Keeth Kelling Group LIVE REPORT 6/15
6月15日。Keeth Kelling GroupのLIVEにSTAYがゲスト参加!!アコースティックライヴを展開しました。
6月15日。約一ヶ月ぶりの再びKeeth Kelling GroupのLIVEにゲスト参加をしたSTAY。
アコースティックで、エキゾチック。時にはファンキーでありジャジーでもある大人の雰囲気を
かもし出しているKeeth Kelling GroupのLIVE。STAYはそれぞれ感じることがあったようだ。
「Keeth Kelling GroupのLIVEで歌をうたうと、お客さんがよく見える。声のひとつひとつが、
ひとりひとりに届いてる。」ボーカル:木下岳
アコースティックライヴというのは派手な演出は必要ない。雰囲気を楽しみ、パフォームする
彼らの声のひとつひとつを細胞単位で感じる。パフォームする我々にもお客さんと同じように
細胞単位で響く声を何よりも気をつけて歌わなくてはならない。声の微妙な振動などもすべて
ライヴの醍醐味として相手に伝わってしまうからだ。もともと持つ声の力。歌の力。
何よりも、素材を楽しめる、もっとも有意義な時間であるはずだ。
爽やかなアコギと壮大なストリングスで独特の空間へと誘うオープニング。ライヴを間近で観て
いて初めて思う。「凄い」と。STAYメンバーより何年も多く生きている分、Keeth Kelling Groupの
音楽には人生の要素が散りばめられているようだった。今まで生きてきた中で様々な情景を
思い出させるような繊細な音楽。ボーカルこそ、限られた曲でしか聴けないこのライヴだったが、
オープニングからのInstrumentalの4曲で彼らの伝えたいことが充分伝わってきた。
そして、遂にKeeth Kelling Groupの紹介でステージにSTAYが呼ばれた。ステージチェンジに
しばらくの間があるのが、このライヴの唯一のダメージというところだろうか。すこしばかりの沈黙
の間にライトがステージを照らす。そこには、いつものライヴとは違った蒼と緑のコンストラストが
神秘的な衣装を纏ったSTAYのメンバーがいた。お客さんの世代が20代後半が多いという、
Keeth Kelling Groupのライヴではあまりに無駄な歓声は飛ばない。これから始まるライヴへの
期待感を込めて拍手がパラパラと聞こえる。この日、数十人のSTAYのファンも会場へ来てくれて
いたようで、そこだけがライトが当たったように歓声を飛ばしていた。普段は聞いた事もない歓声<
を聞き、他のお客さんも少しばかりか興奮したように笑いを浮かべていた。
そして、アコギの音色が会場を包み込む。普段のSTAYのライヴではアコギを弾くパフォーマンスが
余りないために緊張していたのだろうか、ギターの真人の顔は真剣そのもの。お客さんの顔を
見ている余裕など無かったように見えた。しばらくしてから吐息のようなフェイクで曲に色をつけて<
いくボーカルの岳。一ヶ月前に行ったこのライヴの感想に「声をセクシーに出してみよう」という提案
をしていた彼の声はまさにセクシー。声質、息遣い、表情、全てを包み込むような存在感があった。
声に合わせてリズムを刻んでいくパーカッションはキーボードの俊。曲を支える大黒柱のように、
圧倒的な存在感を感じさせるベースは翔里。一曲目の「風たちの声」はまさに、ライヴやCDで聴く
それとはまったく別物の曲のように感じた。曲はその時その時に合わせて表情を変えていく。
ライヴは生きているのだ。
二曲目の「青い夏の少年」は最低限のライトとイスに座ってリラックスしながら演奏するメンバーの
素直さを感じることが出来た。R&B色の強い楽曲だが、テーマは「田舎の散歩道」。田舎の堂々
とたたずむ自然の風景。それを生かせるのは、このアコースティックライヴだけだろう。クリスマスに
行われるアンプラグドライヴでもぜひ、この曲を演奏してほしいと思える完成度だった。この曲から
は気持ちが落ち着いたのか、メンバーからも笑顔を見ることが出来た。
そして、最後の曲となるのが、岳が高校の卒業式で披露した「my friends」。あの150人以上が見守る
中でKeeth Kelling Groupと共に11人という大人数で演奏したこの曲はイントロからあの感動の日を
思い出させる。桜色のライトでは残念ながらなく、普通のライトだったが、確かに彼らの背景には
桜色の花びらが見えた。儚く散っていくが、また来年には堂々たる花を咲かせる。高校を卒業した
彼らもまた新しい堂々とした桜を咲かせることが出来るだろう。確かな自信を、この壮大な一曲で
感じることが出来たのだ。 (Live Report Written by. KURUMI)
SET LIST
6月15日
1.風たちの声
2.青い夏の少年
3.my friends
-アンコール-
* Loving You (新曲)
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