダダ〜・・・・・♪
のコーラスも「ただで終わると思ったら大間違いだ!」みたいな意図が感じられて、
コーラスのちょっと異様な雰囲気も含めて恐ろしいです(笑)!
往生際の悪い(笑)エンディングの作品を2作連続で出していることに、
皆さん気づかれてましたでしょうか!?!?(気づいていたらすみません)
あ、「こわれもの」のエンディングといえば“燃える朝焼け”の後に、
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と似た感じで収録されている、
クレジットされてないエンディングも忘れてはいけません(笑)。
とはいっても“We Have Heaven”の一部を再収録しただけなんですが、
予告編でもなんでもないのに、
「危機」からの後追いで聴くと、
「次回予告」みたいな、
「燃える朝焼けのエンディングを聴いててわかるだろうけど、まだあるからね〜〜」
と言ってるかのような印象を受けます・・・・・・。
(更に追伸)
よく聴くと、
”燃える朝焼け”の後半の間奏部分が無意味だったり、
”危機”中の”(iv)人の四季”のオルガンソロが、
それまでが非現実的な音世界だったのに、
ここだけなぜか人通りの少ないロンドンの街を歩いてるような(?)感覚を与えたり
するんですが、
そんなことをすっ飛ばして聴かせてしまうところが、
この2作が傑作であるという所以ですね。